【詩】戦うことの 初心者

私の、なんとも頼りない宣戦布告を聞いておくれ
争うことを考えると、虫唾が走る
でも、のんびりとした、たいせつなものは
争わないと、みつからないものなんだ

私の、おんぼろのマシンガンの響きが聞こえるかい
旧式で、おんぼろで、皆は笑うんだ
でも、このさびだらけの銃身から発射されるものだけは
私を害したりしないんだ

ほらもっとよくみて、感想を聞かせてくれよ
前世、現世、来世のすべての私に跪けと
立ちはだかる敵に震える声で宣言しているこの私を
足だって、ガクガクと震えているのが
分かるだろう

戦うことの初心者の、この私は
笑われて、釜で頭を、ひと薙ぎされて終わるのか
願わくば
誰かが歌にして、歌ってくれれば
きっと勝利をつかむことができるはずなのに

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?