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地形ヲタ、中世の城址にハマる

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高い所や凸凹地形が好きなので、(戦国武将には興味がないけど)山城を見つけたらとりあえず登ります。
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#中世城址

沢山城址 鶴見川遺跡紀行(18)

鶴見川中流域の小机城址を訪れてから、中世城址に興味を抱くようになりました。地形を活かし、戦闘用に特化した力強い構造は、近世の城とは異なる趣きがあります。 しかし、このような城址は、今も城として残っている訳ではありません。今回訪れた沢山城は、人々が生活する場に内包されています。今回は、周辺にお住まいの方にも配慮した内容にしたいと思います。 七面山沢谷戸自然公園の隣にある山は七面山と言います。 日蓮宗・身延山久遠寺が信仰する七面大明神が由来で、山頂には七面堂が建っています。

中世の城 茅ケ崎城址(2)

(1)からの続きです。前編は、城郭構造や歴史についてまとめています。 いよいよ、城郭を散策。その前に、もう一度お城の全容を。 では、参ろうぞ! 北郭入り口からスロープ登った所にある広場です。 現在の北郭広場は、東西40m*南北30m*ほどの長方形の敷地。公園化に際して入り口用にスロープを削ったので、当時の北郭はもっと広かったらしい。 標高28m*、低地からの比高が15m*弱の立地です。 井戸 北郭の中央南側に井戸の跡地があります。 直径4m、深さ5mだったようで

小机城址④ 鶴見川遺跡紀行(5)

中世の堅城・小机城を攻略だ! これまでの小机城シリーズ 長らくお待たせ申した。いざ、小机城に登城つかまつる。 まずは、城の全体像をお見せ致そう。 小机城の想定図鶴見川対岸からの小机城址、緑豊かでござる。 まず、本丸広場案内板で全体像をご覧入れよう。 ちょっと平面的で分かりにくいでござる… 今昔マップ殿で古地図と現地形を比べようぞ。 左図:明治30年ごろ。横浜線(八王子〜横浜)は絹の道ゆえ、早くから敷設されていようじゃ。 右図:傾斜量図。第三京浜の跡が痛々しいぞよ