見出し画像

30年後、美味しいコーヒーが飲めなくなる?


コーヒー2050年問題について


 コーヒー2050年問題とは、温暖化による気候変動で、コーヒーの栽培地が減少してしまうことを指します。収穫量の減少や品質の低下、生産者が不足することで、コーヒー豆の収穫量が不足し、コーヒー豆の価格は高騰すると懸念されているのです。

コーヒー2050年問題で具体的に起こること


 皆さんご存じの「KEY COFFEE」が、この問題に関して記事を出していますので、その内容を引用しながら、述べていきたいと思います。

地球温暖化の問題は、単に温度の上昇だけではなく湿度の上昇降雨量の減少など、さまざまな変化を引き起こします。
~中略~
気温や湿度の上昇により、さび病というコーヒーにとってもっとも深刻な病気が発生しやすくなり、収穫量の減少や、品質低下を招きます。

[図1]2050年においしいコーヒーは飲めない?

今後更に地球温暖化による気候変動が進めば、コーヒー栽培に適した土地が大幅に減ることも予想されています。
【図2】は、ブラジルのコーヒー生産地における気候変動のパターンを色分けして示したもので、色の付いたエリアがコーヒー栽培が可能な地域です。現在と2050年の地図を比べると、「気温の上昇」のほか「湿度の上昇」や「降雨量の減少」などさまざまな変化が起こることが表れています。 しかも、このような現象はブラジルだけにとどまらず、中南米、アフリカなど世界中で起きると予想されており、このまま影響を受け続ければ2050年にはアラビカ種のコーヒー栽培に適した土地は現在の50%にまで縮小すると報告されているのです。


[図2]「2050年問題のシミュレーション図」
(引用元URL:https://www.keycoffee.co.jp/sustainable/2050.html)

 
引用元の記事によると、

・現在、コーヒー大消費時代(2013~2017年の4年間で400億杯分増加
・気候変動等により、品質の低下、生産量の低下、生産者の減少が起こる
・30年後(2050年)には、アラビカ種の栽培地が50%減と予想されている

ということが記されています。

アラビカ種」というのは、コーヒー豆の種類になります。コーヒー豆は主に「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2種類に分類されます。
非常にざっくりな分け方ですが、

アラビカ種:高品質な品種。スタバやコーヒー専門店でよく用いられる。(例えば、ブルーマウンテン、キリマンジャロ、ゲイシャなど…)

〇ロブスタ種:病気に強い。缶コーヒーなどによく用いられる。

と、特徴分けをすることが出来ます。

 コーヒー2050年問題が現実に起こってしまうと、
「美味しいコーヒーの価格が上昇する」
「そもそも美味しいコーヒーが飲めなくなってしまう」
という懸念が想定されます。

 コーヒーは嗜好品ですから、コーヒーが飲めなくなったとしても、我々は生きていけなくなる訳ではありません。しかしながら、コーヒーベルトと呼ばれる、赤道近くの地方の国(エチオピア、コロンビアなど)は、職業の大半がコーヒー関係の仕事についており、全世界的には、多くの人の生活に大打撃を与えることとなります。

2050年問題に対して私たちができること


 コーヒー2050年問題に対して私たちができることは何でしょうか。コーヒーの消費量を減らせば、解決できる問題でしょうか。我々がコーヒーを飲まなくなってしまうと、コーヒーベルトで生活している人たちの職がなくなってしまうので、好手ではないでしょう。

 一つ、簡単にできるのが、「フードロスをなくす」ことかと私は考えます。「買ったコーヒーを賞味期限前までに最後まで飲み切る」ことで、持続可能な社会に、ほんの少しだけでも手助けができるのではないかと考えています。「食品ロス」に関しての記事を1つ引用いたします。

食品ロスは、食品関連事業者だけでなく家庭からも多く発生していることが報告されています。消費者庁が平成29年に実施した実証事業の結果では、まだ食べられるのに捨てた理由として、①食べ残し57%、②傷んでいた23%、③期限切れ11%(賞味期限切れ6%、消費期限切れ5%)の順で多いことが分かっています。企業やお店だけでなく、私たち一人ひとりが日常生活の中で食品ロス削減に取り組むことがとても大切です。

 私は、普段からSDGsに関して常に意識しながら生活しているような、模範的な人間ではありませんが、キャンプとコーヒーが好きなので、「自然ありきのキャンプ、生産者ありきのコーヒーをずっと楽しんでいきたい」と思っています。

 そうした中で、「買ったコーヒーは最後まで飲み切る」ということは、環境への貢献度としては大変小さなことかもしれませんが、出来ることはやってみたいと考えています。皆さんは、いかがでしょうか?

コーヒーを豆で買う=フードロス削減?


 tunaProductsでは、あえてコーヒー粉の販売はせず、コーヒー豆のみの販売としています。理由としては、コーヒーが美味しく飲める目安が、

・コーヒー豆:焙煎から1か月程度
・コーヒー粉:焙煎から2週間程度

であり、より長期保存に適した形で、お客様にお渡ししたいというのが理由です。

 コーヒーはお酒のように一日多量に飲むことはできません。ですから、「美味しいコーヒーを最後まで飲み切る」為には、「長期保存が向いている方が絶対良い」です。結果的に、フードロス削減へのほんの(ほんとにほんの)一助になってゆくのではと考えます。

さいごに


 フードロス削減や環境問題など、非常にまじめな問題も取り上げましたが、単純に「コーヒーは豆から淹れる方が香り高く、断然美味しい」です。

少しだけ背伸びして、
豆から淹れたコーヒーのある生活を始めてみませんか?


【tunaProducts コーヒー豆 通販ショップ】



引用記事

〇記事タイトル:コーヒーの2050年問題
・引用元URL:https://www.keycoffee.co.jp/sustainable/2050.html
・最終アクセス:2023.03.07

〇記事タイトル:健康情報(山梨県厚生連)
・引用元URL:https://www.y-koseiren.jp/special/food_nutrition/3789
・最終アクセス:2023.03.07



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?