第1319回 時代が変われば見せ方も変わる

1、そこにいけた

本日は宮城県美術館で開催中の特別展、「ポンペイ」に行ってきました。

夏休み中、ということもあり、平日の朝一で入った割には人の出があった方でしょうか。

音声ガイドを初めて息子に使わせてみたのですが、

小野賢章さんと


小野友樹さんという豪華声優陣が担当していたのが驚きでした。

個人的にはジョルノジョバーナとと東方仗助…

でしたが子どもたちには映画ハリーポッターの吹き替えでお馴染みだったようです。

そして何より「全作品写真撮影可能」!だったのですが、気付いたのが最終盤だったので、本稿は他のWeb記事からの引用のみでお送りします。

2、二千年前の姿がありありと

配られた出品目録を見ると2022年はポンペイが世界遺産に登録されてから25周年とのこと。

そもそもポンペイとはイタリアの南部、ナポリ近郊の都市でした。

紀元前2世紀ごろに大きく栄えていましたが、ヴェスビィオス火山の噴火によって街全体が埋没してしまったことで知られています。

そのあたりの経緯は展示会では映像で紹介されていたようですが、すぐに展示品の方に目が行ってしまったので確認しておりませんが

一昔前はこの辺りの描写、説明を詳しくやっていたイメージがあるのですが

今回はより埋没前のポンペイの生活、をいかにイキイキと描写するか、というところに注力されていた印象。

展示順序関係なく、印象に残った順に紹介しますと

何と言っても庭園の一部が実物大で復元されているコーナー。

ちょうど直前に大理石製の大きな「吊るし飾り」が展示されており

「こんなに重そうな飾りをどうやって?」

と思っていたところ、すぐに復元された状態が展示されていたのです。

モザイク画の稠密さにうちの子どもたちも驚いていましたが、

個人的にはフレスコ画の写実性に惹きつけられましたね。

「日本で言ったら邪馬台国の卑弥呼よりも前の時代だよ?」

とつい力説してしまいます。

工芸技術の高さで言えばダントツは黒曜石製の杯。

ラピスラズリや孔雀石も象嵌されている豪華なもの。

子どもたちの手前、ローマの文化がこれだけ精緻なのか、を説明したいな、と思っていたところちょうど良いものが。

それは奴隷の拘束具。

足だけを数珠繋ぎにするような構造のもので、使用イメージ図もあってなかなかの迫力。

そう豊かな文化は海外植民地や奴隷労働の犠牲の上に成り立っているのだよ、という側面も認識できるとよいですよね。

3、炭化パンをゲット!

いかがだったでしょうか。

魅力の一端はご紹介できたでしょうかね。

そして特別展の大きな魅力の一つであるミュージアムショップ。

実は行く前から買おう、と決めていたものがありました。

それは出土した「炭化パン」をモチーフにしたグッズ。

5千円オーバーのビックサイズクッションから、アクセサリーに至るまでどれだけ推しているのだ、というほどのラインナップ。

お財布と相談して小型のマグネットにしておきました。


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