男子のわちゃわちゃが書きたい!

男子高校生のわちゃわちゃラノベを書きたいのですが、今のラノベ界に需要がないそうなので、ここに置いておきます。

ちなみに、今の流行りは女性向けですと、ファンタジー系だそうです。令嬢とかですかね?


簡単な設定:男子高校生、男子寮。
・主人公「俺」
・同室の男子は天然(帰国子女)


土日、音楽を聞いて勉強中。肩を叩かれ振り替えると、同室の男子が立っていた。奴は肘で俺の肩を叩いていた。


「……んだよ」


俺はちょっと機嫌が悪くなった。


「すまん。虫を捕まえたんだが両手が塞がってて、窓を開けてくれないか?」


よく見ると、確かに奴は両手を挟んで何か手の中に隠しているらしい。
羽アリでも捕まえたのか?
古い建物のせいか、結構虫が出るのだ。


「……良いけど」


そう、言って仕方なく窓を開けてやる。


「ありがとう。助かった」


相手が窓の外で手を開く。
そこから現れたのは、ギラリと光る黒い光沢。長い触覚。それは、羽を広げて天高く空へ飛んでいった。


「はあああぁぁぁ??!!!!」
「うわ、何だよ。行きなり大きな声を出して」


「は? はぁ? 今の、ゴキブリじゃねぇか!」
「……ゴキブリ?」
「なんでゴキブリ知らねぇんだよ! あれは、見たらすぐ潰すんだよ!」


「それはダメだろう。虫にもゴミの魂じゃないか」
「それ言うなら五分な! 虫にも五分の魂!」
「ゴブ……新種のポケモンか?」
「お前の脳みそは小学生か?」
「な! ポケモンは大人にも人気なんだぞ!」


「知ってるっつの! いや、そうじゃなくて、くそ! 何が言いたいのか忘れちまったじゃねぇか!」
「この世にゴミなんてないぞ! 世の中はリサイクルの時代だぞ!」


「お前に話戻されるとムカつくし、そこじゃねぇし……あぁ、あのな、あの虫はゴキブリって言うんだ。日本では雑菌だらけの虫として有名でな、見つけたら潰す法律があるんだよ」
「本当か?! 僕は、違法したのか……?」
「心配するな。生類憐れみの令で一度は許されるから」
「そうなのか。教えてくれてありがとう!」
こいつ、バカ過ぎないか……?


奴は、何事もなかったかのように机に向かおうとしていた。椅子に触ろうとする。


「うわあぁぁ!」


俺は思わず奴の手首を掴んだ。
「何だ?」
「手を洗ってこい! まて! どこにも触るな!」
「そんな事言ったって、ドアノブ……」
「今開けてやっから……!」


「あ、ありがとう……」
「なに恥ずかしがってんだよ! エスコートじゃねぇんだから!」
「え、違うのか……?」
「頭お花畑なのか? ほら、さっさと洗面所に行って手を洗え! 泡たくさん付けて!」
「……分かった」
奴はなんとも不服そうにしていた。

学校、昼休みにて。
「なんて事があってよ、マジ信じられねぇ奴だったよ」
話を聞いて、友達は爆笑した。
「さすが帰国子女だなぁ」
「いやいや、帰国子女で許される話じゃないだろ」


「あ、噂をすれば、帰国子女がこっち向かってくるぞ」
友達がそう言って、廊下の奥を指差した。
奴は、また両手を挟んでいる。

俺を見て、声をかけてくる。
「あ! ゴキブリを捕まえたんだが、どうやって潰せばいいか分からなくて」
「は?!!!」
友達はめちゃくちゃ後ずさっていく。


「バカじゃん!バカじゃねぇの?! 足でプチ、だろうがよ!」
俺は叫んだ。
「一思いに!」
「分かった!」
そう言って、奴はその場で手を開いた。
「ここで手を開くなよ!」


「いやぁぁぁぁ!!」
ゴキブリを見た他の生徒達の叫び声が、波紋のように広がっていく。
黒いその生物は、廊下を高速で駆けていく。
阿鼻叫喚と化した廊下は、教師までもやってくる大事件となった。


そして、何故か奴と一緒に俺も怒られる事になってしまった……。

奴と同室なんて、最悪だ!!


こういう「男子高校生の日常」みたいな話、私は永遠と見ていられる……! ゴキブリはちょっとあれですが、時間があればぶっとんだ男子高校生書きたいと常日頃思ってます……!! いつか、書けたらいいな😳

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