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海外で先生デビューする方法


新卒でも、英語が喋れなくても、海外の学校で働く道があるのを知っていますか?


大学3年のとき、「こんな機会があるとは!」と知り、新卒で、海外で、日本人学校の先生になりました。


海外にも教員にもなんとなく興味がある、でも具体的な情報がない、という方の選択肢の一つとして知って頂けたら、嬉しいです。

世界には95校もの日本人学校があります。
日本人学校の教員に採用される方法は主に2つ。

海外子女教育復興財団    

 新卒や教員歴が短い方でも受検できます。年に2回のチャンスあり。


 書類専攻→Web適性検査→面接 という流れでした。

 私はこの財団を通して新卒で合格したので、体験談をお伝えしたいと思います。
 もちろん、会社と違って「新卒採用」のような枠はないので、既にご経験のある先生は、学校側も欲しい人材です。


文部科学省派遣     

 各都道府県の公立学校の教員として経験を積んだ後、文科省を通じて応募できます。
 校長先生の推薦→都道府県の試験→文科省の試験 という流れだそう。


 都道府県によって倍率に差があったり、①の財団よりも、情報が非公開で分からない部分も多いですが、そのぶん経験と実力のある先生方が多く、たくさん勉強させてもらいました。


……なるほどね。でも英語が話せたり、留学経験があったりしないと受からないんでしょ、と勝手なイメージを持っていました。でも、そんなことなかった!!!


海外にあるといっても、仕事で使うのは日本語です。


「海外在住の子ども達にも、日本の子と同じ教育の機会を提供すること」が目的です。

教える内容も、日本の教科書に沿ったもの。日本語学校やインターナショナルスクールとは違います。

細かな違いはもちろんありますが、日本の学校が、そのまま海外にスライドしてきたイメージを持って頂ければ大丈夫です。

もちろん現地校との交流等もあるので、語学が堪能であれば尚良し◎ですが、英語が喋れないという理由だけで諦めるのはもったいないです。

かくいう私も、「4月からタイの学校で働くんだ~」と先輩から聞き、びっくりしたことを覚えています。

思わずバリバリ英語を話すイメージが浮かびましたが、「帰国子女でもなんでもないよ!」とのこと。

これをきっかけに、「海外で、日本人学校の先生になる」が選択肢の一つになりました。


優柔不断だったので公立の教員採用試験も平行していました。

そんな中、日本人学校に踏み切った理由は、

・教員免許があれば、新卒でもチャンスがある。


・任期が2年か3年なら、頑張れそう。


・文部科学省派遣のタイミングまで待ったとして、海外に行ける環境があるのか?


(たとえば、結婚。

①財団での派遣は、単身赴任が前提。

②文科省派遣の配偶者は、派遣先でお仕事ができない。相手に休職してついてきてもらう?別居? 

たとえば、両親。5年後、10年後、親の体調が悪くなる可能性は今よりも高い…。

周りを縛らず一人で飛び込める期間は、思ったより少ないのではと思いました。)



だいぶ現実的な話になりましたが、「海外で働くのも、教員になるのも一緒にできる!」という気持ちからチャレンジして、本当に良かったと感じています。

もちろん、日本と同じ授業内容なのに、日本と同じ教具や環境がなかったり、せまい日本人コミュニティに驚いたりと、苦労した点もたくさんあります。

でも、一歩そとに出たら異国という中で、熱心で頼もしい先生方から学び、世界中から集まった子ども達から刺激を受けました。

これからどんどん増えていく、外国にルーツのある子供たちと関われた経験は、教員として、とても大きかったです。

もちろん、プライベートでも色々と挑戦できましたし、思ったよりお金も貯まりました(笑)

恵まれた環境だったことは確かなので、もっと広まったらいいのになぁと思い…

今後もゆるりと発信していこうかと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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