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ゴスペラーズには気を付けろ



突然ですが、みなさんは人生で口からホヌワ…という声が出たことありますか?


私は2回あります。





                                       * * *






それは、私のドルオタとしての実家であり人生の全てだった嵐が活動休止して早6ヶ月が経とうとしていた頃。

12/31の悲しみからは不思議と早く復活した方でしたが、やっぱりどこかで嵐の新譜が聴けない現実から目と耳を背けようとしていたのか。その頃の私は、嵐の曲をほとんど聴かずその代わりに毎日色んなアーティストの曲をyoutubeで聴き漁っていました。


今思うと無意識のうちに"5"を求めていたのかもしれないですね。


そんな日々の中、ふと目に留まった動画がありました。

これです。

↑見たことない人はぜひ見てね(イヤホン推奨)



当時の私は「おっ、ゴスペラーズか〜!この前見たひとり良かったなあ。VOXers?なんて読むんだ?ヴォ、ヴォク…ヴォ……...まあいいや聴いてみよ。」と軽い気持ちでタップしました。


これがとんでもない深淵への第一歩になるとは知らずに……。






〜再生開始〜

私「えっゴスペラーズって、HBBとかやるんだ、全然知らなかった……。???HBBの人(酒井さん)急に普通に歌い出した…なに…待ってこの人、声の伸びと透明感ヤッバ〜〜〜〜。バイカル湖かと思った。ヤバイカル湖。こんな美声の人がゴスペラーズにいたなんて知らなかったな。何で誰も教えてくれなかったの?Red Cornerの人(村上さん)は、あぁなんかゴスペラーズでよく見る人だ。謎の安心感、威圧感。マーチンさんとかATSUSHIとか…サングラスかけてる人ってなんで大体歌めっちゃ上手いんだろう。Yellow Cornerの人(黒沢さん)、歌声の爆発力というか瞬発力(?)エグ…。私があんなの歌ったら1発で喉ちんこが虚空に飛んで行くもんな。


……ん???あ?、ま、待って、待って。

このOrange Cornerの人(北山さん)の声、雰囲気、顔全部なんか、めっちゃ、めっちゃくちゃタイプだぞ……………………………………。


鼻筋の優しいカーブと鼻先の丸みが良すぎる。あっ朧げながら思い出した、確か関ジャムでリトグリに殺意湧いてた人💡音叉を肘膝にスパーンして耳当てて音聞く一連の流れやってる時、カッコ良さが3000倍増して見えるけど音叉ってそんな爆イケ促進効果あったのか。ん〜〜こんな痩躯でクッソ重てえ低音出すの、めっっっちゃずるいな…。この5人の中で1番低音出さなそうなルックスしてる(主観)のにこんなのずるすぎるよ。私の中のせやろがいおじさんが『こんなの不可抗力で女の顔になってしまうんとちゃうか〜⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️』ってバカデカ声で叫んでるもん。うるせえ。えっと、名前は…北山陽一さん…。どんな人か全く知らないけど、この人から沼の匂いがプンプンしてるのはすぐわかった。私のオタクとしての本能が嗅ぎ取ってる。危ねえ。近づかんとこう。今は目も心も財布も自担2人で精一杯で、もう好きな人なんて増やせないし…なにわ男子(この世の希望)も11月にデビューしますし=͟͞🍣 いやでも本当にさっきからずっと推せ推せ推してまえコールが脳内に大音量で響き渡ってるんだよな、これは本格的にやばいかも…。」

と、怒涛の限界オタクムーブを頭の中で延々とキメながらふとコメント欄に目をやっていると、
(ちなみにこの時は北山さん見てパニック起こしたので、以降の安岡さんの記憶がありません、すみません。)



「ベースの北山さんですが、リードを取る時は美しく透き通った声になります。」
「(北山さんは)高音も綺麗ですよ!」






??………?


こんな地の底から歌っとるんかなくらいのクソやべえ低音出してる人が?高音?すきとおった?suki…?




