Chainette yarn*サンプル靴下
新しい素材糸を入荷しました。
「Chainette(チェネット)」と呼ばれるタイプです。
一般的な撚りを作って作られた毛糸と違い、リリアン紐のようなチェーン状をしています。
これが珍しいことにソックヤーン仕様であるというので、新作の素材糸でしたが飛びついてしまいました。
【素材情報】
Extrafine Merino Superwash 88%
Nylon 12%
Nm. 4000
100g 400m
とても滑らかな触りで艶も良いです。
編まれたような紐状になっているのが分かりますでしょうか。
左が今回のChainette、右が当店のメイン素材ソックヤーンでBasicソックと読んでいるものです。
同じ100gなのですが、Chainetteは編まれた形状になり空気層があることで一回り太いです。
とりあえず、どんな編み地になるものなのか私も試しておかなければと、サンプルを染めて靴下を編むことにしました。
自分用となるので、やっぱり青いものに。
濃い部分が目立ちますが、それほど多くはないです。
こういった染め方は白い方が圧倒的に多いので、ホワッとした優しい編み地ができます。
色を強調したいときは結構思い切って入れて丁度良いくらいです。
さて、編むにあたって針のサイズを決めます。
私はいつもWPIという方法を利用しています。
1インチに何回糸を巻くことが出来るかで、編み針のサイズを割り出すものです。
WPIの詳しい内容については以前に記事を書きましたので、そちらをご参照下さい
WPIは21回巻けましたので中細の範囲です。
2.7mm〜3.25mm (2−4号)が該当なので3mm(3号)針で編むことにしました。
ちなみに当店のBasicソックはWPI25。
いつも私は2.25mmか2.5mm針で編んでます。
販売予定日まで余裕が無かったので特に編み図は選ばず、自分が編みなれているオーソドックスなタイプで取り掛かることにしました。
つま先から編み始め、ジャーマンショートロウでカカトで、リブは2目ゴム編みです。
Judy's magic cast onで作り目。
甲側だけ交差編み模様を入れました。
模様は日本ヴォーグ社の「模様編500」から選んでいます。
編み地になると空気の層が潰れて、普通のソックヤーンと同じような編み地に見えてきました。
交差の部分などゆったり編めているところは少しボリューミーな感じです。
編んでいて一番思ったのは、弾力と柔らかさ。
ふっかふっかしていて、持つ手が心地よいのです。
そして同様の素材であるメリノソックと違うと思うのは、軽さを感じることでしょうか。
わずかな違いだと思うのですが、個人的な体感としてそう思いました。
とりあえず片方完成!
メリノらしいふっくら編み地の靴下となりました。
足を入れてみると、マシュマロタッチの生地のようにしっとりとして頬が緩む履き心地でした。
これはもう間違いなくオススメの糸です。
ただ、入荷時に冬向きの糸かなと思っていましたが、編んでみて少し厚手目の仕上がりになることも考え春夏での制作は保留にしたいなと思いました。
メリノは保湿放湿に優れ夏向きであるとも言えるのですが、利用頻度としては難しいところなのかなと感じています。
とても良い糸でしたので継続して入荷して染めたいと思っておりますが、秋から春先にかけてまでとしたいと思います。
もう片方も継続して編んでいるところなのですが、とりあえずこの情報が販売に間に合うよう一旦ここで投稿させていただきます。
何事もギリギリの作業ですみません。
完成後に両足分の写真は追記いたします。
*ここから追記です
記事投稿から7日後、無事に反対側分も完成しました。
濃淡が上手く広がってくれて可愛い柄になりました。
あまり考えず編みましたが、測ったらほぼ50g使用でした。
24センチサイズ、くるぶしの上6〜7センチ辺りまでの履き具合です。
ふわふわが心地よいので、レッグ部分はもっと長くしても良かったなぁと感じました。
残った50gもまた別な靴下にしたいと思います。
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