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手紡ぎ毛糸*かぎ針編みの膝掛け

初めて手紡ぎで作った毛糸なので、何か大事に使える品に仕上げたい。
そんな気持ちから、膝掛けをかぎ針編みで初めました。

作った糸のこと、編む模様など諸々のことは以前の記事でご紹介しております。

手紡ぎの糸が少ないのですが完成サイズは大きくしたいので、自分で染めた色糸は使用可能というルールを作り模様の途中で使っています。
紡いだ糸は青から緑落ち着いた色合いの中に、時折ポップな赤や黄色が見えるという静かな色遊び的な感じだったのですが、色糸が編み入ってた事でガラッと賑やかなに変わりました。
レトロポップな可愛さもいいなぁなどと思ってそうしたのですが、思っていたよりも染めた色糸はパキッとした色合いのものが少なく、そのほとんどが薄ぼんやりしたものでした。

そう。
自分でも忘れてましたが、私の染め糸は青系が多い薄ぼんやり路線なのでした。
沢山あるから!なんて思ってましたが、引き出しを開けたら青のトーン違いばかり。
赤も黄色も緑も、皆くすみぼやけていました。
当初はもう少しキュートなレトロポップになるだろうと思ってたのですが、どうもこの手持ち糸たちでは難しい様子。
想像していたものとは少し違った合わせなのですが、まぁそれも私らしさという事で仕方がないですね。

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かぎ針で編むのは久しぶりなんですが、編み始めて早い段階で棒針が恋しくなりました。
かぎ編みばかりしてた頃もあったんですが、この数年は棒編みが楽しいです。

編んでいるうちに左手の人差し指が痛いと思ったら、くっきりとした毛糸の跡が!
麻紐を編んだ時にこんな風になることがありましたが、紡いだ糸も硬かったということでしょうか?
この糸はチェビオットの毛を紡いだので、市販のメリノなどよりは硬いかもしれません。
おかしいな。
編み地を触っても、ガッチガチという印象には思えないのです。
私が力を入れて引きすぎただけならいいのですが、今後ウェアに挑戦したいと思っているので気掛かりです。
カードの掛け方、少しフェルト化させていることなど、いろいろな要因の結果だと思いますので、次回はそういう点にも気をつけて模索してみようと思います。

模様を均等に編みおえた最終段、ほんの少し足りないところを染め糸で賄って手紡ぎの糸は使い切ることが出来ました。
これで目標95%は終わったも同然です。
残すは縁あみです。
これも同じ書籍に掲載のものから、似合いそうなものを編んでみました。
大きい半円と小さい半円が繰り返す、可愛いものにしました。
縁はあまりイメージが崩れないよう、手紡ぎの色に似たものを使いました。
この糸も手染め糸を初めた初期の頃に染めたもので、とってもお気に入りの糸です。

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毛布大好きなビビさんに、上に乗られながら縁あみです。
重いし、毛のダブルは暑すぎですって。
完成しても君のではないのだよ。

やたー!
ついに完成です!
長かった!!ここまでホント長かった!!(泣)
羊毛だったものから、全て手作業で膝掛けまで辿り着きました。
太さが一定じゃないから、編み詰まっちゃってるところもあれば、ゆるっとしていたりとかなり表情豊かな編み地です。
こういうのも手紡ぎらしさ満載で良いのではないでしょうか。

正座してフワッと膝に掛けてみます。
おおー。
軽くてほんのりとした暖かさ。
エアコンが効きすぎの時、お腹周りにいて欲しいなと思う暖かさです。

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紡ぎで出る色、染めで出る色。
それぞれ違った形で出た色が、編む事で更にランダムな編み地となって現れています。
偶然が重なり出来た色なので、どこを切り取っても綺麗だなぁと思ってしまいます。
染めた色での作品は自分で作ったようでいて、そうではない気持ちになります。
私は完成への手伝いをしただけ、そんな気がします。

糸紡ぎの最初の作品はこれだったのよねと、後に笑って言えるよう成長できるかは分かりませんが、大事に長く使っていこうと思います。

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