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美しさと脆さ 2020 J1 5th Sec

あー! もう!
なんなんだこの試合!

でもしょうがないから書くよ!


スタメン

J1第5節。スタンダードなメンバーとなった。
サブにも新戦力が絡めないという声もあったが、今後のスケジュールを考えるに、必ず絡んで来ると思うし、必要な戦力だと思っている。


いくつものチャンス


前半開始4分という段階で失点。自陣で絡まれ奪われて速攻された。
クロスが上がった瞬間のボックスの中は疎の状態である。これではどうしようもない。

必ずしもゴール前に人数をかけることは必要なことではない。
このように、ボックスの中の全員を数えた時に少なければそれはチャンスである。
こんな説明はうちの得点でしたかったけどな!

またしてもロクでもない失点をし先制されてしまったわけだが、オレは相手の守備にどことなく緩さを感じていた。

0633、GK梶川にボールが戻ってからのリスタートを見てほしい。
相手は十分な時間があったにもかかわらず、前プレするでも、全速でリトリートするでもなく簡単に前進を許し、うちは相手ボックスに到達できてしまった。

先ほど言った「緩さ」は、守備の構造の隙間、間隔が空いていることによる直感だったように思う。
そして人を追う守備。ミドルサードのサイド付近でも追って来るため、うちは簡単には前進できなかったが、中央にはスペースが空き、そこから逆サイド展開などいくらでも想像ができた。うちのペースに持ち込むことも十分可能だと。


0800、相手のオフサイドからのリスタート。この緩さも似ている。
テルはチェックされてしまったが、相手の構造が緩いままなので何でもできそうな気がしてくる。
マルコスが左のエリキをよく感じていて、そのサイドへ。大チャンスである。

そのエリキは最後まで幅を取っていた。
これも何度か言ってきているが、攻撃の最終局面まで幅を取っていると、このようにフリーでいられる。
むしろ普段ならもう中へ入ってきていてもおかしくない場面。なぜだろう? 笑

相手の守備は慌てて収縮。そしてPアーク左へ走ってきたタカへマイナスのパス。シュート。
この瞬間は全員が密集していたので得点は難しかったかもしれない。
右のテルに、密集から離れてほしいのはこういう時。水沼だったらどんな位置どりをしていただろうか。

もし離れていれば、二次攻撃へと繋ぐことができるはずだ。


その後すぐの0903。
リスタートからやはり相手はユルユル。テルからクロスが入る瞬間の中央は疎でありこれも大チャンス。
ここもなんとかモノにしておきたかった。


すると11分、稀に見る美しい得点が生まれる。


1050、これも梶川からのリスタートである。
さらにこれも、ミドルサードのサイドで、相手の人をチェックする守備。
いたずらに持たず、素早く繋ぐことさえできれば脱出できるし、うちに動かされた結果、中央が空いているところをケニーがこれまたうまく使った。

受けたエジがいつものように鮮やかに捌きテルへ。
テルも難しいことをせず中央走り込んだマルコスへラストパス。勝負あり、である。
マルコスは左からゆっくり、最後に速く走り込んだ。このようなテンポ感の中でそれを捕捉するのは相手にとって困難で、こういうシーンを何度も作りたいものだ。


“王者の美しい崩し”
よせよぉ、やめろよぉ。照れるだろぉ〜😆


想像した構図のとおりになっていたので、この時点では、さらに得点を追加して快勝! なんて思っていたのだがねぇ…


危ない兆候は1404に既にあった。
IHの位置に出た喜田。ここに入った時にコンタクトされボールを失う。するとすぐに相手DFはサイド裏に蹴ってきている。所謂マリノス対策の一つ。

これを防ぐとなると、攻撃で十分場面が熟すのを待つことだろう。
とにかく速い攻めを意識づけられているため、そこが欠けているような気がしている。
相手を揺さぶる中で、縦に付ける。そのプロセスの中で慌てないことが肝要ではないだろうか。

しかしながら、GKからも隙あらばと蹴ってくる。油断も隙もありゃしない。
これをどうこう言っても仕方ない。やはり戦術の潜在的リスクとして受け入れるしかないだろう。


その直後、リスタートから1426、これまたビッグチャンスなのだけれども。
緩い緩い。相手が緩い。そして動かされまくる。
マルコスが、相手2ラインの間に大きなスペースが空き、そこで受けるまでをじっくり見てほしい。
彼はサイドで幅をとったエリキへと再びパス。
ここで速いグラウンダークロスでもよかったかもしれない。いずれにせよ「この形にさえなれば」決定機なのだが。


このように、決めてしまいたい場面はいくつもあった。
しかし相手の不出来によるところも大きいと感じていて、これで得点にならないというのはどうなのか、と、また考え込んでしまったワタクシなのであった。


奇妙な一致を見せる後半への流れ


後半も序盤など惜しいチャンスを作り出してはいるのだが、先のマルコスのゴールのように、「誰かが走り込む・抜け出してくる」形を作れないとシュートまで持ち込めないということなのだろうと思う。

相手の2点目が入った流れの、うちの守備はどうだったのだろう。
リプレイが流れる間にもうまずい形になっている( ̄O ̄;)

5916、出した場所はよかったがボールスピードが弱くカットされ、非常に危険な速攻を許した。
この時のうちの配置を見ると、前に8人行ってしまっている。それが全員置いていかれる格好になった。

このことからも、攻撃にかけた人数はそのままリスクだと考えた方がいい。
選手のアドリブの要素はあると思うが、ここまで人数をかけなくてはならない攻撃にそもそも問題がある。

相手の4点目。シンのミスと言えばそれまでだが。
この後半、相手の前からを含め、対人守備の強度が増した印象がある。引き気味になったブロックは狭く、型のないうちは効果的な攻撃ができなくなっていった。焦りからなのか、最前線に幅もなくなっていった。
言葉にしていくと、前節と同じ構図に思え、愕然とする。


今季、ここまで通底することといえば、一か八かも含め相手が早めに蹴ってくるため、即時奪回プレスをする機会がなく被決定機に晒されてしまうこと。
一部で指摘されているように、攻めていても簡単に盤面をひっくり返されてしまうので、後列の選手が走らされ疲弊するという面もあるだろう。

即時奪回ができないのならば、攻撃はより慎重に行う必要がある。
無邪気に前へ行って(集まって)はならないし、効率的なパターンプレーが必要だと、再度そんな思いを強くした。


さらっと終わるよ! じゃまた!

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