なさけない話ですが
昨年の12月から調子がおかしい。
目覚ましが鳴っても8時間から10時間くらい寝っぱなしだし、起きたときから眠いしだるいし、食べたらすぐ寝落ちするし、髪質が変わって会った人から「前髪それでいいの?」と訊かれるし、友人の子には「顔がちがう」と言われるし、はじめての口唇ヘルペスがいつまでも治らないし、市販のおせちを食べた直後にひとりだけ嘔吐するし。
もう春まで冬眠するしかないのか。そんなときにポチったのが川上弘美さんの短篇集『ぼくの死体をよろしくたのむ』だった。
語り手がぴょんぴょん変わる「なくしたものは」。三角関係っぽい男女三人のつぎに、死んだラブラドールの小太郎のたましいが語りだす。
そう、求めていたものはまさにこれ!
つづく「儀式」では、語り手が洗濯や夕飯など家事の合間に儀式をおこない、人の魂の声を聞きとって天罰を与える様子が描かれる。読みながら、自分の弱った魂の声も聞いてもらえた気がした。
↓ ちなみに、こちらで紹介しているドラマ "On Cloud Nine" に、死んで99日までは魂がしあわせを感じられるという話がある。
わんこを看取る前後に観ていたせいか、それが思った以上に支えになっていたらしい。死後100日を過ぎたころから不調がひどくなったのは偶然じゃないはず。
今後10年間は支えにできる言葉と出会ったのだから、そろそろ冬眠から目覚めなければ。
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