コンセプトは、ラップバトルから
昨年度の文化祭でARを使ったワークショップに取り組んでから、早いものでもう一年が経った。
そして今年度は、この学年を持ち上がり、「ショートフィルム」の上映会を行うことになった。昨年度掲げた、「これまでの文化祭やコンテストなどでよく見られるような成果発表では得られない体験を生徒たちに積んで欲しい」というマインドセットで今回も、もちろん臨んだ。
ところで、僕はラップバトルが好きでよくみている。近年で印象的なバトルの一つが「戦極MC BATTLE 第二十四章」の第一試合「CHICO CARITO vs Novel Core」だ。
バトル中に繰り出された、CHICOさんのこの強烈なパンチラインを、教育に対する警鐘、と僕は勝手に受け取り、今回のショートフィルム上映会のコンセプトに据えることにしたのだ(事前に何を話そうか、たくさん考えて準備してくる、これ自体は決して悪いことではない。このバトルでのNovel Coreさんを非難するつもりは毛頭ないし、世界中のラッパーさんたちをディスっているつもりは微塵もないし、そんな資格は自分にはあるはずもない)。
さて、今回の文化祭に話を戻すと、上映会+トークショーという形でやってみることにした。事前に個人やチームで入念に準備を行なっても良いが、「フィルムの制作者であるあなたが、制作について発表原稿を棒読みして終了、これだけは絶対に避けよう」と伝えていた。
当日の様子をチラッと覗きに行ってみると、緊張から明らかにテンパっている、思いがけない質問に答えに窮する、逆にスラスラと自分の考えを述べている…オーディエンスとの会話、対話、この多くがまさに即興、予定調和的ではないように映った。
生徒たちの振り返りのコメントをもとに、話題のChagGPT4o1で教育効果を推定させてみた。
誤解がないように付記しておくと、司会・進行の生徒には、「これだけは答えられない/答えたくない」の線引きを、グループのメンバーと相談し、オーディエンスとのやり取りに臨むように促してはいました。
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