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次の薪を焚べろ 2020 J1 18th Sec

J1第18節。連休明け、中3日で水曜の試合。台風12号が東海から関東へ近づき天候が不安だったが、無事開催となった。


18日の、前倒しになった24節で怪我のシンに代わり急遽CBに入った喜田、まさかのこの位置での再起用!笑

もちろん本職と遜色ないプレーぶりではあったが、サイズと質量の面では不安が残る。相手FWとまともにぶつかる場面がなければいい。

ーーと、それはまたも彼の集中力と的確なプレーで喜憂に終わることになるのだが。

エジが久々にベンチに入った。皆待っていたことだろう。




ホーム日産でキックオフ。

相手の配置も3-4-3で噛み合ってしまうためか、立ち上がりからプレスを受け前進できない。うちはいつもこうして追い込まれる。0047のシーンなど危なかった。

そしてやはり早い段階で被CK。これで失点することもあり得るのでなんとかしたいところ。勿論ああいった強度のあるプレスは長くは続かないのだが、最近はミドル〜ロングロブも使っているので、立ち上がりだからこそ相手の勢いを削ぐようなことをしてもいいのでは、と思う。


やや相手の攻勢が続く9分に失点。

自陣深く攻め込まれ、跳ね返す形でビルドアップに移行しようとする矢先にパスミス。奪われたそのままボックス外からシュートされると、槙人に当たりゴールに向かう回転がかかってぎりぎりポストに当たるように入ってしまう。


面白いのは、先の「立ち上がりの傾向」は Sofascore のモメンタム推移にはっきり現れていること。

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これまた面白いのは前後半ともに相似で、中央に相手の時間帯がある。クーリングブレイク直後なのでは。笑 いや、後半のそれは相手の交代選手投入によるものだろうか。



ここのところなかった先の失点だったが、この後うちは保持を高めペースを掴んでいく。

3955には同点とするマルコスの得点。

高野と水沼のWBは、配置が噛み合っているため相手のWBに出足速く詰められる傾向にあったが、U字を描いて迂回しながらチャンスを伺っていた。

右サイドに回ってきたボールを水沼は1タッチでサントスの中央へ。5枚いた「後ろに重い」うちの繋ぎによって相手の中央ラインが前目に出ており、その背後が空いたことを上手く利用したもの。局面としてこの1本のパスが重要な役割を果たした。

サントスは相手CBに絡まれながらも反転、HVの意識も引きつけたためエリキをフリーに。難なく引き出したエリキは疎になったボックス中央へグラウンダークロス。待っていたのはマルコス、であった。綺麗に崩したと言っていいだろう。



後半に入り、相手の時間を凌いだ後はやはりうちのペースになる。再三攻め込み良い形も作るが得点とはならない。

待たれた勝ち越し点は6929に生まれた。

相手陣内に押し込んだ状態で奪われ、被カウンターかと思われた一瞬、皓太のプレッシングが呼水となりGKまで戻されたボールへと、マルコスも加勢し次々に素早く寄せていく。皓太とサントスで奪いきりマルコスへ。スルーのような形でエリキに渡したところ流れながらも体を捻り鋭いシュートをニア側から突き刺した。


相手がこの直後、交代選手を投入して打開をはかると、うちのビルドアップがその前プレに嵌りだす。この点が本当にいつまでも改善しないのだが(汗)、なんとその中でカウンターが炸裂する。

サイドで蓋をされ、中央に戻ってきたところをチアゴ、槙人からタカ。縦にマルコスに付けようとするがコンタクトを受ける。この直前にも似たような形があり、ロストかと思われた瞬間だったが、マルコスは反転、そこでも相手のスライディングに潰されそうになったところギリギリで前方へ。

この縦のパスにサントスとエリキが反応。持ち込んだサントスはシュート、それがGKに当たりラッキーにもエリキへのパスとなった。押し込んで3-1とリードを広げた。


この後77分すぎにうちは阿道、大然、エジと最前線3枚交代投入。彼らの動きのダイナミズムもあって最後まで相手に流れを渡さず攻め続け、追加点とはならなかったがそのまま試合終了。めでたく3連勝となった。





現在の3-4-3は、相手が3バックであるとマークがはっきりするが故に、かえって効果的に相手を動かせる気がしている。

2258のチャンスの場面。比較的近い距離にいるサントスと両脇のマルコス、エリキではあるが、ここではエリキがやや降りて引き出そうとしている。

すると相手のHVも上げて付かざるを得ない。だがそれが中途半端になった。その裏へサントスが斜めに走りオフサイドにかからぬよう縦パスを受ける。自分で持ち込みシュートまでいき、それは左へ外れたが、プレーが連続する中であっさり疎の状態を作り出した。

サントスがシンプルにマルコスへのパスを選択していたなら、あの同点弾と最後の場面はそっくりになったのではないだろうか。

今後もこういったずれは狙って作り出し突いていきたい。



きついスケジュールは続いていく。しかしチームには勢いがついてきた。ガンガン次の新しい薪を焚べよう。機関の回転と加速度を上げていけ!



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