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Ebony and Ivory

今日も変わらず暇なGWの閑話休題のポストです。

私がスマホにあるフリーゲームアプリ、NYタイムズのWordle

このアプリの良い点は課金の必要なく楽しめること、それと無限に時間を消費することがないことです。(単純で感覚的なゲームは依存性が高く、結局長い時間ゲームを続けてしまうので)

Wordleはアルファベット5文字の英単語を6回のチャレンジで探し出すというゲームで、1日1問しか出題されません。

5つのマスにアルファベットを入力し、答えの単語と位置が合っている字は緑、位置は違うけど使用されている字は黄色に表示されます。そらをヒントに正解を導き出しますが、いい加減な文字列を入力しても辞書に載っていない単語は弾かれるので簡単には答えられません。

私は毎朝、頭のウォーミングアップとして楽しんでいます。
他にもメリットとして、ゲームを通じて自分の弱点(ボキャブラリーが貧困、スペルがあやふや)を再認識したり、さらには人生の教訓をご教授いただくこともあります。

このゲームで一番悔しいのは、早々に4文字の位置まで分かっているのに、残り一文字が分からず不正解になること。

例えば、S⬜︎ARTのように選択肢が広い場面。
ここでは、一発正解を目指して一文字ずつチャレンジするよりも、1〜2回チャレンジを無駄にしてでも可能性のある字を含んだ単語を入力して、選択肢を狭めるのが最善の方法。正に「急がば回れ」。

さて、ここからが本題。

昨日のWordleの正解はebony。
名詞は「黒檀」、形容詞は「漆黒の」などの意味です。


この単語を見て真っ先に思いついたのが、
Ebony and Ivory
言わずと知れたポール・マッカートニーとスティービー・ワンダーの名曲です。


ebonyはピアノの黒鍵、ivory(象牙、象牙色の意味)は白鍵を表し、共に並び合って美しいハーモニーを作り出すことから、黒人と白人、さらには人種を超えた融和を語りかける歌です。

1982年にリリースされ、各国の音楽チャートで1位を獲得。1983年にはグラミー賞の獲得はなりませんでしたが、レコード賞と楽曲賞にノミネートされています。

色々な動画がありますが、最も感動的なのは2010年にオバマ大統領の前で演奏されたものではないでしょうか。

昨日は久しぶりに聴き入って、幸せな休日の朝を実感しました。


その一方で…

1980年代には(たとえお題目だとしても)このような楽曲を作ろうとする意欲や、それを受け入れて広めようとする意識もありました。

しかし、今はこのような動きが、理想論だの偽善だのと冷めた視線で周囲から隔離されてしまい、共感され、受け入れられ、広がることもなく終わってしまうように感じます。

もしかしたら現在は、この歌がオバマ大統領の前で演奏された2010年代よりも、または、この歌が作られた1980年代よりも、人種や民族、宗教やイデオロギーによる分断がより深くなり、未来への希望が見出し難くなっているのかもしれません。




オタク気質の長文を最後まで読んでいただきありがとうございます。 またお越しいただけたら幸いです。