note始めて 1年はたっちまいましたが

ついに……

始めてまともに投稿します!(初回を除く)

自己紹介がてら、
自分の好きなスイーツについて述べてみたくて、
それについて、小説を書いてみました。



超・短編小説
「スイーツ」

<今夜は俺たちふたりにとって、特別な夜になるぞ!>
アリソンの待つレストランへ急ぎ足で向かいながら、
ホルヘは気持ちが高まっていくのを感じていた。

今日は、アリソンと付き合い始めてから
ちょうど1ヶ月という節目の日。
ランチの休憩時間を利用して買っておいたアリソンの大好きなスイーツも、ちゃんとカバンに忍ばせている。
<今夜こそ、2人の距離をぐっと縮められるはず…>
期待と妄想に 足はさらに早まる。

「お待たせ!アリソン」
「いいえ、、私もさっき来たばっかりなの」
すでに一杯やっているらしいアリソンの頬は、ほんのりピンクに染まっている。
<か、かわいい…♡>

2人の記念すべきディナーは、まだ少しだけぎこちない会話とともに進んでいく楽しいひとときだった。

コース料理の最後に出てくるデザートを待たずに、
ホルヘはカバンから包みを取り出してアリソンに渡す。
「これ、開けてみて?君の大好物を買っておいたんだ。後で一緒に食べようと…!!」
ここまで言ってから、ホルヘは自分がとんだミスを犯したことに気付き、一瞬のうちに顔色が変わる。

<し、しまった…>

包みを開けたアリソンは、笑顔のなかにも怪訝さをたたえた不思議な表情をしている。
「んん?私の好物って、フィナンシェなんだけど、あれ?これって…ブラウニーじゃない?」

<なな何をやっているんだ俺は、、、ブラウニーは、アリソンじゃなくてマリアの大好物じゃないか!!>

「あ、、ブラウニーも好きよ、でも私の異常なほどのフィナンシェ好きは、たしかあなたも知ってたと思うけど…」「あ、あぁ~~!間違えた~!!マ、ママの好物なんだ~ブラウニー。マ、マ、マ、ママとアリソン、間違えちゃったんだね~あはははは」

真っ白になった頭で必死に取り繕いながら<ママごめん…>と心の中で無意味にあやまり続ける。ホルヘのプラス思考は完全にふっ飛び、今夜のプランは「負け」が確定した。

ちょうどデザートに出てきたモンブランケーキを、焦点の合わない眼で眺めながら、<誰だったっけ、モンブランが好きなのは…ステイシーだったかな、アナベルだったかな…>
ホルヘは性懲りもなく、明日からの別のプランへと妄想を膨らますのだった。

~Fin~



というわけで今日は、好きなスイーツ ベスト3
・フィナンシェ
・ブラウニー
・モンブラン

を、書き下ろし短編小説(笑)とともにご紹介いたしました。

次回をお楽しみに〜!

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