『君といた夏』

ここのところ、懐かしのドラマを見るのがマイブーム。

某動画サイトに登録したのを機に、あれやこれやと、青春時代を共に駆け抜けたドラマを見漁っている。

1994年に月9で放送された『君といた夏』。ユーミンの『Hello my friend』とともに大ヒットしたのをリアルタイムで知っている人は、おそらくアラフォー以上の人たちだろう。当時、カラオケでよく歌ったなあ。まだ、あの時代の歌は、キーがほどよくて歌いやすかった。

少々話は脱線したが、『あすなろ白書』で一躍人気者となった筒井道隆主演のドラマで、いしだ壱成、瀬戸朝香の三人が、同じ屋根の下共同生活を送りながら、最初は反発しあっていたが、次第に惹かれ合っていくラブストーリーである。ものすごく簡潔にまとめた。

当時は気づかなかった、いや正確に言うと気づけなかったが、筒井道隆、まだ20代だったはずなのに、いぶし銀の魅力を放っている。゛いい人”で終わるタイプだなと、かなり上からジャッジし、魅力に気づけなかった愚かな過去の自分。若いって罪だ。若い時って、ちょっと遊びを知っています風な男の人に魅力を感じたりしますよね。あれですあれ。若気の至りです。

しかし、今ならいぶし銀筒井の魅力がわかる!!わかりみが深すぎる。少し低めの、とつとつとしたしゃべり方、包み込む温かさと優しさ、それでいて、時には、そんなこと言っちゃだめだと程よく叱る父の視線、どれをとってもいぶしている。否、いかした男ではないか。筒井道隆さん、最近あまりお見かけしないような気がするが、また、演技されるのを見てみたいなあ。

そして、いしだ壱成、色々とおありになったようではあるが、演技は生まれながらのセンスがある方だと思っている。演じているっていうんじゃなくて、もう、その人なんじゃないかというぐらいに演じきってる人っていますよね。ど素人がわかったようなことをだけど、私の心の中には数人そういう俳優さんのリストがあり、その中の一人です。いや、ほんとお前誰やねんですわね。オホホホホ。

瀬戸朝香は、数年前久しぶりにドラマで見て、相変わらずの美しさだけど、このドラマの中でのやんちゃな感じも、本当に可愛らしくて、瑞々しくてええわー!

その瀬戸朝香の元彼を演じるのが大沢たかお。久しぶりに見て、わわ、若き日の大沢たかおではないか!!とちょっと興奮した。筒井氏、いしだ氏、瀬戸さんの三人のトライアングルがあまりにも印象的すぎて、記憶から抜け落ちてしまっていた。ごめんなさい。大沢たかお、なんとこのドラマが初めてのドラマ出演だったそうな。今や、押しも押されもせぬ、ベテランの俳優さん。最近でいうと、映画『キングダム』、ミュージカル『王様と私』など、その活躍ぶりは言うまでもない。個人的には、『JET STREAM』の機長を引退されたのが、少々残念だったが。

そんなわけで、コロナ禍でのもっぱらの楽しみは、お菓子片手に、青春時代のドラマ鑑賞をすること。昔とは違う視点でドラマを再見するっていうのも、なかなかいいもんです。





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