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被害者か勇者か選ぶ

バガヴァッド・ギーター本読み会19回目



zoomを使って、毎週火曜日の8:30〜9:00に行っています。


科学で解くバガヴァッド・ギーター

19回目は、三章22節〜25節でした。

第1回が始まったのは2023年9/14でした。

現在は37回目が終わり、五章の行為の放棄の途中です。


ここには私が印象的だったところを書き残しています。共感いただけたらとっても嬉しいです♪


第三章 無私の行為

1.神と人の行為の違いは何

三章22節
我にとって三界において為すべきことは何もない。得ねばならぬものも未だに得ていないものもない。それでも我は行為し続けている。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


クリシュナ神は解脱したなら何もしなくてよいのでは?為すべきことも何もないなら。


しかし、全てに偏在しているクリシュナ神も、戦士アルジュナの御者として仕事につく。


私の本質も偏在する神と同等の存在であるから、今ここで役割が与えられ生かされているのが本当のところなのでしょう。


神と人の違いはなんでしょうか?
「これは良いこれは嫌い悪」というものがないことでしょうか?


私がー〇〇する、「私が」「私の」という思いが人にはあり、行為者であることに束縛されていて、

良くも悪くもカルマの結果をダイレクトに身に受けることではないでしょうか。


2.動かないと滅亡する

三章23節
もしも我が怠けて行為しなければ、人々は全て我に習う。

科学で解くバガヴァッド・ギーター

三章24節
もしも我が行為しなければ、全世界は滅亡するであろう。我は人々の間に混乱を引き起こし、人々の滅亡の原因となるであろう。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


我とはクリシュナ神。クリシュナ神が何もしないことは、人類滅亡の原因となるとは責任重大だw


何もしない、不活発な状態は、滅亡に至るということですね。


自分の人生に当てはめて考えてみると、どうでしょう。


私という存在が、何もしない、怠惰、執着、不活動な状態であれば、滅亡の危機に直面するってことに…


動きたくない、そんなこともあるかも知れませんが、そういうときであっても、私の内なる神(ハイヤーセルフ、高次の私)が、早よ進め!って蹴ってきます。(結構厳しいw)で、その結果動き出します。


わかりやすく言えば、動かざるを得ない状況に追い込まれる。人間関係の変化、引越し、転職、移動、何かをやめる、何かを始める。たぶん、そこで動かなければ、私も滅亡していたかも?


でも、それも導き。本来の道への修正だと、最近は素直に受け取り、信頼して、執着を手放して動きます。そうすると、シンクロニシティが多いです。それはGOサイン、オッケーサインです。


3.逃げて生き延びる


逃げないといけない、と思うと辛い。
逃げなかった自分を責めてしまう。
なぜなら、逃げる/逃げない、良い/悪い、二極の思いが湧くから。
いつでも逃げて《も》良い。
それぐらいが気楽ではないでしょうか。

クリシュナ神は戦ってしばしば破れているが、落胆も恥じることもない。神様は負ける度ごとに、生き延びるために逃亡さえしている

成功や失敗に関心がないことを、人々に教えるために、芝居を演じているかのように思われる

科学で解くバガヴァッド・ギーター



この逃げて生き延びる。という言葉が私にはヒットしました。

その役割をやめて《も》いい、降りてもいい。それはあなたの本質ではないのだから。

役者のように自分が映画の中のお芝居と思えば、精一杯に役をやるのみ。ただその役割はいつでも自分次第で変えられる。

ポリヴェーガル理論

4.身体を守るための反応

ポリヴェーガル理論入門
ステファン・W・ポージェス[著]

逃げる/逃げない、ということから、
人間の行動と身体の反応を引き起こす自律神経について書かれた、ポリヴェーガル理論(複数の迷走神経経路)のことを思い出しました。


2020年にあったヨーガ療法学会で講演もされた、ポージェス先生のお話はとても興味深かったのが思い出されます。


セラピストさんの中には、ご存知の方も多いかと思いますが、私はこの時に初めて知りました。

自律神経の働きは意思とは関係なく働いています。

自分が安全ではないと感じたら、戦うか逃げるか、闘争/逃走の反応をおこす交感神経が働き、

反対に安全を感じて安心したら、身体を緩ませリラックスして眠れる副交感神経という感覚が一般的かと思います。看護師としての学びもそういう感じでした。

その副交感神経である迷走神経が、交感神経を抑制させて他者と交流する社会的な神経と、

身体が拘束されて闘争か逃走が起こせない場合に、自分を守るために働く迷走神経、いわるゆシャットダウンして不動にさせる神経、迷走神経経路が2つあることを知りました。

神経の発生から前者は新しい迷走神経、後者は古い迷走神経のようです。


身体が逃げられないと判断すれば、シャットダウンは反射的に自動で始まります。


捕食者の低い唸り声は身体を緊張させ、反対に抑揚のある明るい声は緊張を解くということになります。


耳の聞こえに問題を抱える人は、身体を緊張させるストレスが多くなかったか?


歌うことや吹奏楽の演奏、ヨガの呼吸法などは、神経のエクササイズにとても良いようです♪

5.マインドフルネスは安全であることで発動できる

ヨガの瞑想で、あるがままを目撃し続ける、マインドフルネスな状態が良い瞑想状態であり、ストレスから身を離し観照者にたつ練習にもなります。

自分のことが嫌い、というのがあると、自分を何かから守ろうとし、誰かや環境に対して怒りが湧き上がる。

誰かに評価してされたり、批判するされると人は緊張し構えます。

マインドフルネス状態に入るには、まず自分が安全であると感じられること、安心できる状態がベースになります。

今の社会は反撃したり、うまく立ち回ることができなかった人々を、まるでどこか悪いところがあったかのように扱います。しかし、ポリヴェーガル理論に基づく社会では、その代わりにこう言われるでしょう。「これはその時のあなたが取ることができた。神経生物学的に最善の適応的反応だった。あなたの体があなたのために反応してくれて幸いだった。」

ポリヴェーガル理論入門


全てにおいて、良い悪いはない。
被害者という役者か勇者という役者か、選ぶのは自分次第。


由紀子

ポリヴェーガル理論入門

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