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らしさを取り戻す旅 2020 J1 8th Sec


長い梅雨が明けたとの発表があった、この日のJ1第8節。
アウェイ、ユアスタ。いつも彼女を泣かせている印象があるが、うちにとっては悪く無い相性。今節は果たして。

今のうちには勝利の3ptsが何よりの薬。どうにかして持ち帰りたい。

スタメン

前節からは一週間のインターバルが空いたが、小さなケガで離脱する選手が出ていて、コンディショニングと試合におけるメンバーの選出も難しくなっていることだろう。

…などと下書きを書いていたところのスタメン発表。これはwwwww

実際に試合を見てみないとわからない。
しかと見届けようじゃないか。キックオフ!


ざっと俯瞰して


始まってみると、選手の配置としては割とノーマルで、CBとLWGにそれぞれケニーと仙頭が入ったということだった。

相手は立ち上がりこそ前から嵌めてこようとしたが、すぐにCB(とGK)へのプレッシャーをやめてしまった。あるいは散発的なそれに終始した。

何度も言うが、うちは、この状態なら前進できるのだ。
序盤からたくさんの好機を作っていく。

一方でやはりというかウイングへの警戒は強く、そうそう放っておいてもらえない。
ただ相手のような4-4-2において後列のそんな「人への意識」が強いと自然と動かされスペースが空いてくる。
これに対し、0240のように、インサイドレーンを上がる選手がウイングから1タッチのボールを前方へ引き出す「あのプレー」で打開を図るというシーンも見えた。良い。

しかしこの「やらせてもらっている」状態で、手放しで喜ぶことはできない。目指しているのはこの場所ではないはずだから。

とはいえ、選手、そしてボールの動きは、素晴らしいとは言えないまでも、週中に試合がなかったことでまずまずのそれを見せていた。うちらしい試合運びになっていたと思う。
相手ボックス内へのボール到達・侵入回数としても

【前半】保持率 78%(sofascore) 27回
0125,0246,0351,0631,0648,0818,0837,0858,1519,1548,1821,1833,1846,1937,2548,2631,3149,3628,3644,3700,3930,4038,4128,4138,4344,4544,4648
【後半】保持率 71%(同上) 33回
4615,4857,4934,5036,5130,5530(FK),5645,5858,5953,6010,6513,6703,6730,6928,7524,7545,7635,7653,7708,7845,7917,8131,8438,8536,8640,8656,8702,8727,9034,9045,9106,9116,9402

トータル60回。1.5分に一度は相手ボックスに入っている(ボールを運んでいる)という計算。
(たまたま思いつきで数えてみたが、こういう数字は本来継続的に推移を見なければならない)


それにしては、である。

今年はチャンスは作るものの、実際の得点に結びついていない。コンバージョン率が悪く、攻撃することがそのままリスクになってしまっている格好。

勝てばよかろうなどとは言えない。この試合に限っては良いが、これまでと同じようにこういう(決めきれない)試合が続くということは、確率的に勝点を落とす試合も増えてくるということになる。

7619のように被決定機として致命的なシーンもあったが、これが復帰戦とは思えないようなパギのプレーに救われた。また先制を許したらどうなっていたかはわからない。これだけ得点が湿っているとなると。


求められていない「劇的ゴール」

うちは相手を圧倒して勝つんだよ!
こんな風にジリジリしながら後半ATのゴールによる劇的な勝利は誰も求めてないんだから!笑

先の数字のように、後半もほぼ一方的な保持率で、多くのチャンスを作り出すものの、得点が生まれない。マルコスが入る80分ごろになると、正直なところ勝ちは諦めていて、ヘンな事故でも起こって負けることだけは避けたいと、祈るような思いでいた。

そこへ(失礼ながら)何でもないようなクロスに大津が潰れるような格好になりボールがマルコスの前へ。見事にそれを突き刺して見せた。

サッカーとは本当に不思議なものだ。
このようなシーン(クロス)は何度もある。なぜこの場面で、これが得点になるのだろう。

ともあれ、願っていた勝点3を得て帰ることになった。マルコスありがとう。皆頑張ってくれた。おめでとう。


得点が生まれないワケ

そろそろこの点についてきちんと考える必要がある、と、個人的には思う。

オレの中で、仮説になるものはあるが、きちんと説明するために集めなければならない数字や画があって、生来の面倒くさがりから形になるかは怪しい。

以下に自身の覚書のためにも、列挙しておこうと思う。

本当の意味で「崩せていない」
相手が引かざるを得なくなり、またそういったブロックや人数の多いエリアを前進・突破しなければならないような場面になった時が一番うちの「不得意」な形。
これはパターンでしか解決しないと思っている。横に繋いで揺さぶりながらシュートをちらつかせつつ縦にスルーパス、逆サイド裏にショートクロス、など。
あの美しかった5節のマルコスのように、最後は誰かがフリーランで「抜け出してくる」のが最も望ましい。
 
本来うちはカウンター型
昨年のゴール集を見ると、ミドルゾーンで上手く抜け出し準カウンターのような形で最後まで連続性を保ち、相手をゴールに向かわせたまま走らせ、独力で決めるか、速い低空クロスを入れるというようなパターンが目立つ。この形は「鉄板」なのだが、今年はハイプレスさせてもらえずポゼッション志向が強まっているため、このようなカウンターを繰り出す機会が少ないのでは。
上の項と関連するのだが、カウンター型であるうちがきっちり崩すことを求められていると思う。
 
「CKは偶然」からの類推
クロスボールが多く上がるのは良いことだ。なにしろ相手ゴールの至近にボールを落とすことができるのだから。
しかしロブ(浮き球)を蹴ってしまったら、自チーム含め10人前後ともなるような人数がいるエリアだった場合、CKの時の同じように結果は運でしかない。ボールのゆくえは誰にもわからないし、ボール1つ分落下地点が変われば自分が触れると思ったそれも容易く相手のものになってしまう。そういうものだと考えている。
 
シュートの選択
撃てる時に撃つ、これは鉄則だということはオレ自身もよっくわかっているつもり。
けれどエゴを押し通すあまりフリーの選手にパスをしないということは同時に得点機会を逃すことにもなる。攻撃の最後の場面、シュートの選択をするギリギリの一瞬、周りの状況も考えることができれば、そこから二次的なチャンスにも繋がると思う。勿論、他の選手もフリーになれる位置どりを最後まで考えていてほしい。
 
最後の「遊び心」
なぜこれが決まらない、というシーンはいくつも繰り出していて、原因のほとんどは個人技によるものと言ってしまっても差し支えないとは思う。オレがこんなくどくど書くよりも。
求めたいのはシュートの時にフェイントなどの意表を突くプレーをしてほしいということ。危機的な状況であればあるほど、相手としては決めうちで対応するしかない。その裏をかこう。


ここまでの流れを見てもわかるとおり、今年はフィニッシュワークのクオリティを上げなければならないし、それによって失点のリスクを(大きく!)上回ることが求められる。前進しよう。


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