少女とりんごの木(コラム)

このストーリーを読んで、後に出される問いについて考えて見てください。

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少女は、小さい丘の上にある大きなりんごの木を見上げていました
雨の日も、嵐の日も、照りつける日差しが暑い日も
雪の日も
少女は毎日、りんごの木を見上げています

村にいたある男は気になりました
「なんであの少女はあんなにもりんごの木を見上げているのだろうか?」
男はふとそう思い少女をみていると、老人がやってきて言いました
「あの子はね、りんごを食べたいんじゃよ、でもまだまだ小さいから手が届かん、落ちてくるのを待っていんじゃ」

男は納得しました
何と健気な子なのだろうか、そう男は思うとすぐに行動に移しました

いつも通り少女がりんごを木を見上げています
男は少女に歩み寄り声をかけました
「あのりんごが食べたいんだろう?よし、私が取ってやろう」

男は長い両手足を使って木を登り始めました
「おーい、このリンゴが熟して美味しそうだ、落とすから離れていなさい」
男はりんごをむしりとると下へ放り投げました

満足気に木を降りていく男
少女の嬉しそうにしている表情が目に浮かびます

「さぁ、どうだ、立派なりんごだろう」
木を降りながら少女に話しかけました
しかし、返事はありません
ひょい、と木から降りると男は辺りを見回しました
そこにあの少女はいませんでした

地面には熟したりんごが1つ転がっています

その日から、少女はリンゴの木を見上げることはなくなり、姿を見せることはなくなりました

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少女は一体どんな気持ちだったんでしょうか?
少女になって考察してみて下さい。

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