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編んだり染めたり紡いだり

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やってみたことの記録
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#手紡ぎ

紡いで編む*UraUe plain

紡いで編む*UraUe plain

もうすぐ2023年になるという慌ただしい2022年の年末、やっと念願の「自分で紡いだ糸でのウェア」が完成しました。
準備から2年の月日で、道のりが長かった1着です。
もちろん2年間まるまる掛かって作ったわけではなく、合間をみては少しずつ進めていたらこんな年月が掛かってしまったというものです。
少し長い記録ですが、ゆっくり大事に作った毛糸の話にお付き合いいただけたら嬉しいです。

羊毛から自分で作る

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綿の手紡ぎ練習

綿の手紡ぎ練習

今年初めて綿花を育ててみました。
羊毛で糸紡ぎを始めたら楽しくて楽しくて、他の繊維も紡いでみたくなり綿花の種を蒔きました。
栽培知識もありませんでしたが丈夫なようで、綿花はすくすくと育ってくれました。
収穫の秋が到来した現在では、2~3日に1個2個のペースで実を摘むことが出来ています。

種まきをしたのはGW頃なのですが、6月には収穫後の事を考えた準備を始めました。
気が早いですが一応収穫出来るつ

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洗った羊毛が毛糸になった

洗った羊毛が毛糸になった

刈り取った国産羊毛を購入して、洗うところから始めた羊毛。
ついに糸になる為のメイン工程「紡ぎ」です。
ここを終えたらもうゴールしたようなもの。
一苦労だったゴミ取りも、ここでの作業が綺麗に行える為に頑張りました。
楽しく満足いくように紡いでいきたいと思います。

最初からお読み下さる方は、以下の順で過去記事をどうぞ。

写真のものは、コームで梳いて整えたローヴィングです。
紡ぎやすい太さで、継ぎ足

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梳毛と紡毛に

梳毛と紡毛に

初めて自分で洗った国産羊毛の、その後の進みを書きたいと思います。
夏に「吉田麻子羊毛店」さんの国産羊毛を洗うオンライン講座を受講し、ご丁寧に教えてもらいながら洗い作業をした、あの羊毛の続きです。

ゆっくり洗った毛はキラキラひかり、ふわふわと軽やか。
しっとりとした油分もちゃんと残っていて、心地良い触りの洗い上がりでした。
1人では温度やタイミングの取り方が難しかったと思いますが、オンラインとはい

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綿紡ぎをしたくて綿花を育てる*その2

綿紡ぎをしたくて綿花を育てる*その2

糸紡ぎの為に、初めて綿花を育てています。
前回は種蒔きから花が咲くまで、5月から7月の様子を書きました。
今回はその後の、実が出来た様子から書きたいと思います。

可憐な白い花が萎んで10日後くらいに、こんな膨らんだ実がついている事に気がつきました。
やっぱりちゃんと受粉出来ていたのだと、ホッと胸を撫で下ろしました。
時期は7月後半です。
実は毎日1つ2つと増えていくので、パトロールも楽しいです。

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綿紡ぎをしたくて綿花を育てる*その1

綿紡ぎをしたくて綿花を育てる*その1

今年の2月、綿の種を買いました。
私は綿花というものは、ドライフラワーやリースのような乾いた状態ので見かける程度だったのですが、糸紡ぎを調べるていると、綿をご自身で栽培をされ紡いでいるというお話を、時折目にするようになりました。
プランターでも育てられるそうで、園芸屋さんでは苗が出ている時期もあるそう。
私も綿や麻といった植物繊維も紡げるようになりたいのですが、初心者の紡ぎは、羊毛で行う方が楽に出

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ブレンディングボードでローラッグ

ブレンディングボードでローラッグ

完成した自作ブレンディングボードは、蝶ネジで締め止める土台足をつけてみましたが、引っ張りでかかる力に耐えてしっかり立っていられるでしょうか。
使い心地を試してみたいと思います。

ブレンディングボードとは、その名の通り羊毛を混ぜる為の道具です。
整えるために何度も梳くわけではなく、緩く混ぜる為に使います。
色違いの同素材を混ぜてもいいし、異素材をふわっと合わせるのも素敵です。
これを使い混ぜたもの