いやいや、そんな漫画みたいな設定有り得る?絶対嘘。


私は絶対騙されない。そういうオタクが好きそうな嘘で釣ろうとしてもムダ😤私には通用せんから😤と思いつつも、私自身とりあえず事実関係はハッキリしておかないと気が済まないタイプの人間なので、そのコメントに書いてあった曲をいくつか調べて聴きました。


(↑この黒沢さん、これに似てる。)
















人間は衝撃を受けすぎると変な鳴き声が出るらしい。



東京スヰートの歌い出しの「今夜は」を聴いた瞬間、私の口からホヌワ…という声が漏れていた。コンサートで生の松本潤(生潤)を超至近距離で見た時以来だった。


こんなきれいな歌声が、この世界にまだ存在してたとかいう奇跡に心臓をぎゅうっと鷲掴みにされて、胸のドキドキが止まらなかった。




泣いているみたい、だと思った。


正確に言うと、今にも涙をこぼして咽び泣く寸前、その瞬間を切り取ったような歌声に感じた。


あるいは、喜怒哀楽の「哀」の成分をひたひたに含んだ純白のコットンのようでもあり、無数の星が無限に拡がる果てしない宇宙のようでもあり…。

しかし同時に、この歌声を100%完璧に表現出来る言葉をまだ人類は見つけていないんじゃないかとも思った。

金色の翼とArmonia初めて聴いて、さっきVOXersでドゥーンドゥン♪とか言ってた人と同一人物だって一発で気付ける人この世にいます?←いません




あのルックスで低音担当(第1次衝撃)

→実は高音も嘘みたいに美しい(第2次衝撃)


何この2段階ギャッププロセス。ワクチンじゃん……。違うのは接種直後に100%副反応に襲われる上、重い後遺症(恋煩い)が出るところってか?やかましいわ。


色々歌唱中の映像も見たんですけど、歌ってる時の北山さん自身も意味分からんくらい切ない顔して、意味分からんくらい儚い雰囲気醸し出すの本当に………………本当にずるいな!?こんなの全日本切ない顔選手権、いや、世界選手権でも永遠に連覇する。切ない顔界の吉田沙保里。あまりにずるすぎるよ。

実は地球じゃなくずるい星の出身ならまだ納得出来るけども。(ずるい星?)


正直日常生活では霞食べて生きてるとか言われても割と信じる。そんな驚かない。分かんないけど耳垢とかあんまなさそうだし。



あとこれも言いたい、

東京スヰートこれでカップリングって一体どういうことなん?

普通にBillboard 全私チャート1位なんですけど……。しかもA面はひとり。化け物ですか?
こんなヤバスゴい曲をB面にしちゃう当時のゴスペラーズ、パワー余りすぎでは…ていうかどっちも村上さんが作った曲か。あっ、真の化け物はこの人だったな?

調べたら、いつもファン投票で1位取っちゃう系のファン人気がエゲつない曲なんですね。多分嵐でいうところのStill...に近い感じかな?カップリングだし。

むき出しな愛の言葉が歌われるゲロ甘歌詞の殺傷力は言わずもがな、北山さんの靱やかな歌声と村上さんのパワフルな歌声のコントラストはもう至高。 


何となく、見たら人生終わる気がして避けていたライブ映像を恐る恐る見てみたら、曲の最後に向かうにつれ北山さんと村上さんと黒沢さんが鬼みたいな歌唱力で絶え間なくブン殴ってくるの怖すぎて泣いちゃった。

しかも3人の合間に酒井さんと安岡さんがきっちりジャブ入れてくるから1秒も気の休まる所がない。 



おかげさまで全治5億年の全身打撲になりました。



その後、ロビンソン2番の北山さんの切なすぎる高音に全語彙力を捥ぎ取られて「ふぁ…♡しゅきめろ…♡♡」と感動していたら、夜をぶっとばせの低音(18禁音声/形のない凶器/聴くタイプの媚薬)で意識を失い、はっと気が付いた時にはもう全身打撲どころではありませんでした。




「キタヤマサン…………コワイ………キタヤマサンコワイヨ……」

しか言えないカラダにされていました。





                                      *  *  *




まあそんな感じでしばらくキタヤマサンコワイヨ状態の私でしたが、症状が落ち着いてくるにつれ北山さんだけじゃなくゴスペラーズ全体のことも気になり始めました。

北山さんを知るなら、まずゴスペラーズという母体からしっかり知るべきだと思ったんですね。


それからはとにかく………早かった。



とりあえずこの人たちのことをちゃんと知ろう!と思い、サブスクを駆使して最新アルバムからデビューシングルまで遡って山ほどある楽曲を聴いていきました。


ゴスペラーズというとやはりラブバラードのイメージがずうっと強かったんですが、実際は色気爆発なアップチューンからノリノリのダンスナンバー、アイドル風味のポップスまで…

