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吐露

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2015年10月の記事一覧

見る

例え世界中の今を覗き込める水晶玉があったとしても すべての真実を知った事にはならない。

本当の気持ちは個人の胸の中にしかなく、安易に覗き込めるものではない。

私がいま見ているものの すべては空々しい何か なのだろう。

借り物

この地球上は 魂の光で溢れている。

人間の皮、動物の毛、昆虫の殻、鱗、枝葉

姿かたちは皆それぞれだが 皆ただの光球だ。

大小光り輝く魂達。寄り添い、すれ違い、揺れて流れる。

夜明けも暗闇も関係なく美しく輝く光たち。

私の胸には真っ暗な宇宙の穴があり、時々冷たく 時々温かい風が吹き抜ける。穴は少しずつ削られ大きくなる。やがて私は身体の輪郭を失い散り果てる。

光を失い宇宙に流された私には生

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心境

社会的位置付けのない 何者でもない ただの私。

楽しい。悲しい。辛い。うれしい。幸せ。様々な感情が一人一人の中身を生かしている。

つたなくても 幼稚でも ありふれていても、人間の中身など誰も似たり寄ったりだろう。

私は書く。感情をたたき付けることで誰かと共感を得たい。

詩人とは、歌い手とは、ダンサーとは、写真家とは、そんな定義が必要だろうか。心から湧き上がるものがどんな名称でくくられようと

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逃避

肩を寄せ合い共に時間を過ごし 他愛の無い話しで笑いあう。

僕達は秒速より早い速度で寂しさに飲まれてしまう。

寂しさから逃れようといつも必死だ。

何かしらに流されている時は、まだ楽かもしれない。

立ち止まった時、自分が何者でもないという事実、途方も無い孤独、疲労感と向き合う。

一人。嫌ではないけれど辛い。

だからいつも求めている。

だけど人は簡単に人の立ち入りを許さない。僕もね。

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