2023年3月の新作

2023年3月26日 08:54

新作手染め糸のご紹介です。
現在展示品となっており、2023/3/26 pm8時からの販売です。

毎回染めた糸について、制作時の感想や色選びの背景などショップの商品説明欄の補足的な内容をこちらへ残しています。
点数が多いので、一部については写真のみのご紹介とさせていただきます。

花の降る毛糸

「降る毛糸シリーズ」の春限定作品で、4月までの制作となっています。
春が楽しいピンクベースに、小花に見立てたアクセントの増減がある編地です。
花模様の編み地になるという意味ではなく、パーっと花を舞い散らしたようなイメージです。

靴下向けの中央反転柄です。
中央でカットしていただくとと(目印あり)半量ずつの同じ柄の糸が出来る染めになっています。
ベースの色やアクセントの色は染める度に組合せを変えたり変化させています。
一つづつの品で見るとどれがどれだか分かりにくいので、それぞれの商品写真には番号を入れて映してあります。

全て並べると違いが少しわかるかと思います。
上から順に1～4 50gと並んでいます。
これらをざっくり表現するなら…
１桜のような薄ピンク
２ポップなピンク
３コーラルピンク
４くすみローズ
50ｇ 1と似た薄ピンク
といったところでしょうか。

お好みの春のピンクが出来ていたら嬉しいです。

EXメリノFingering

「EXメリノ」の中細サイズです。
柔らかくサラリとした触りが特徴です。

毎年春に思うのは「桜の色を染めたい」です。
これまでも何度か思う色で染めてきたのですが、今年はちょっと違う形のものでイメージが出来ていました。

桜吹雪。
いろんな薄ピンクを作り舞い散るように染めました。
いつもは幹や枝の茶や葉の緑などもいれたくなるのですが、今回それらは全くなしです。
代わりに花びらがひらひらと光と舞う様子が出したかったので、黄色を合わせて楽し気な色にしました。

4カセ染めましたので、ウェアなどにぜひいかがでしょうか。

メリノLace

ファインメリノのレースサイズです。
細い糸ですが薄い編地でも暖かさを感じます。
春ショールなどにいかがでしょうか。

花の便りという言葉は、そろろそ桜が咲く季節ですねといった手紙に添える季語です。
桜なのでピンクイメージな言葉だとは思うのですが、このところの私の春の色は黄色だと感じていました。
菜の花もミモザもタンポポもチューリップも、桜よりも早く春だと告げてくれているからです。
どの花もコントラストのきいた緑の葉や茎が印象的なので、差し色には鮮やかな緑を入れました。

Quattro

1カセを4色に分けて染めた糸です。
滑らかなグラデーションではなく、1色が約25gに分かれて染まっていますから、そのまま編んでも切り分けて使っても楽しい糸です。

前月出品のものにリクエストをいただきましたので、再制作をしました。
少し明るいかなというところですが、ほぼ同じような感じで仕上がったと思います。
前月の出品はメリノソックでしたが、ご希望のBasicソックで染めました。

ご依頼下さったお客様には大変申し訳ないのですが、リクエスト品は通常の販売として出品します。
時間が無い為オーダー制作はお受けすることが出来ないので、やむを得ずそういった方法を取らせていただいています。
色合いも記録を取った制作をしていないので、必ず出来るというお約束が出来ない事も大きな理由です。
ですので、出品の状態でご購入の判断も自由にしていただいています。
季節的に難しいものだったり、リクエスト数が多いなどでなければなるべく制作をしますのでご要望があればご連絡下さいませ。

もう一カセ、山吹の色をイメージして染めました。
こちらはメリノソックです。
子供のころから絵の具や色鉛筆の名前でよく見てきた「山吹色」の山吹なんですが、公園や野山であちこち身近に咲いている木です。
わーっと鈴なりに咲いた枝が風で揺れて、「山振り」から山吹になったとか。
咲き誇る花が風で揺れる様子を「山笑う」といいますが、まさにそんな代名詞の花ですね。

Accent Collar

こちらもリクエストがあったものなので、新しいシリーズです。
靴下編みの際に、つま先やカカトで配色用の糸があったらなというご意見をいただきました。
配色用ということなので沢山はいらないと思うのですが、送料の事も考え50gで販売をすることにしました。
50gでしたら少しのお手持ち糸を合わせていただくことで、それ自体でも靴下編みが可能なので利用しやすいのではないでしょうか。