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母の味【音声と文章】

山田ゆり
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≪4分14秒で聴けます≫
音声と文章
どちらでもお好きな方をどうぞ。

おはようございます。
山田ゆりです。


今回は、
【母の味】
ということをお伝えいたします。
 


突然だが、あなたはトマトに
何をかけて食べるだろうか?
私は砂糖をかけて食べるのが一番好きだ。

結婚して間もなくの頃、
トマトに砂糖をかけて夫に出したら顔をしかめられた。

トマトには砂糖をかけるのは
当たり前と信じていた私は
愛情のあまり、夫のためにと思って
砂糖をたっぷりかけて夫に出したのだった。


***
私は母のカレーが大好きだった。
まだ独身の頃は、大皿でいつもお替わりをしていた。
入院していた弟も
「お母さんのカレー、食べたいなぁ」と言っていた。


***
元気だったころの母は
畑から苺をたくさんとってきて
よく、ジューサーミキサーで苺ジュースを作ってくれた。

ボウルいっぱいの苺と氷
そして砂糖をふんだんに入れた甘めのジュースは
私も娘たちも、大好きだった。


***
母が作るほうれん草のごま和えは絶品だった。

床に座った母はひざの間に大きなすり鉢を置き
30㎝くらいのすりこぎでごまをする。
部屋中にごまの香りが充満する。


***
最近、二女が、おばあちゃんの作るほうれん草のごま和えは
どうやって作ったんだろうという話になった。


二女はおばあちゃんが作ってくれたほうれん草のごま和えがもう一度食べたくて
市販されているごま和えの素を購入するが
味が薄すぎて全然美味しくないという。
私もそう思う。他の物は何か物足りない。



「それと、おばあちゃんのカレー、美味しかったよねぇ」と私が話したら

「おばあちゃんのお料理、
美味しいものが多かったけれど
カレーだけは嫌いだった」
と言われた。

あんなに美味しいカレーが嫌いだなんて不思議。
二女に理由を聞いた。


母はいろいろな料理に砂糖をたっぷり入れる傾向がある。

そして、カレーにもたっぷり砂糖を入れていた。
甘すぎるカレーは嫌いだと二女に言われた。


言われて気が付いた。
我が家のカレーは「辛い」と感じる事はなかった。
でも、母のカレーを長年食べ慣れていた私たち姉弟は、
そのカレーを「甘い」と感じて食べてはいなかった。
旨いと思って食べていたそれがカレーの味だとずっと思っていた。


昭和一桁生まれの母にとって
砂糖は高価なもの、
特別なものだったのかもしれない。


そして、その特別なものを
愛する家族に食べて欲しい
その思いから、いろいろな料理に
砂糖をたっぷり加えていたのに違いない。


あの絶品だと思っている母のほうれん草のごま和えにも
もしかして砂糖がたくさん入っていたのかもしれない。


私が辛いモノが得意ではないのは
母の味に慣れていたからかもしれない。



家庭には家庭の味がある。

私にとって母の味は、
もしかして「砂糖」なのかもしれない。



今回は
【母の味】
ということをお伝えいたしました。


本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日にしましょう。

山田ゆりでした。



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