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【後編】大阪大学発学生ファッション団体 FtoS 独占インタビュー!

今回は大阪大学の学生ファッション団体、FtoSの2022年度代表を務める
吉岡さんへの独占インタビューの後編です!

前編はこちら!↓


本記事のライター K

「繊維業界のDXっていう着眼点はすごく面白い」

〈K〉ファッションショーの服は自分たちで作っているということで、生地などの調達もメンバーそれぞれが行っているんですか?もしそうなら、tunageruの生地を使ってもらって、コラボできたら面白いだろうなと思います。
〈吉岡〉はい、調達もそれぞれのメンバーが探してきて、調達しています。コラボ、すごく面白そうですね。
 
〈K〉tunageruの話が出てきたところで、tunageruのサイトやInstagramについて率直な感想だったり、もっとこうなったらいいのになどあれば、ぜひお聞きしたいです。
〈吉岡〉そうですね。繊維業界のDXという着眼点はすごく面白いし興味深いなあと思いました。サイトも拝見させていただいて、すごく見やすかったですし。
 ただ事業者向けなのかなっていうのはあって、私自身は手を出しづらいなというのは正直感じましたね。

〈K〉なるほど。見やすさとかのUI、UXについては我々もこだわって取り組んでいて、まだまだ改善したい部分ではあるんですけど褒めて頂けるのはすごく嬉しいですね。
 事業者向けというのは、まさにその通りでBtoBのプラットフォームになります。ただ、小さなブランドさんや、立ち上げまもないブランドさんでも、利用していただけるように、BtoBといえど、間口は広くしています。
〈吉岡〉私も、ゆくゆくは服を製作して販売していくことに興味があるので、その時は利用できたらすごくいいなあと思いました。

〈K〉そうなんですか。吉岡さんの他にも、卒業後だったり在学中に服を作って販売していく、ファッション業界に進んでいこうと考えてらっしゃるFtoSのメンバーの方はいらっしゃるんですか?
〈吉岡〉全員が、というわけじゃないですけど、いるにはいますね。ただ、服が趣味としてはすごく好きだけど将来の就職とかとは全然関係ないっていう考えの人もいますし、そういう方が多い印象ではありますね。

〈K〉そうなんですね。そこは他のファッション以外のサークルや団体と同じ雰囲気もあり、っていう感じなんですね。
〈吉岡〉そうですね、そんな感じです。

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取材に答えて下さった吉岡さんのファッションスナップ(FtoS インスタグラムより)https://www.instagram.com/p/Cao3n5TLCdD/

「自分の好きな服を着たいから着ている」

〈K〉では取材時間も半分ほど経ったところで目先を変えた質問をしてみようと思います。「いかにも阪大」、略して「いか阪」という言葉をご存知ですか?
〈吉岡〉はい、知ってます。

〈K〉阪大生にとっては結構有名な言葉ですよね(笑)阪大は他の関西の大学と比べても結構真面目なイメージが持たれているのは在学中の身としても思うところで。
 そこであんまりファッションとかおしゃれっていうイメージが強くないのかなっていう風に考えているんですけど、阪大生のファッションやそのイメージについて思うところはありますか?
〈吉岡〉そうですね、ファッションってすごく自由なものだと思っていますし、私は自分自身をおしゃれだと思っていなくて。だから自分がおしゃれに関して何かを語る資格もないかなと正直思っています。私は服が好きで、自分の好きな服を着たいから着ているっていう感じなので、周囲の人のファッションとかに口を出せるような人じゃないと思っていますし、そういうことに口出しするべきではないのかなと思ってます。そういう意味で「いか阪」っていう言葉はあまり好きじゃないです。
 ただ1つ言うとしたら、周りの目を気にせずに、1人1人が好きな服を着てくれたらなあっていうのはすごく思います。
 「いか阪」っていうと、おしゃれじゃないとか、マイナスなイメージかもしれないんですけど、それはそれでその人が着たい服を着てるならいいのかなと私は個人的には思います。いろんな人がいるっていうのもあるので。

〈K〉ありがとうございます。これはすごく多くの阪大生にとって心強い言葉だなと思いますね。
 やっぱり結局着たい服を着るっていうところが一番大事なんですよね。
そういうふうな考え方をする方が1人でも阪大生の中に増えていってくれたらいいですね。

