夢を見た

夢の備忘録

炭鉱?があるような町の廃墟。
実際だと平屋の家が並んでいるイメージですが、夢の中では木造二階建ての長屋が並んでいた。
その一部、手前の方は観光地化されていて、廃墟のいくつかは昭和レトロなお洒落な店になっていた。ちょっとした食事ができたり、土産物屋になっていた。
そこを楽しんで、でも少し奥へ行くと真っ暗闇に廃墟が立ち並ぶ。時間は何故か夜。
先へは進めないが、扉を開くと廃墟が見える。
少し戻れば、店の一番端に当時の様子と廃墟の一つが見学できるように残されている。
今思えば生活の跡などは残されていなかった。2階建ての高さなのに2階の床も無くただ壁と高い天井があるばかり。
当時の人が描いたという壁の絵も子供が描いた落書きのようなものだった。ただ印象的ではあった。

気がつけば外にいる。冬の初めか、冬の終わりか、地面にはところどころ雪が積もっていて、白い犬のような毛のふわふわした狐が横たわっている。何故か鍋からお玉で中の汁を何処かに注ごうとしている自分。

ふとその廃墟群を見る。奥は廃墟のままだが、手前は観光地化された店が並ぶ。その一つに戻る。(何故かまだお玉を持っていた。)
「ここはどこですか?」
「北海道だよ。」
「えっ!?」
(だから狐がいたのか。私は車で来たから東北辺りと思っていたのに。)
(車で来た場面はなかったのでそう思い込んでいた。因みに現実で免許は持っていない。)
そこら辺りで夢は終わる。
その後はまた店で寛いでいたと思う。お玉の行方は覚えていない。
夜に浮かぶ店々の灯り。その奥に広がるもう誰も住まなくなった家々。それがとても印象に残っている。

店を回りながらふと開く扉の奥に立ち並ぶ廃墟の暗闇。
好奇心がなくも無いが、これ以上行ってはいけないと心のブレーキで踏みとどまったあの暗闇。天井と壁だけしか無く土埃と不思議な落書きの残された部屋。

自分の心の中に常にある暗闇のようだ。それでもそこへ踏み込まず、最後は地元の人と話し寛ぐことが出来たのは地に足を着けれているということだろうか。
心の中に常にある暗闇を改めて思い知らされた気がしてならない。ただ、不気味に感じつつこうして書き残さずにはいられなくても、きっと昔なら恐怖に震えていたと思う。それが震えすぎることなく何とか持ち堪える事が出来たという意味で少しは成長しているのだろうが。
そうぼんやり考えたりした。

思い出した時、ふと扉の向こうが暗闇では無く光だったら良いのにと思った。心に光があれば良いのにと。
それはそれで早く光の世界に行きたいとこの世に未練がなくなることになるかもしれない。なら、暗闇に憂鬱になってもそれでも明るい店にとどまっていたいとなんとか生きていくのが良いのかもしれない。

夢を見た

暗闇が僕の中にある
暗闇が僕の中にある事を
思い知らされる
拭っても拭っても
消えないこの暗闇を抱えて
僕は生きていくのだろうか
暗闇を抱えながら
せめてもと
笑顔を作って生きていくのだろうか
お願いだ
せめてもの笑顔を
嘘の笑顔
作り物の笑顔と
言わないで欲しい
暗闇を抱えていても
光を求め光に憧れて
笑顔を作っているのだから
その思いに嘘偽りは無いのだから

言わないで欲しいと言っているけれども、自分が一番嘘では無いのかと不安になっているのかもしれないとふと思いました。

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