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DIYブレンディングボード*後編

DIYブレンディングボード*後編

数ヶ月前にブレンディングボードを自作していることをご紹介しました。
角度をつけ斜めに作業できる土台足の計画でしたが、部品の到着が遅いので本体の板部分だけを先に完成させていた内容でした。
待ち侘びていた蝶ネジはとっくに届いていたのですが、すっかり作業タイミングを逃したままでいました。
やっと、いつまでも放置してても…という気になり、土台足の作業再開です。

前回記事はこちらからどうぞ。

こちらが待

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Wool Combsがきた!

Wool Combsがきた!

先月、羊毛洗いのオンライン講座を受講して、我が家に合った国産羊毛の洗い方を教えていただきました。
オンラインという初環境で受ける講座なので初めは不安ありでしたが、実際にはお教室で行うのと変わらない?むしろそれ以上かな?と思うほど楽しい講座でした。

その講座で使用した300gの羊毛なのですが、初めてちゃんと洗えた羊毛ですので染めずナチュラルな色のまま紡ごうと思ってます。
そうなると、次の作業は解毛

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メリノTOPと手作りDiz

メリノTOPと手作りDiz

紡ぎやフェルト作品などで使う羊毛は、いろいろな毛の状態で販売されています。
初心者なので初めは何がどれやらわかりませんでしたが、ようやく理解ができてきました。

・刈り取ったままの状態のもの→汚毛(グリースウール)
・洗った状態だが毛は整えておらずゴミも多少あり→スカード
・毛が同方向へ整えられゴミがほぼ無い→スライバー
・もっと整っていてゴミが全く無い→TOP

こんな違いかと思います。
(スラ

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手紡ぎ毛糸*かぎ針編みの膝掛け

手紡ぎ毛糸*かぎ針編みの膝掛け

初めて手紡ぎで作った毛糸なので、何か大事に使える品に仕上げたい。
そんな気持ちから、膝掛けをかぎ針編みで初めました。

作った糸のこと、編む模様など諸々のことは以前の記事でご紹介しております。

手紡ぎの糸が少ないのですが完成サイズは大きくしたいので、自分で染めた色糸は使用可能というルールを作り模様の途中で使っています。
紡いだ糸は青から緑落ち着いた色合いの中に、時折ポップな赤や黄色が見えるという

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DIY* Yarn Control Guide

DIY* Yarn Control Guide

糸紡ぎ機での紡ぎを2度目の終えました。
完成の度合いや技術力はさておき、これで紡ぎ機や手の動かし方など基本的な一連の流れは経験できたかと思います。
その中で一番改善したいと思ったところは、糸の太さです。

このくらいで…と紡ぎ始めても、何故か進めるにつれ糸が細く細くなっていきます。
太めに!と意識していても持続するのが難しく、少しするとまた細く戻っているような感じです。
好きなのは中細なので、結果

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オンラインで原毛洗いを受講

オンラインで原毛洗いを受講

羊毛紡ぎにおける初心者の壁の一つで、原毛洗いがあると思います。
原毛とは刈り取った状態の毛のことをいいます。
洗い済みのもの、綺麗に整えてある状態のものも販売されてるんですが、洗うところから自分ですることが出来れば、工場に頼ることなく自分の手だけで作った糸となります。
羊を育てる、刈る、の部分は牧羊地などを持たないと無理な話なので、現在の自分には到底叶えられませんが、洗うところからだったらされてい

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大事な糸はずっと大事にできる作品にしたい

大事な糸はずっと大事にできる作品にしたい

少々間が空きましたが、スピンドル紡ぎで作っていた毛糸の続きをしたいと思います。
今回は撚り止めから編むまでの話を書きます。
前回の様子は以下からどうぞ。

スピンドルで撚りを掛けていった糸は一本で単糸です。
これをもう1つ作り2本の単糸を撚り合わせ双糸にします。
単糸だけでは撚りが弱く戻りやすいです。
なので、2本を逆方向の撚りで合わせることでよりしっかりした糸になるそうです。

私も最初は単糸2

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