2024年2月の新作
今月の新作紹介です。
該当の品は現在展示品となっており2024/2/28pm8時の販売です。
この記事では染めた糸について、制作時の感想や色選びの背景などショップの商品説明欄の補足的な内容を残しています。
(定番など一部については写真のみのご紹介)
出品内容をまとめて読むことが出来ますので、ぜひ糸選びのご参考にされて下さい。
星の昇る毛糸
・靴下向けの中央反転柄(中央で分けると同柄になります)
・素材糸はBasicソック、メリノソックです
・今月は100gのみです
夕空と夜空のグラデーションが特徴の糸です。
夜空側にはポツポツと黄色い星のアクセントが増えていきます。
薄明るいものと、緑×ピンクといったところで春を意識してみました。
星の降る毛糸
・靴下向けの中央反転柄(中央で分けると同柄になります)
・素材糸はメリノソックのみです
・100gのみ
ここ数回メリノソックで染めたものを出品したのですが、次回も!とご希望をいただきました。
今月は2点ですがメリノソックのみとさせていただきました。
ご要望が多いので春も引き続き少量ですがメリノソックも染めていこうと思います。
今度は50gというのもどうでしょうね。
キッドモヘア
・希少なスーパーキッドモヘアとシルクの混紡糸です
・絡みにくくスルスルと滑らかなのが特徴です
・50gです
リクエストをいただきまして、青緑色のモヘアを染めました。
3カセずつ2パターン染めています。
先月出品した冬の泉だけでは希望カセ数が足りないので、追加ができるならとのご要望でした。
オーダーとして必ずお売りできるという形はとっていないのですが、通常と同じ販売方法で宜しければ…ということでリクエストは対応させていただいています。
しかし、同じものを染める事もできないので、組み合わせて使えるような色目のものをということでご提案して染めました。
近い範囲で作りましたが、それぞれ違います。
配色や引き揃えでは奥行きのある編み地になるかと思います。
ネーミングは先月の冬の泉に合わせ、森の奥を思わせるものにしました。
Chainette yarn
・リリアン紐のようなチェーン状のソックヤーンです
・EXメリノの弾力と柔らかさが特徴です
・100gです
新しく入荷した素材糸です。
一般的な撚りの毛糸ではなく、編み紐のような形状なので空気を含み軽く柔らかい糸です。
こちらの糸の詳細とサンプル編みの靴下についてを、別に記事を投稿しましたのでご参照いただけたら嬉しいです。
ここではそれぞれに付けました品名の話を残していきたいと思います。
【雨水】
雨水は二十四節気の中で2月中旬を指す言葉です。
二十四節気とは1年を24の季節に分けたもので、春分や夏至といった言葉の仲間です。
雪が雨に変わり、草木が芽吹き始める時季といった意味です。
柔らかい雨のベースに春の予感を含ませた色に染めてみました。
【菜の花】
我が町鹿児島の春一番の花といえば菜の花。
1月にはすでに咲き誇り、2月初めにはピークとなります。
小さく輝く黄色の花が可愛くて大好きです。
【薄萌葱】
散歩の野道も新芽が伸びて、鮮やかな黄緑が目につきました。
今年は特に暖かくなるのが早かったですね。
わー、もうこんなに春なのね!と勢いのある色にしました。
【目覚め】
元気な春がやってきているのは分かっていても、まだまだ体は冬なまりだしスッキリとはしてないんですよ。
今年は春が早すぎたので、もっと冬でいたかったんだけどなーという、無理やりに起こされたような私の心情の色です(笑)
【梅見月】
2月の別名です。
甘酸っぱい香りを感じる色を選びました。
アクセントの濃紺は夜の花見をイメージです。
【春浅し・春初め・春浅し】
春先をイメージして白さを残して配色しました。
アクセントは1色で作っているのではないので、それぞれ奥行きのある華やかな色加減になっていると思います。
【白藍】
藍色には段階的に色名があり、その中で最も白いものを白藍と呼びます。
少しだけ黄みを帯びています。
寒空からすーっと暖かくなるような素敵な色だと思いました。
おわりに
今月は変わり糸は控え、Chainette Yarnを中心の制作とさせていただきました。
ご期待してくださった方がいらっしゃいましたら大変申し訳ございません。
また来月より染めていきますので、宜しくお願いいたします。
SNSでも書きましたが、実は台所家電が次々取り替えになってしまい、収納の見直しから壁床といったプチリフォームに話が発展してしまいました。
私はごく小規模制作なので、注排水や熱源といった専用の設備を持つことが出来ず、台所を利用して制作しています。
(作業前後の清掃は念入りに、染め道具は全て専用を利用して行なっております)
冷蔵庫を動かす為に食器棚も動かさないといけなくて、一旦全て出して…というような事態ではとても手の掛かる染め方のものまでは作れませんでした。
しかし、時間を使ったお陰で広々と使えるようになりましたし、新しい糸ともゆっくり向き合うことができて、とても良い結果を迎えられたと思っています。
継続も大事だけれど、違うことをするのも必要ですよね。
どちらもバランスをとって刺激も得ながら続けていきたいと思います。
ショップへは以下からどうぞ。
良い糸が見つかりましたら、どうぞ宜しくお願い致します。