究極の隣人サスペンスが見たい。
何年か前に隣人モノが好きな家族と、誰が隣人だったら怖いかという話で盛り上がったことがあった。
私はホラー系やスリラー系はまったく見ないので、隣人モノでイメージするのは、新築の家の隣に住んでいる怖そうな人に殺されそうになって逃げる。というベタなストーリー。
隣人マニアからすると、最初から怖そうな隣人よりも一見普通の人だけど親しくなるうちにじわじわと危なさが見えてくるという方が怖くてハマるらしい。
そこで「隣人 サスペンス」などで検索してみると思っていた以上の数の作品が出てきた。
お昼のテレ東で定期的に隣人サスペンス映画をやってるなぁ。と思ってはいたものの、こんなにあったとは驚きだ。
面白そうなのでChatGPT先生の手を借りて、タイトルとあらすじを書き出してもらい、大まかに隣人のタイプを分類してみることにした。
まったく観ていないのにも関わらず、なぜか隣人サスペンスに詳しくなっていくというミステリー。
サスペンス作品における隣人のタイプ
まず見た目から危険だとわかる人と、そうでない普通の人に分けられる。
さらに普通の人を、内容から三つのタイプに分けることができる。
二つ以上のタイプに当てはまる場合もあるが、より強い印象の方に分類した。
1.変人、サイコパス
・変わり者で何かと問題を起こす。
・見た目から怪しくて不審な行動をする。
2.犯罪者
・犯罪者であることを隠して近所に引っ越して来る。
・主役が隣人の犯行を目撃してしまう。
3.ストーカー
・最初から私生活を監視している。
・親しくなった途端にしつこく付きまとう。
4.クレーマー
・しつこい嫌がらせやクレームをするトラブルメーカー。
・隣人トラブルから大きな事件に発展する。
以上、ざっくり四つのタイプに分けてみたが、こんな感じでパターンが決まっていると、ほとんどが必ず怖い結末になるため似たような作品ばかりになってくる。
だからといって、変人クレーマータイプの隣人と最終的に良い関係になるようなストーリーにしてしまうとサスペンスではなくなってしまう。
(例)「恋愛小説家/As Good as It Gets(1997)」
スリラー、ホラー要素は残したままオリジナリティに富んだ作品を作るには、隣人のキャラクターや犯行の動機を突飛な設定にするしかなさそうだ。
ここで最初に書いた誰が隣人だったら怖いかという話に戻るが、
その時に名前が挙がった隣人をすべて登場させてみたら、
新しい形の隣人サスペンスになるのではと思ったのである。
新しい形の隣人サスペンスを考える
すべての住民になにかありそうな住宅地
隣人サスペンスといえば両隣りが多いが、
意外と怖そうなのは裏庭に面した家だ。
そして道路をはさんで斜め向かいの家もよく見えて気になる。
全方向から囲まれると息抜きができないので、正面は更地のままにした。
いずれ、ワケあり住民が越してくるかもしれない。
住宅地図
このような立地で隣人たちが住んでいる。赤い屋根が我が家。
隣人A
40代。主婦。単身赴任の旦那がいるらしい。
距離感が近く、頻繁に家に来る。
隣人B
50代。高校教師。独身。
薄笑いでよく話しかけてくる。
隣人C
年齢不詳。職業不定。夜型。
常に武装している。ナゾの荷物が多い。
隣人D
年齢不詳。職業不定。
日中は庭からじっと監視している。
こんな隣人たちはどうだろうか。
いかにも危なそうな隣人はいなくても、
囲まれると逃げ場がない感じがしてくる。
大きな事件が起きなくても、毎日ゾワゾワと落ち着かない。
こうして何もない隣人を恐れているうちに、
自分がサイコパス化してしまうというストーリー。
究極の隣人サスペンスができてしまった。
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