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感情プロファイル~その①「めんどくさい」~

やりたいことがないわけじゃない。

やった方がいいこともわかっている。

ただ、めんどくさくてやる気が起きない。

結果、やるべきことをやらないまま終わってしまったり、取り掛かるまでに時間をかけすぎてしまったりする。


皆さんも経験があることと思います。

私もしょっちゅうあります。

こうして記事をしたためている間にも、私の脳はしきりに「めんどくさいよね?もうやめよう?ね?」と話しかけてきますし、心は誘惑に負けてしまいそうになっています。


そもそも、何故ヒトはやるべきことさえもめんどくさいと思うのでしょうか。

やるべきことには、大抵やり終えた時に得られるものがあったり、やらないと怒られたり、ペナルティがあったりもしますから、やり終えた方が得なのだということも分かっています。

自分の技能で十分に達成可能で、やらないよりやった方が得で、有意義だとわかっているのだから、客観的に見れば、やらない理由はないはずです。

それでも、やりたくないのです。

不思議ですね。


めんどくさいの正体を見極めるために、ひとまずめんどくさいの仕組みを想像してみましょう。

人間に限らず、思考や行動の発信源となっているのは脳です。

ということは、めんどくさいから行動したくない、と考えるのも脳の仕業とするのが自然でしょう。

では、脳は何故めんどくさいと感じるのでしょうか。

めんどくさいの理由で思いつくものを並べてみます

①気力が湧かない

②体がだるい

③眠い

②、③は身体的な問題なので分かりやすいですね。

①の「気力」とは何を指しているのか。更に掘り下げてみましょう。

やる気?向上心?自制心?どれも「気力」を言い換えているだけのような気がしますね。

気力を正確に捉えられる表現が見つかりそうにありません。

これは、気力がない=特に理由はないがやりたくない=言い訳だということなのかもしれません。


では何故脳は言い訳をするのでしょうか。

今度は別の角度、「めんどくさくない時」を思い浮かべてみましょう。

人それぞれかもしれませんが、忙しくて余裕がない時、楽しくて気分が盛り上がっている時などは、面倒くさいという考えは湧いてこないのではないでしょうか。

だとすると、脳は余裕がある時、暇な時ほど「めんどくさい」と感じるのかもしれません。

逆に言えば、「めんどくさい」と考える余裕がある時、やるべきことよりも「めんどくさい」について考えたいのが脳という生き物なのでしょう。


そうであるならば、「めんどくさくて何もできない」状態から解放されるためには、脳の余裕を奪ってしまうことが効果的だと言えそうです。

脳の余裕を奪うというのは、具体的には脳の仕事量を一気に増やしてあげるということです。

両手両足を別々に動かしたり(ドラムセットやピアノの演奏などがそうです)、目を閉じた状態で歩いたり、片足立ちをしてみたり、針の穴に糸を通したり、神経を研ぎ澄まして集中しなければできないことを、いくつも掛け合わせてみると、脳は余裕を失い、一時的にめんどくさいと考えることをやめてくれるかもしれません。

といったところで、今回は「めんどくさい」についてお送りしました。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

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