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樽町杉山神社〜熊野神社市民の森

樽町杉山神社

トレッサ横浜の帰りに師岡杉山神社に寄ってみました。

トレッサの裏道を進むと集合住宅の合間に…細長い参道が。

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奥に入ってみると

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樽町杉山神社です。

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鳥居のそばに3本の銀杏の大木。

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後ろに森を背負って、さらに後光が差してきて神々しい。

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現拝殿は平成14年建造。

明治6年(1873)に樽村の村社となり、現在は樽町全町の鎮守となっている。創建年代は不詳だが、応永年間(1394~1428年)には既に創建されていたといわれる。祭神は日本武尊(明治以降に奉られたもの)。


樽町杉山神社の由緒

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本殿がないのは背後の山がご神体ということ?
本殿がない神社は自然物を祀っているので古い創建だといわれるが、小さな神社ではそうとも限らないか…。

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拝殿の後ろが崖で、地層が露頭している。

当社は樽町、師岡町の町境に位し、樽町全町の鎮守としてこの地に鎮座し、明治6年12月村社に列格。新編武蔵国風土記稿に「杉山社、字大下にあり石階十二級を設く、本地荒沢不動を神体とす、例祭は年々8月2日、隣村師岡村法華寺の進退する所なり、社内に棟札あり、其中に応永年中鰐口(わにぐち)を鋳す事を記す、この鰐口は故あって昔村民の方へあづけ置きしと言伝ふるのみにて今は在所さだかならず、かかる古きものありしなれば、定て古きものなるべけれど社伝も見へず、且つ石碑に残ることさへなければ今よりはただし難し云々」とあり。
熊野神社の奉務神社より

「(江戸時代には)荒澤不動尊が御神体として祀った。室町時代の頃、鰐口を鋳造したけど、訳あって村人に預けたら無くなった」という言い伝え。鰐口(わにぐち)とは仏堂や神社の拝殿の正面軒先に吊り下げられた金属製梵音具。

多くの杉山神社は神仏習合の折、不動明王(本来は仏様)を信仰する真言密教が別当寺になっている事が多く、そのため神社も不動尊を祀っていた模様。
荒澤不動は東日本に多く、水に関係している神様らしい。中世以前の創建になると「神社が先か寺が先か、はたまた同時か?」なんて分からない。

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師岡熊野神社との関係

現在、樽町杉山神社は師岡熊野神社が神主を兼任している。

位置関係

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左の丸が熊野神社、右が杉山神社。

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地図を見て気が付いた。この辺りの寺社仏閣は悉く高台の上かその裾野の微高地にある。この辺りは水害が多かった場所。杉山神社もギリ水害から耐えていそう。何らかの願いを込めて、この場所に作られたのだろうか?

熊野神社のある台地の突端に杉山神社があるので、なんとなく象徴的。「熊野神社→杉山神社→神仏習合で不動明王を祀った」か「原始神道→杉山神社、熊野神社の別当寺で不動明王信仰→杉山神社が不動明王を祀った」の時系列が考えられるけど、都筑郡にある杉山神社は高台にあり、こことはロケーションが異なるので、古い時代(弥生、古墳時代とか)の創建ではなさそうかなぁと感じました。

境内の右に熊野神社市民の森の入り口があり気になったのですが、遅い時間だったのでこのまま引き上げることに。


熊野神社市民の森

後日、早い時間に再度訪れました。

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神社の右側の階段から遊歩道へ。

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結構登ります。

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登り切ると、真っ直ぐな明神通り

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なんか…すごい木。古い大木のそばに木の実が落ちて、成長に伴って寄り集まったのでしょうか?

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ひらけた場所に出て来ました。左側にはゲートボール場かな?

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七曲りは環状2号側に降りるジグザグ道。せっかく登ったのに降りるのはもったいないので、櫓台休憩所へ向かいます。

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櫓台休憩所から鶴見川方面を見たところ。木が繁っていて分かりづらいけど、高さがあります。(標高29m)

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天神台広場

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広場の奥から下ります。

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尾根筋と峠の交差点に出てきました。(標高20mくらい)

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また登ります。登り途中の木の合間から…

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今度は環状2号方面の眺め。前方に見えるは獅子ヶ谷市民の森。

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この道は長命通り

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その先は、またまた登り?

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なんか不思議な形の木。ここら辺が最高地点35mほど。

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しばらく行くと、市民の森はここで一旦終わり。

熊野神社市民の森のマップ

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https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/midori-koen/midori_up/1mori/forest/guidemap.files/09r3.pdf

次回は師岡熊野神社に向かいます。


この記事はこちらのマガジンに収蔵されています。



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