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”ウルトラシリーズの好きな必殺技”のお話。

 twitter、面白いですね。いわゆるハッシュタグお題「#フォロワーさんから来たお題でなんでもランキングトップ3」にて「好きなウルトラシリーズの必殺技」というお題をいただいたので3つ選んで回答してみたところ、お題をくださったかずひろ様(@kazurex1215)がブログ記事を投稿され、それを読まれた空色カラス様(@Azure_Crow)も同じく記事を投稿いただきまして、「あれもいいよね!」「これカッコイイよね!」と頷きまくることになりました。自分の「スキ」がブロガー様の書くモチベーションになったようで、とてもウレシイ。

 なので、上に挙げた3つと、他のお気に入りのウルトラシリーズ必殺技の話をぼくもしてみたいので、書きました。平成生まれ光の巨人育ち、悪そうなウルトラ大体トモダチなぼくなりのトップ3+αです。

クァンタムストリーム!……じゃないのよ

 まず初めにお詫びをさせてください。お題をいただいて3つ選んで投稿して、次の日に気づきました。「うわっ……クァンタムストリームとフォトンエッジ逆に覚えてる……」と。

 そう、ぼくの正真正銘の大好きなウルトラマンガイアの必殺技といえば、フォトンエッジなんですよね。クァンタムストリームの真似しづらい発射ポーズも捨てがたいけれど、やっぱりコッチ。選出の決め手はやはり、初見時に受けた「角から発射する光線技」というインパクトが強く焼き付いているからでしょうか。

 『ガイア』の放送年は99年、小学生に上がりたての頃で、ティガ⇒ダイナとステップを踏んだぼくとウルトラマンの出会いにより、「ウルトラマンは最後に光線技で敵を倒す」というフォーマットはすでに身体と脳に染みついていました。ここに来て新ヒーロー・ガイア、何を思ったのか身体を大きく広げたのかと思えばいきなり頭を抱え込んでしまい、立ち上がる時にはそのエネルギーが巨大なムチになって、それを一直線に敵に放つ。実は光線ではなく光の刃であるフォトンエッジを受けた怪獣は爆発四散。そのわずか1分にも満たない必殺技のシークエンスに、当時純粋な少年だったぼくはとてつもない衝撃を受けたのです。

 昭和ウルトラマンなんて履修したこともないから、当然エメリウム光線のような「額から出す系の光線」のことも知らないわけで、「ガイアは頭からビーム出すんだ!」と人生初のカルチャーショックを受け、TVでガイアがフォトンエッジを放つたびに、大喜びしていた幼少期の記憶が未だに残っています。佐橋俊彦作曲の勇壮な処刑用BGM「逆転のクァンタムストリーム」、ダイナミックで力強い発射ポーズ、ガイア特有の「ジャキン!」というあの耳に残るSE。それらが一体になって敵怪獣や宇宙人に打ち勝つカタルシスは、大人になった今でも『ウルトラマンガイア』と聞いたら真っ先にこのフォトンエッジのシーンを思い出すくらいに、放送当時から強く心惹かれていたようです。そんな必殺技の名前を肝心な時に間違えるので説得力皆無ですが、『ガイア』はマジで素晴らしいので、『トリガー』きっかけで若い世代にもぜひ観ていただきたいですね。

トリニティウム光輪

 次に、劇場版『ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』に登場するオーブトリニティが放つ、最強必殺技をピックアップ。これもまたフォトンエッジと近い選出理由で、「光線技でトドメじゃないのか!」と劇場で驚かされた体験と紐づいているんですよね。

 オーブトリニティがそもそもギンガ・ビクトリー・エックスの力をお借りしたオーブの形態ということもあって、平成ライダーにおける「てんこ盛りフォーム」みたいな装いがあるんですけど、このトリニティウム光輪はそんな先輩ウルトラマンそれぞれのマークがモチーフになった巨大な光の輪をザナディウム光線のポーズで放つという、これまた豪華な必殺技なのです。そしてこの必殺技のポーズ、オーブに変身する際の謎空間でガイさんも同じポーズをするんですけど、その所作の力強さがもう最高なんです。

