塔
私は産まれながらの境遇に苛立っている
歳を重ねる私に毎年畳み掛けてくる受難
私の受難なのか
先祖の受難なのか
答えも救いも求め続け
そして私は疲れ果てた
失敗に気付くたび
自分の人生を生きていない事を自覚する
生きる事は歌うことに等しいといい
笑顔で楽しい方がいい
生きる事は笑うことであるといい
笑顔を二度と失いたくない
命が尽きる頃
私だけの立派な受難の塔が出来上がるだろう
私の分だけ受け入れて
私の出来る分だけ頑張れればそれでいい
それはまた間違いかも知れずまた失敗するかもしれないが
抗えない出来事は意外と多い
自分だけの塔を一歩一歩登る
それが私に出来ること
塔の最上階まで辿り着いた
その後は
静かな心で過ごしたい
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