とにかく何でもジャンルレスに歌いこなしている事実にひたすら驚きました。



なにこれ。
確かな歌唱力とポテンシャルに裏打ちされた万能性。



クソカッケェじゃんゴスペラーズ……。




決してラブバラードだけがこの人達の魅力ではないということを痛感したし、「なんか歌めっちゃ上手いアカペラのすごい人達」程度のふんわり認識💭しか無かった今までの私をタコ殴りにしたいと思いました。

アカペラに関しても、各パートの担当は曲中で固定されている印象が強かっただけに(多分ハモネプの影響)、ゴスペラーズのアカペラ曲を聴いた時、驚愕しました。
曲中でリードどころかベースも普通に入れ替わる上、誰が誰と交代しても全体のクオリティが落ちたり、音に穴が空いたりする感じがしないのがあまりにも衝撃で。
らぶみーらぶみー半端ないって!アイツ半端ないって!



5人全員リードからベースまで出来る上に作詞(詩)作曲も出来るって流石にチートすぎるんよ。もう何?ワザポンとか使ったんですか?(錯乱)

リリーフランキーがゴスペラーズのアカペラを「素手の喧嘩が1番強い」と評していたけど、それはもう刃牙でいうところの花山薫が5人いてめちゃくちゃ強固なチーム組んでるみたいなことじゃん。そんなん勇次郎以外誰が勝てるの……


そうか。5人集まってヤベェんじゃなく、ヤベェ人が5人集まってんのがゴスペラーズなんだ。そういうことか。



いい感じにゴスペラーズの解像度が上がってきて、沼に半身突っ込みだしたくらいの頃にこのツイートをした所

器がどデカく優しいゴスマニの方々から予想外に多くの反応をいただき、ゴスペラーズ界隈の沼に落ちそうな人間に対する反応速度の高さににっこり。速すぎてF1カーかと思いました。オススメ曲も沢山教えていただいて…その節はありがとうございました。黒沢さんもありがとうございました😭


浮き立つ新規特有の勢いでゴスペラーズのジャニーズweb(※GosTV)に早速入会し、研究室の教授から卒業研究用に渡されたゲノム解析の海外論文そっちのけでゴスぶろを読み漁り(教授ごめん)、画像コンテンツも動画コンテンツも見れる分は全部チェックしました。



5人で喋ってる時のゆる〜い雰囲気がいつか見た光景のようで少し泣きそうになりつつ、わちゃわちゃ喋りながらも教養の高さが隠しきれない言い回しや単語がボンボコ出てくる高次元な会話に大興奮しっぱなしでした。 

すみません、全力でバカ出来る頭の良い男が大好物なもんで。




8月、WOWOW(G25・街ハモ)の放送を見て、エンターテイナーとしてのゴスペラーズの破壊力にKO。

分かる人は分かると思いますが、40代↑の男性からしか得られない栄養ってありますよね。
もうね、栄養満点でした。ほぼスーパーフード。

そうつまりゴスペラーズはアサイー。


いつも20歳前後のジャニーズがシャカリキに踊ってる姿を見ているから、4〜50代のおじさま達が貫禄たっぷりに踊ってる姿が結構胸にキた。クリティカルヒットだった。
2回り以上も年下のくせに何を言ってんだと流石に各所から怒られそうですが、死ぬほど愛おしくなった。
そしてこう思いました、


これは絶対生で見たいぞ……。 


北山さんのやたら勢いが良いターン含め、踊るゴスペラーズを生で見なければならないという謎の使命感が突如湧いた。だから、もう思い切って人生の目標の1つにしました。

今は社会情勢的になかなか現場行くのも難しそうだけれど……どうか私が生きているうちに、5人の膝が爆発してしまう前に…。



そしてちょうど同時期、VOXersのフォトブック(聖書)とメイキング映像、アカペラ2の27年目の真実も見ました。

一体あれはなんですか?