「服装で気持ちも晴れやかに」

〈K〉4月がもう間近に迫ってきたっていうところで(取材日は3月下旬)、FtoSとしても新歓の取り組みについて考えているとは思うのですが、新阪大生に向けて何かメッセージはありますか?
〈吉岡〉阪大に合格されたという事は多分これまで勉強とかにすごく忙しい毎日だったと思います。そこから解放されたんでぜひ、好きな服を着て欲しいなと思います。この前まで高校生だった人は制服をずっと着てた人も多分多いので、毎日私服を考えるのはちょっとしんどいなって思うかもしれないんですけど、この機会から自分がいいと思った服を着てみて欲しいなって思います。
 また、服が好きでモノを作るのが好きで、サステナブルについてもちょっと興味がある人がいらっしゃったら、一緒にFtoSとして活動できたらなと思います。メンバーにならなくても、普段のFtoSのSNSをちょっとチェックしたりとか、学祭とか、イベントとかも見に来てくれたら嬉しいです。

〈K〉そうですよね。やっぱり高校で制服が決まっていた方も多いでしょうし、受験期のストレスがあったり、あと試験の時期は冬場っていうところもあってなかなか自分の好きなファッションを楽しめないとか、我慢してたっていう人もいると思います。4月からは好きな服、着たい服をどんどん着て欲しいですね。
〈吉岡〉はい、やっぱり服装で気持ちも晴れやかになったりすると思いますしね。

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メンバー自らリメイクし、ファッションショーで着用した際の1枚(FtoS インスタグラムより)https://www.instagram.com/p/CZUDADlJxTp/



「服の循環を大切にしながら活動していきたい」

〈K〉では新メンバーも迎えた上で、FtoSとして今後どういう活動をしていきたいですか?
〈吉岡〉新しいことっていうよりは今までの活動を発展させたいですね。前々からフリーマーケットをやっていて、自分たちの服を売るのに加えて、お客さんに着なくなった服を持ってきてもらってその場で交換というのも同時にやっています。そういう活動も服の循環とか、スローファッションに繋がると思うので、この活動の認知度をもっと上げていきたいですし、販売よりもお客さん同士での交換をより活発にしたいですね。今までは交換が3分の1ぐらいであと3分の2ぐらいは販売っていう感じだったんですけど、交換を100%にしたいなって思っています。
 あと、古着回収ボックスを設置したいなっていうのもあって、今度のいちょう祭(大阪大学で5月に行われる学園祭)でそれを1回やってみようっていう話になっています。そこでの反応を見ながら、今後、発展させていけたらなあと思っています。
 あとはそうですね、回収した服を使ってリメイク作品を使って作ってまた別の人に来てもらったりとか、ショーの衣装に使ったりとか、とにかく服を循環させていくっていうことを大切にして今後活動していきたいなと思ってます。

〈K〉古着回収ボックスっていうのはめちゃくちゃ面白そうですね。
 着なくなったものはどうしようかって困ってる方もいると思うんで、もし学校でそういうのを回収して新しい服に出来たらすごい面白いし、特に下宿生にとっては助かると思いますし、環境にも優しいですよね!

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2022年5月のGWに行われた、いちょう祭で使われた古着回収BOX(FtoS インスタグラムより)https://www.instagram.com/p/CddoDC_pEE7/



〈K〉確か以前、神戸大学のファッションサークルとショーをされていたと思いますが、他の大学のファッション団体、ファッションサークルとの繋がりはあるんですか?
〈吉岡〉数年前になるんですけど、他の大学のファッション団体の方達と一緒にナイトマーケットっていうイベントをやりましたね。私が加入する前だったので詳しく説明はできないんですけどそういう繋がり、イベントは前にありました。
 あとは、「しりとりスナップ」っていうのやったことがあって、テーマを決めてそれに沿ったコーディネートでしりとりをしていくっていうのだったんですけど、それを他大のファション団体の人にも協力してもらってSNSでアップしていました。
 今後は神戸大学とのイベントみたいに他の団体とショーをやったりとかワークショップをしたりして、もっと交流ができたらなあっていうのは思ってますね。

〈K〉ファッション好きの輪が広がれば、その中にスローファッションやサスティナブルっていうところに共感する人が増えたり、参加しやすくなったりすると思うので、他団体とのコラボも楽しみですね。そうやって少しでも環境が良くなって、ファッションも楽しめる世の中にしていきたいですね。
 本日は本当に色々なお話をしていただき勉強になりました。ありがとうございました!
〈吉岡〉はい、こちらこそありがとうございました!


取材の内容は以上になります!
同じ大学に通う学生のファッションへの思いを聞いて、ファッションに関わる繊維業界で働くインターン生としても、とても刺激を頂けました。
今後もtunageruを通して、この業界をよりサステナブルな形で沢山の人が関わり、楽しめるよう活動していきます!

最後にはなりますが、取材に快くご協力して下さった吉岡さん、FtoSのメンバーの方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

それでは、次の記事でお会いしましょう👋

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