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今季はじめての勝点3! 2020 J1 3rd Sec

フラッグに込められたもの

言葉は要らない。この三ツ沢のスタンド。よくぞここまで、と感動したものだった。
試合を見に行けない人々、観客を入れることができないクラブ…

難しい試合になったけれど、この一枚一枚のフラッグに込められたものそれぞれに報いるような結果が出て、本当に良かったと思う。試合が終わって心から安堵したものだ。


スタメン

前節から中3日、どうするのだろうと思ったが、やはり軸になる部分は変えなかった。主にセンターライン。

とはいえ、今季これからのスケジュールを考えるに、適宜ローテーションは避けられないだろう。その中で、どれだけチーム全体としてパフォーマンスを高く維持できるかが勝負となっていくはず。


持てる、回せる、自由自在。だが…?

そしてキックオフ。
相手の守りは5-3-2。この「5」は固定気味だが、それ以外の2ラインがうちの選手の動きによって動かされまくりスペースができて、うちとしてはやけに回すことができる展開となった。

これは相手のフィロソフィーによるものなのだろう。
球際、追うこと、寄せること。しかしその強度がかえって仇になっているといった印象。
中盤にスペースが空き、一瞬でも逃げ場がある以上は絡み付くほど寄せきらなければプレスは機能しない。そこまで考えられているかどうか。

とはいえ流れの中で相手の前からの同数プレスの形になった時、うちは相変わらず不安定。(^▽^;)
0205などはGK梶川のパスが弱く非常に危なかった。
こういった萎縮は明らかに「追い込まれている」意識によるものかと。つまり自分たちにもまだビルドアップの自信がないのである。

相手がスペースをくれるため、パスのテンポ感は良い。面白いように繋ぎ、前半の保持率は7割を超えている。
けどおかしいな、シュートが1。えっ、いち…???

4430のマルコス、惜しかったなぁ… 撃てていればなぁ…
タカのパス、凄かった。「うおっ」と声出た。


言葉どおりのシーソーゲーム

そして後半。またしても前半を無得点で過ごしてしまっただけに、なんとしても早いうちに先制、突き放しの形に持っていきたい。

しかしあろうことか、逆に先に失点してしまう。
な〜ぜ〜じゃ〜 どうしてじゃぁ〜

相手の眼の覚めるようなスルーパスからの被決定機、それを凌いだ直後だった。
なんとなく守備が緩慢である。相手には沢山の選択肢があった。ズレて、ズレて、ズレた。後手を踏んだ。

臍を噬むような苛つきを希望に変えてくれたのは交代で入った選手たちだった。

彼らが入って間もなく、AJの得点に繋がる6435からのプレッシングは鮮やかだった。右サイドで一気にエリアを圧縮し相手にパスコースを作らせず奪取。相手もサポートの意識か寄ってしまったため中央にスペースができ、結果としてこれが速攻を機能させた。

続く6528の速攻も惜しかった。うちの得意技!という感じだった。
喜田、エジ、最後はアド。非常に滑らかに裏を取ったので決まれば美しかった。

彼の特徴でもあるが、エジの潤滑油ぶりは本当に素晴らしい。
やや下がって少ないタッチで引き出したり繋いだりしながらも、最終局面に顔を出す。

AJの2点目は、リスタート、セットされた静的な場面からゴリゴリと入っていって、あの密集の中で撃ちきるのは成功率の低いプレーだ。それでも「サッカー、時には理屈じゃないことも起こる」という象徴的な得点。

ところが78分には再び追いつかれてしまう。
改めて見返すと、アドが絡み付いていった相手の右サイドから、不運な抜け方をしてしまった面はあるかもしれない。
これではもう対応しようがない。
ただあのようなスルーパス然としたボールが出ることに反応した右外の選手にあっぱれ、とは言える。いや壁パスの形になっても抜け出されていたかもしれないな…。

いくつか惜しい速攻を繰り出すうち、ついに決勝弾が生まれる。
大津がコーナーフラッグの方向にボールを引っ張り出した流れで右に密集ができ、一度は解けるものの再び集まりかけ相手選手はゴール前の2対2を除いてすべての選手がこのエリアに意識を吸い寄せられてしまった。

その中での水沼の「背中側への」クロス。
状況を知ってか知らずか、右サイド全員の意識の逆を突くような素晴らしいクロスにアドが豪快なジャンピングヘッドで合わせ突き刺す。

きっと、テルを左に回し4-2-4的な配置にしたことは奏功したのだろう。
ただそれ以上に、後から入った選手たちの関与意欲に救われたということも同時に感じている。

よかった。勝てて本当によかった。
冒頭に書いたように、思いの詰まったスタジアムに歓喜がもたらされた。

最後に。
勝ったからって急に選手皆インスタにポストしやがってこのキャッシュ野郎め! 笑


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