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最前線の刃の切れ味は如何か 2020 J1 19th Sec

J1第19節のアウェイ戦。

シャドウとWBを置くフォーメーション変更以来、チームはふたたび目覚めつつあり直近3連勝とした。

リーグ戦で現実的に目指すところは3位以内に食い込むということになるだろう。そのためにもアウェイでも勝点を稼ぎたい。立ち止まるわけにはいかない。


契約の都合で出場できないサントスに替わるチョイスとしては阿道ということになった。喜田がDHに戻りケニーはHVか。この配置も実効性は既に確かめられている。サブも怪我の癒えたテルをはじめ、心強いメンバーが控える。



試合開始。

相手は3-4-3とフォーメーションをうちに合わせて完全なマッチアップ構造を作った。だが、立ち上がりその一致を生かし素早い “椅子取りゲーム” で追い込んだのはうちだった。

常々、立ち上がりから圧倒して相手を怖がらせろ、と思っているので、良いテンションのそれだと感じていた。0130にはスローインを素早くリスタートしエリキのファーストシュートに持ち込んだ。

15分すぎには相手のプレスも落ち着き、ボール保持こそ高くなるものの、なかなかシュートできずに前半を過ごすことになる。しかしチャンスメイクのテンポ感、そしてその数と質を考えても、うちが支配的だったと言っていい。

1758のケニーから小池の長めのバックドアや、2142のオフサイドになった美しいパスワーク、そのほか阿道や、阿道、そして阿道にきちんと収まっていれば… など、惜しいシーンは沢山あったのだが。


だがそんな中で、最近のうちでは珍しい、CKからヘッドでドン、のパターンでの失点をしてしまった。39分のことだった。

得点者の前を通過した選手に釣られた感じはあるのだが、CKは運でありそのことすら結果論だ。忘れていいぞ。笑 言うならば、CKを与えないようにする、それだけだ。




後半。

ビハインドによるものなのか、タカとテルをここで投入。それに伴ってまたも喜田がCBに入る。

さすがに相手のCFのことを考えると「大丈夫か?」と思わせた。事実4820には質量差から吹っ飛ばされてしまうのだが😂 オフェンスファウルということで事なきを得る。

テルのスピードは素晴らしく、何度もチャンスを作り絡んでいく。5010などは決定機。皓太の関与とパス出しも秀逸であった。

63分に大然が入り、前線は益々スピードアップ。相手にとってこれは困難だっただろう。全体的にプレッシングの速度感も上がり、見応えのある内容になっていく。

幾度か攻め込まれる場面もあった中、7620にエリキの同点弾。

相手陣内の保持、右から迂回して左へ。テルと皓太が下がりながら受けたことによりバイタルが空く。ブンに渡ると、やや狭くなったその地域で待っていたテルへ速い横パス。大然が絡み、再びテルが引き受け、持ち込むと見せかけエリキへ短く横にラストパス。鮮やかに崩し切った。


残り時間のこともあり、このまま終わるかと思われた81分には相手OGにより逆転!

リスタートの速いうちの真骨頂。ファウルを受け止まった直後、縦に走ったエリキへ皓太は迷いなく長く速いパスを送る。ラストパスは併走する形のテルに届かなかったが、相手がスライディングした足にあたりゴールへ転々と転がり入った。

このまま終わってくれと思っていたATには、交代で入った和田がダメ押し弾を演出。

ブンに入ったボールは和田に落とされるが、この後のテルの動きが、相手HVの背中側に回り裏を取ったことが全てだった。これは防げない。

じりじりと持ち上がりつつテルのダッシュに合わせて和田は縦パス。慌ててエリキに付いていたCBが寄せてくるが時すでにお寿司。テルのほとんど見ずに入れる速い低空クロスを、疎になった中央から抜け出すように大然。あとは触るだけでよかった。



スカウティング情報で、相手の裏を狙えというのがあったようだが、確かにセットした状態は自陣ミドルゾーンから前に5-4-1を構えている。しかもWBは完全マッチアップの構造とプレー選択(前方プレス)なので、余計にその裏が使いやすい。

このあたりの狙いは、前半1225の、ブンとマルコスのコンビネーションなどにも現れていた。




かくして3-1で勝利。先制を許したのちに逆転、ダメ押しという満足感のある内容。4連勝とした。

テルは全ての得点に絡んだと言っていい活躍だったが、終了間際またも怪我に見舞われ再離脱は免れないだろう。代償は大きいものの、アタッキングフットボールの信念とともに突っ走るほかない。






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