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誰かにわかって欲しくて

誰かにわたしのこと、わかってほしいという気持ちがずっと、昔から強い欲求として、自分の根底にある。

誰かという、不透明で、不確定要素の高いものに期待して、ずっと待っているなんて、馬鹿馬鹿しいと切り捨てて仕舞えばそれまでで、

でも、ずっと探している、わたしのことを理解してほしい、わたしを理解してくれる人。

前の恋人と付き合っている時、わたしは自分のことを理解してくれて、わかろうとしてくれる人を見つけたと思っていた。
わたしにとっては、一生一緒にいると思っていたし、いない未来なんて考えられなかった。別れるつもりなんて毛頭なかった。
でも、別れを切り出された。

わたしとしては、互いにとって他の人では代替のきかない存在だと思っていたからこそ、裏切りが身に染みる
わたしにだって彼の悪いところ目をつぶっていたところなんていっぱいあった、あったけど、受け入れたし一緒に過ごす人生気長になおるのを待とうor無理なら諦めようと思っていたのに。

自分だけ被害者ぶって、わたしと別れたあとも平気そうで。
わたしのわがままに振り回されたと思っているのだろう、わたしの気持ちなんて知らず。
わたしはあなたのことを大事にしていたのに。
でも、当たり前にいると思って、当たり前の存在すぎて、大事にできていなかったのも事実なのかもしれない。
それでも、わたしは別れを告げてきた元恋人のことをまだ許せていない。
わたしは、いると思ってた存在がいきなりいなくなって、
いきなり別れを告げられて、まだ受け入れられていないのに。

新しい部署へ移動するという大きな環境の変化がある月曜日に控えた、土曜日。
簡単に別れようだなんて、昨日まで仲良かったのにね。

友だちに戻れたらなんてどの口が言ってんだとしか思えない。
共通の友達が多くて、わたしの方が仲良いからとかいって、飲み会とか一緒の場になるとかほんと無理おんなじ空気吸うのも嫌すぎる。

わたしと一緒に過ごした時間なんて簡単に切り捨てられるほど
彼にとっては、もういらないものなんだなってわかった。
それわかっているから、結局復縁なんてしたって、うまくいかない。信頼できない。これまでの積み重ねによってなにも信頼できない。行動、言動全て。

みんなにいい人だと思われたいという偽善的なところ、彼らしくて好きだったけど、今となっては苦手。

でも、もっと嫌いなのは自分。相手への思いやりが足りず、優しくできなかった。遠距離の不安で、目に見えるものだけを信じてしまった。
目にみえる長時間の長電話。わたしはまだ定時で上がれてて、彼は残業をしていたけど、わたしは残業をしたことがなかったから何も分からなかった。実際に体験したらしんどかった。残業して一人暮らしなんてもう寝るしかないのでは。それなのに連絡が欲しかった。本当に人は自分が体験したことしかわからない。
もっとうまくできたんじゃない?とそこはまだ後悔がある。
だから嫌いとか思っても結局嫌いではない、わたしが全て悪くて、思い通りにいかなかったわたしの彼への八つ当たりなのだ。

親友でもあった彼と別れることで、わたしは一度に恋人と親友を失った。
残ったのは、友達として仲良くしようとかいう意味不明な人間。
誕生日おめでとうとか未練のある人間に平気でLINEできる素晴らしい人格を持つ人間。
わたしは彼と過ごした時間が楽しかったからこそ、別れを受け入れられなくて、復縁したいとか辛い時、時々思うけど、でも別れてめちゃくちゃ外交的になったし、友達とも遊ぶようになって彼だけではなくなったからこそ見れた景色もある、感謝はしてる。

子どもをあまりもうけるつもりのないわたし、子どもがどうしてもほしい彼。
そういう点でも、人生の中で子どもを持つためには何が必要とか、色々考えることもリスクもお金もそういうの準備しなくて良くなったし、そもそも望んでいない子どもを自分だけがリスクをとって産む必要も無くなった。

別れて良かったことはめちゃくちゃあるんだけど、それでも、彼が特別だったことはあって、だからしんどい時は思い出す。

彼からもらったものも多い。
わたしは食に執着していて、最後の一個とかを快く譲れた試しがなかった。そんな中彼はわたしにいつも美味しいところを譲ってくれた。あまり食に執着がないから、より喜んでくれる人に食べてほしいとのこと、そういう他人の幸せを自分の幸せのために願えるところ、好きだったし、いつしか、わたしも譲れるようになった。良かったー我慢ができるようになった。

なんでも受け止めてくれるから、本来の自分をさらけ出すことができたからこそ期待値が大きく、過度な期待や要求をした
わたしが受け止める番だった。

遠距離恋愛でコミュニケーションが減るからこそ、コミュニケーションを取ろうと、疲れているのに無理に電話して、喧嘩した、喧嘩を繰り返した

無理せず、相手を思いやれば良かった。形式的な電話のやり取りだけじゃなくて。


暇で不安だったのだろう、遠距離恋愛が初めてで。
口下手な彼だからこそ、愛されているか不安だった、行動で埋めてもらおうとしていた。彼なりに苦手な電話を頑張ってくれていたのに。それが当たり前になっていた。

簡単に別れを切り出された時点で相手にわたしと同じような気持ちなんて存在してなかったんだろうとかまだいじけてる。

結局彼を悪く言ったところで、それを選んだ自分への否定になってしまう。すごく楽しかったのに。

今の目標としては、楽しかった過去は過去として、幕を下ろすこと。
もう一生彼と交わる未来なんてない、もしあるとしたら互いに良い方へかわってそれでも魅力を感じたらだ。そんなことはあるはずない。

彼に教えてもらったもの、彼の影響で変わったもの、別れたことを受け入れられないこと、恋愛映画ドラマを避けてしまっていること、周りの友達には彼の幸せを願っているとか一ミリも思ってないのに、無理して強がっていること、でも後悔して1人で泣きながらnote書いていること、冬にいちゃつくカップルに対してイラついてしまうこと、全て丸ごとわたしだと受け入れて、そろそろちょっとずつでいいから前へ進んでいこう。

これからの未来、自分1人で立てること。
依存先を増やすこと。関わってくれる人と幸せに暮らすこと。


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