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地形ヲタ、中世の城址にハマる

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高い所や凸凹地形が好きなので、(戦国武将には興味がないけど)山城を見つけたらとりあえず登ります。
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#歴史

沢山城址 鶴見川遺跡紀行(18)

鶴見川中流域の小机城址を訪れてから、中世城址に興味を抱くようになりました。地形を活かし、戦闘用に特化した力強い構造は、近世の城とは異なる趣きがあります。 しかし、このような城址は、今も城として残っている訳ではありません。今回訪れた沢山城は、人々が生活する場に内包されています。今回は、周辺にお住まいの方にも配慮した内容にしたいと思います。 七面山沢谷戸自然公園の隣にある山は七面山と言います。 日蓮宗・身延山久遠寺が信仰する七面大明神が由来で、山頂には七面堂が建っています。

小机城址② 鶴見川遺跡紀行(5)

小机城と狼煙のネットワーク? 前回の続き 小机城の重要性長尾景春の乱から数十年後、北条氏勢力下に入った小机城は改修され、現在の形になったそうです。北条氏綱(2代目)は、その城主に重臣の笠原信為を配置。その後、小机城の重要性が高まったのか、北条氏が城主として入城し、笠原氏は城代として南武蔵一帯の防衛を担います。 まずは、小机城の重要性をまとめました。 将棋で例えるなら、前線の歩が取られないように1段下で支えている金や銀の働きに近いイメージか。 狼煙の中継点小机城は、北