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「第12回アジア太平洋地域・高齢者ケアイノベーションアワード」のファイナリストに選ばれました!

 こんにちは!つながるクリニックの勝見です。

 この記事では私たちの、とある活動がシンガポールにて開催された大会でファイナリストに選出されたことを報告します!


シンガポールといえば・・マーライオン

「第12回アジア太平洋地域・高齢者ケアイノベーションアワード」とは

授賞式が行われた建物の目の前にはマリーナベイサンズ

 50カ国、5000人の参加者を動員する「Aging Asia world Aging festival」において、2012年から開催されている「Asia Pacific Eldercare innovation Awards(アジア太平洋地域高齢者ケアイノベーションアワード)」。アジア太平洋地域の高齢者のケアにおいてイノベーションを起こしている企業・活動・団体を表彰しています。毎年シンガポールで開催されるこの大会には数百を超える応募があり、日本では「高齢者ケア界におけるオスカー賞」とも言われているそうです。

選ばれたのは・・・「庭くらぶ」

庭くらぶの活動の様子

 私たちは、2016年につながるクリニックを開業しました。単に病気やケガで来た人を治すだけではなく、誰かとの交流やつながりが生まれる場所。「暮らし・家族・未来・地域をつなげ、『地域とともに生きる』」を合言葉に、生涯を通してお付き合いし、安心して暮らせる場所でありたいという思いで地域医療に取り組んできました。

つながるベース

 2022年にはつながるクリニックに、カフェとパーソナルフィットネスジムを併設し、つながるベースを立ち上げました。大切にしているのは、私たちが関わらなくても地域の人同士が出会い、つながりが生まれていく場所にしたいということです。
 
そこで、つながるベースに「草花で彩り四季を感じる庭があったら素敵だなあ」という思いで「庭くらぶ」という集まりを立ち上げました。私たちは庭や植物についての知識がなかったので、「ガーデニングが得意な方の知恵が欲しい」と地域の方々にお声かけさせていただき、小さく、ゆるく始まりました。月1〜2回の集まりには、今では男女関係なく世代もさまざまに、のべ150名以上が関わってくださっています。誰かとの交流やつながりが生まれるコンテンツとして、「好きなこと」をきっかけに集まり、好きなことを大切にしている心強い仲間がたくさん集います。さらに、土いじり・草花に触れたことがない方も新しいチャレンジとして参加されています。

審査員に向けて全力投球

 こんな思いで取り組んでいる「庭くらぶ」をシンガポールという異国の地で、さらに英語で発表しました。

数分で長年かけてやってきたことを語りきる、

なんとも言えない緊張感とこの場に立てる喜び。

発表を終えた時の私は放心状態でした。

発表直後の写真

「OPERATOR OF THE YEAR – ACTIVE AGEING」という部門で受賞

院長の紅谷と記念撮影

 発表の中で、「庭くらぶ」に参加されていたとあるご婦人の言葉をご紹介させていただきました。

「庭くらぶの活動が、子どもたちのためにも元気でいたい、というモチベーションになっています」
(PotluckGardenClub motivates her to stay active for their children and grandchildren.)

 ACTIVE AGEING(アクティブエイジング)とは、高齢になっても、生き生きと社会参加をして暮らすという意味です。実際に参加された方からいただいたこの言葉は「庭くらぶ」を開き続けたことで、地域で暮らす方々の「楽しみ」や「生きがい」に、確かにつながっていたことを改めて感じることができました。

 今回の大会では、この「庭くらぶ」が「高齢者が地域で健康で元気に歳を重ねることができる取り組み」として表彰されました。私たちは、年齢や性別、病気に関わらず、地域で暮らす人同士のつながり作りに取り組んでいます。それが、結果的に高齢者の明日への希望を見出す、アクティブエイジング「にも」つながっているということを世界に向けて発信しました。

「庭くらぶ」は毎月定期的に開催しているので、ぜひ一度顔を出してみていただけたら嬉しいです!ご参加お待ちしています。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

つながるクリニックの受付の隣にトロフィーがあります。お越しの際はぜひ手に取ってみてください。



つながるクリニック
info@tunagaruclinic.jp
書き手:勝見愛子
文責:近藤正朗



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