ちょっと…あまりにもアイドル性が強すぎるから「私、もしかして間違えてポニーキャニオン所属のジャニーズの円盤特典見てる?」と何度も疑ってパッケージを見返しました。ちゃんとキューンミュージックでした。嘘だろ。


感想を詳しく書くと10万字くらいになりそうなので省きますが、ゴスペラーズのスタッフが多分ファンよりもゴスペラーズをアイドルか何かだと思ってる感じがよく伝わってきて本当に良かった。

特典の寂しさに定評のあるJstormで育ってきた私には刺激が強すぎて、北山さんの例のページ(めっちゃこっち見てるヤバい写真)を未だに2秒以上直視出来たことがありません。むり




この辺りでだんだんと気付いてきたんですよね。


この5人から目も耳も離せなくなっている自分に。




                                       *  *  *




鬼探究心で、たくさん調べて、聴いて、見て、ゴスペラーズを勉強しまくったこの数ヶ月。

数えきれない程の魅力に気付けたのですが、
結論として私がゴスペラーズの何に1番心惹かれたかというと。


日本のヴォーカルグループのパイオニアとして既に不動の地位を確立しているにも関わらず、自分達の持つ音楽的才能や経験、知識、固定観念に胡座をかくことなく、様々なクリエイターと積極的にコラボしたり、最新の技術を導入してみたり、「常に多方向から新しい風を取り入れて進化し続ける」という、その挑戦的なスタンスでした。

様々な要素を吸収しながらも自分達の音楽性を曖昧にすることなく、むしろ更に多様且つ洗練されたモノに昇華し続けることの凄さ。5人の音という絶対ブレないゴッツゴツガッチガチ💥🔨のぶっとい軸が五角形の一番内側に通ってるからこそ出来る芸当なんだろうなぁと。


守りに入らない攻めの姿勢。
常に第一線という感覚。謙虚でありながら貪欲。

最新アルバムのアカペラ2の楽曲にもそれが滲み出ているようで痺れましたし、それに加えtwitterで見たゴスマニさん達のツイートや色々な媒体のインタビュー等から、自分達のやりたいゴスペラーズとファンの見たいゴスペラーズの折衷が巧みなことも何となく伝わってきました。 

やりたい様にやるからついてこられる奴だけついてくればいい的な一方通行の王様スタンスではなく、あくまで作り手⇆受け手の相互通行のような。


…。



どうしよう……


個人的「一生ついて行きたいコンテンツの特徴」ランキングTOP3ぜんぶ当てはまってる………



ハア…




ハア…ハア…



しんどすぎる…



「好き」が全身を駆け巡ってしんどいよ…



すみませんリプライズしていいですか?しますね。




クソカッケェじゃんゴスペラーズ……。





正直言うと、今までゴスペラーズってもっと年上の人達……玄人が嗜む音楽のような、何となく自分みたいなのには手が届かないアーティストと感じていた部分があったんですよね。

サブスクで代表曲を数曲聴くくらいで、それ以上のハードルは飛び越せずにいたというか。



でも、実際に飛び越してみたら何もそんなことはなかった。


喋れば愉快な芸人・踊ればスーパーアイドル・歌えば無敵のヴォーカルグループ、それがゴスペラーズの本当の姿だったから。



ゴスマニさんの諸手を挙げて新規を歓迎する姿勢にもほっこり、心じんわり。
「どの時期に好きになったか」で一生マウントを取られるスラムみたいな界隈でずっと生きてきたからか、そのあたたかさに思わず涙がちょちょ切れました。


メンバー全員既婚者且つ良識と学のある"大人"という圧倒的安心感、異様に間口の広い音楽性、本業に勝るとも劣らないアイドル性、高すぎるエンターテインメント性、平和な界隈環境。


もしかしてゴスペラーズ界隈、疲れたドルオタにめちゃくちゃ優しい世界……………………??









…決めました。



お父さんお母さん、今まで育ててくれてありがとう。




私、ゴスペラーズの女になります。





早速これから結納金(FC入会金)を納めるための手続きをするので、クレジットカード取ってきます!




待っとけやローチケ!













p.s.

私が1人勝手にゴスペラーズにキャッキャしていたら、なぜか姉も全く同じ道のりで沼に転落していました。


ちなみに姉妹揃って、キタマニでした。




血は争えね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぜ!!!!!














ライハモみ゛た゛か゛っ゛た゛あ゙あ゙あ゙あ゙




※追記

書ききれなかったことを書きました。
エピローグ的なもの。

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