第185回 ハロウィンなのに和食の話
1、餅の歴史
毛利元就が餅を好み、常備していた、というしょう/現代の信長(@should_history)さんのつぶやきをみて、餅について語りたくなりました。
もち米を蒸してウスとキネを用いて粒の形がなくなるまでつく、この食べ方は中国の広東省などにも残っており、中国南部からら伝わってきた文化であることが推定されます。
日本では古墳時代から蒸し器とされる土器が出土しているため、その頃から餅も食べていた可能性は高いのではないでしょうか。
2、緑鮮やかな郷土食
我らがミヤギのソウルフードと言えばずんだ餅。
枝豆をすりつぶして、めっちゃ甘くした餡をかけた餅のことです。
最近では冷凍の土産物やずんだシェイクなども売られているので、手軽に味わうことができるようになりました。
一説には伊達政宗公がその名を名付けたと言われていますが、確たる根拠はありません。
それでも創作の世界ではもはや切っても切れない関係になり、
NHK大河ドラマ「真田丸」でも政宗公が豊臣秀吉に振る舞う場面が登場しました。
3、世界に冠たる食文化
現在では岩手県に属していますが、江戸時代は仙台藩領だった一関市は「もち食文化」が盛んです。
モチはそもそも季節の行事やハレの日に食べる特別なもの。
ユネスコが認定した無形文化遺産「和食」の構成要素の一つにもなっています。
一関では300種類もの味があるとされます。
珍しいものではヌマエビという炒った小さなエビをまるごと合わせたものなんかは紅白で華やかです。
そもそも現代ではウスとキネで餅つきをすること自体がお祭り気分にさせてくれます。
4、もういくつ寝ると
今年もあと残すところ2ヶ月となり、正月の餅が恋しくなってきました。
みなさんはどんな味の餅が好きですか?
思い出の味がきっとあることでしょう。
ちなみに私はミヤギに生まれ、育ったにもかかわらず、ずんだ餅がキライです。
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