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野菜を市場へ出荷していたあの頃【音声と文章】

山田ゆり
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※音声と文章、どちらでも楽しめます。

おはようございます。
山田ゆりです。


今回は、
野菜を市場へ出荷していたあの頃
ということをお伝えいたします。


父がまだ健在だった頃、
日中にとれた野菜を夕方、市場へ出荷していた。
畑から野菜を持ち帰り
作業着から普通の服に着替えて市場へ車で向かう。

父が運転し助手席に保育園児の孫
後部座席に私と母が乗る。

3人の娘たちは、誰が車に乗るかは順番だったが、
どちらかと言うと二女が多かったと思う。


後部座席のうしろには市場の名前が入った箱が積まれ、
その中に採れたての野菜がはいっている。

市場に着く。
どの位の面積かは分からないが
市場は一つの街と言っても過言ではない。


構内は野菜ごとに置く場所が決められていて
父は数か所に車を停める。

その都度私も降りて野菜の箱を床におろした。
娘と母は危ないから車の中で待っている。

箱を床に積んでいると、
市場の職員の方が近寄ってきて箱の数を書く。
父は生産者の番号が書いてある帽子をかぶっている。

市場の方から野菜の名前と箱数を書いた紙を受け取る。

それは簡単な納品書の役割を果たしている。
この小さな紙切れを翌日以降に持って行くと、
現金化され、仕切り書と一緒にお金が来る仕組みになっている。

その紙を受け取り、私たちは
市場の箱を貸してくれる場所へ車で移動した。


箱を貸してくれる場所についた。
先ほどの紙を見せ、紙に書いた数分の箱を
借りた。


フォークリフトがたくさん構内を走り回っている。
市場の中はとにかく広いから
車やフォークリフトでの移動が当たり前だ。

市場は広大な面積で、
野菜の他に鮮魚や生花の棟もある。



私たちの車は市場の出入り口のところまできた。
出入り口には立派な門がある。

構内の出入口には門番さんの部屋があり
おじさんがいつも2人いた。

娘が門番さんに向かってバイバイする。
門番さんが「可愛いねぇ」と言って手を振ってくれる。
娘は指をくわえながら嬉しそうに手を振る。


そして帰りは決まって大型スーパーに寄った。

母は孫に「好きなもの何でも買ってあげるから」
といつも大盤振る舞いしていた。

娘はソフトクリームを買ってもらい
それをスーパーの飲食コーナーで食べるのが楽しみだった。

美味しそうに食べる孫を
ニコニコしながら母は見ていた。


母の買い物の一番の目的は
このひと時なのだと私は思っていた。


たい焼きや調理パンなどは他の姉妹の分も買って帰るが
ソフトクリームだけは
市場に一緒に行った人しか食べられないから
娘たちは自ら望んで市場についてきていた。



あの頃、新鮮な野菜がいつでもたくさん食べられるのは当たり前だった。
野菜は畑から有り余るくらいとってくるものであり
買うものではなかった。

畑で今採れたトマトにかぶりついていた。
トウモロコシ・枝豆・スイカは毎晩お腹いっぱい食べていた。



あの頃の両親は生活費を稼ぐためではなく
家族、特に孫たちの喜ぶ顔がみたくて
農業をしていたのだと思う。


私が小さかった頃は貧乏で大変だったが

晩年の両親は
理想的な農業をしていたと思う。




今回は
野菜を市場へ出荷していたあの頃
ということをお伝えいたしました。


本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。



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