 そして何より、先日この劇場版を再見してようやく気付いたのですが、「光線技が究極技じゃない」ことに意味があるんですよね。だってこの作品は『ウルトラマンオーブ』なんですから、オーブの究極技がを描く光輪、というのは全く持って自然な流れだったわけです。そうした意味合いに全く気付いていなかったことも含めて、とても印象深いフィニッシュ技にセレクトさせていただきました。

ザナディウム光線

 きたぞわれらのザナディウム。厳密には必「殺」技にカウントするのもどうかなという設定ですが、光線技ならダントツで大好きウルトラマンエックスを代表する技をチョイス。

 これもまた、発射のシークエンスがたまらんのです。「ザナディウムいきます!」と言わんばかりにまずは右腕を振り上げて(この時エネルギーが迸る描写がマジでイイ)、それから身体全体をゆっくり左にひねるように振りかぶり、(この時地面に青いエネルギーが伝播し「X」が浮かび上がるの本当に最高)、そして一気に両腕をXにクロスして発射!そこに被さる、大地とエックスの「ザナディウム光線!」の掛け声のシンクロもイイんすよ。そんなザナディウム光線を受けて、怪獣は爆発四散……ではなくスパークドールに戻るんですけど、これもまた『ウルトラマンX』の作品テーマとも大いに直結する技になっていて、その設定上「強化形態であるエクシードXで闘った後、わざわざ通常形態に戻ってザナディウムを撃つ」必要性があり、番組後半になっても強い印象を残す、エックスの代名詞とも呼べる技になりました。

 そのザナディウム光線は演出がとにかく多彩で、各話ごとにそれぞれの監督がアイデアを持ち寄った結果、「同じ技なのに味わいが全然違う」という特徴を持ちます。エックスを回り込むようなカメラワークだったり、空中から放ってみたりと、ザナディウム光線のバリエーションはとにかく「映える」。とくに格好いいのが第十七話「ともだちは怪獣」でのザナディウム。エクシードX解除から最短でザナディウムを放つ一連のアクションがメチャクチャに格好いいので、ここだけでも観てほしいくらい。

ようやく公式動画で技を紹介できるぜ……

まとめ

 ここまで振り返って、ようやく“癖”が見つかりました。「発射までのタメや演出が大げさであればあるほど好き」ということらしいです。フォトンエッジ、トリニティウム光輪、ザナディウム光線、そのどれもがわりと発射あで長い隙とダイナミックなアクションを要求されるけれども、それらが大きく強くあればあるほど、必殺技そのものの強さに説得力が宿る、ということではないでしょうか。同じような例で言えば、ゴジラの熱線でもノータイムで撃っちゃう平成VSシリーズのものよりもチャージ描写のあるミレニアム以降の方が好き、という傾向があります。必殺技の前には必ず大見得を切る、そんな「タメの美学」をウルトラシリーズに感じているのでしょう。

 他にも、「主役ウルトラマンの技なのに光線の色が禍々しすぎる」レッキングバーストや「ティガ・ダイナ・ガイアを同時に三体召喚して各自が光線技を発射可能」というワガママな性能のガンマイリュージョンあたりがお気に入りです。平成以降ばかりになってしまいましたが、昭和で選べと言われたらウルトラダイナマイトエース兄さんのギロチン系全部かな。なんか全体的に荒っぽいし血なまぐさいよね、兄さんたち。

 で、今一番気になっているのは「シンさんはどんな技を出すのか」ではないでしょうか。おもちゃの紹介ページにはそのポーズを取る写真があるのでスペシウムは確定として、光輪や水流、バリヤーをやってくれるのか否か。作り手があの方々なので『帰ってきたウルトラマン』ネタはあるだろうなぁと思いながら、未だ決まらない公開日を待っているのです。

 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。次回、「待機音が好きな変身ベルトランキングベスト3」でお会いしましょう。

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