今日も免れられない
6時間くらいで起きるつもりが、病院を予約していた時間の1時間前まで寝てしまった。今日行く病院は遠いからそれだと間に合わない。完全に寝坊である。
起きて、まず、ゲボ吐きそうになった。寝坊とゲボはセットだ。いつからだろう。いつからかセットになった。寝坊した日はゲボをやり過ごすことから始まる。
今回に関しては、寝る前に予防したのだ。目覚ましは数段階でセットしていたし、起きる時間だって、ちゃんと自分を信頼せず、執筆期間に睡眠をとる後ろめたさをふりきり、現実的な起床時間に設定した。
今日みたいに対抗策を用意して、なお寝坊してしまったときは、特に悲しい。マジでゲボ吐きそうになる。ゲボ吐きそうになりつつ、私も大人だから自責は不毛と分かっているので、必死に気持ちを立て直す。
1分くらいかけて理性くんを呼び戻し(この時間は年々短くなっている。それだけ寝坊しているということである。マジでいらん成長)、病院に電話をし、寝坊した旨を伝えた。電話口のおネイサンがとても優しく対応してくれたから、無為な焦燥感は薄れた(おネイサンはすごく声が高くて可愛かった!音階でいうとラ)。診察時間を遅くしてもらえたから、家を出るまで少しだけ作業をして、どうせ乗り換えをミスるから早めに家を出て、電車に乗り、案の定乗り換えをミスり、時間ちょうどに病院へついた。
今日も免れられない!
とにかく免れられないという話を、かの店長(水道が止まったらバ先の閉鎖されているお風呂を貸してくれたり、貧血で救急車に運ばれたと言ったら瞬間走ってゴールドジムでプロテインを買ってプレゼントしてくれたあの店長)にしたら、「挑戦しなきゃいいじゃない?予定とかいれなきゃいいじゃん」と言われた。
「大人になったら夢とか無駄だって気づくよ。ちょうどいいところで生きていくしかないんだから」。
店長は油断すると悟らせてくる。恩人だから響いちまう。やめて。
苦手なこと全部やめれば?っていわれたら、もう生活をやめるしかない。死ぬしかないんだ。
がんばろうなあ。まだ死ねないもんなあ。やることをやっていくしかないよなあ。自責から逃げつつ。
今日とて「心の中にフワちゃんを飼う」という平凡な逃避。最悪なんですけど。