カンナビノイド製品とは

先日医療用カナビス銘柄の一つであるGWファーマシューティカルが買収されたという記事を書きましたが、そのGWファーマの代表的な医薬品がカンナビノイド製品と呼ばれるものです。

それではそもそも「カンナビノイド製品」とはいったいどんなものなのか、今更ながら気になったので調べてみる事にしました。

まずウィキペディアによると「カンナビノイド」というのは麻(大麻草)に含まれる化学物質の総称であるとあります。そしてさらに60種類を超える正文が大麻草特有のものとして分類されているとあり、カンナビノイド製品とは、要するに大麻草から抽出されたなんらかの化学物質を含む製品という意味と分かりました。かなり広い定義ですね。

そしてカンナビノイドの3大主成分として知られるのがTHC、CBN、CBDとなります。ちなみにそれぞれの正式名称は以下の通りです。

THC:テトラヒドロカンナビノール
CBD:カンナビジオ―ル
CBN:カンナビノール

このうちTHCのみ陶酔作用があるとされており、最近では国内でもCBD入りの健康食品等が販売されているようですが、いずれもTHCが含まれていない事を確認してから販売されているようです。

それではCBDと名前のよく似ているCBNとはいったい何だろうかとう疑問が湧くわけですが、CBNは、THCが酸化し分解される事でうまれる物質との事です。効果としては、睡眠補助や鎮静作用があるとされています。ただし
、昨今ブームとなっているCBDと比較すると抽出の手間等がかかり、まだ研究も進んでいないようです。

話を戻し、GWファーマの主力製品であるカンナビノイド製品は「ナビシキモルス」というもので、「サティベックス」という商品名で展開される多発性硬化症患者の神経因性の痛みなどに用いられる薬品です。これはそれまで用いられていた合成THCによる製品とは違い、天然の大麻由来の製品で主な成分はTHCとCBDとなります。1スプレーにつき、2.7mgのTHCと2.5mgのCBDの一定量が投与されます。

尚、日本ではCBDを有効成分とするGWファーマの子会社が発売するてんかんの新薬「エピディオレックス」の国内臨床試験を開始するというニュースが2019年に発表されております。


参考
https://cbd-explain.com/2020/08/03/cbn%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9Fcbd%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%93%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%82%B9
https://www.sanspo.com/geino/news/20190301/prl19030114510227-n1.html
https://www.asahi.com/articles/ASM3M5DRHM3MULBJ00H.html
https://www.dreamnews.jp/press/0000214170/
https://www.asahi.com/articles/ASM3M5DRHM3MULBJ00H.html
https://vapemania.tokyo/medical_cannabis_for_epilepsy/






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