≪4分57秒で聴けます≫
音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。


おはようございます。
山田ゆりです。


今回は、
【初めの一歩は穴だらけでかまわない】
ということをお伝えいたします。


人は時間があると
それほど必要ではないことにも
時間を掛けてしまうことがある。

会社の仕事もそうだ。
私は以前、とても残業が多かった。
繁忙期は仕方ないことだと思っていた。

しかし、繁忙期では無い時も、
いつもの癖で残業をしていた。


その後、今まで家のことを切り盛りしてくれていた母が
アルツハイマー型認知症になり
私は定時に上がらなければいけなくなった。

なるべく残業をしないで帰らないといけない。

私は定時に上がるにはどうすれば良いかを試行錯誤した。

それには、日中、「余計なことをしない」事だと気が付いた。

「余計なことをしない」という事とは
「無難なことだけをする」という意味ではない。


例えば社長から書類作成を依頼された時。
社長から「大体こんな感じで、簡単なものを作ってほしい」と指示が出た。

すぐに取りかかった私は、
大筋の書類ができ、それを眺めた。
それは余白が目立つ書類だった。

社長は「簡単で良い」とおっしゃったが
いくら何でもこれは簡単すぎるだろうと思い、
いろいろ装飾をしてみたり
表を入れ込んだりしたものを社長へ提出した。

すると、社長は、私にお礼をおっしゃってはいたが、
何か一言おっしゃりたい感じだった。

その時、私は、社長のお気持ちが分からなかった。


ある時、私は同僚のA子さんに
「あの件の内容を知りたいから
簡単でいいので経緯を教えて欲しい」
とお願いしたことがある。

A子さんの担当のことだからその内容を教えてほしかった。

簡単でいい、と私はお願いしたが
彼女からはなかなか返答が来なかった。

私は彼女から
口頭またはメモ程度の返答を期待していたが
すこし経って彼女からは
たくさんの文字が入力され、
しかも表まで挿入されている
立派な書類をいただいた。

パッと見、その書類はすばらしかった。

彼女は私の気持ちを深読みし
前年と今年の数字、更に昨年比、
数字の違いの原因を記した書類を作られた。

しかしそれらの内容のほとんどは
私が求めているものではなかった。
私はその時の事実確認をしたかっただけ。

その時、社長のあの時のことを思い出した。

簡単でいいと言われたら
相手は急いでいるということ。
詳細はいいからとりあえず概要を知りたいということ。


それを深読みし過ぎて
あれこれ時間を掛けて書類を作る必要はない。

とりあえずその書類を社長にお出しして
次の指示があるまでに
必要であれば書類を作るのが良い時もある。
その時の雰囲気で
自分のすることを判断するのが大事だ。


必要ではない事に対して
丁寧に時間をたっぷりかけてすることほど
無駄な事はない。


その時、私は感じた。

だから、最初の一歩は、簡単でよい。
そう自分に言いきかせている。

最初からすごいものをと意気込んでは
いつまでたってもスタートできない。


やり切るにはまずは始める。
余白が目立つレポート用紙1枚からでいい
と自分に言いきかせる。


大それたことはしなくても良い。


やり切るためには
始めの一歩を踏み出さないと始まらない。
最初の一歩は穴だらけでかまわない。



今回は
【初めの一歩は穴だらけでかまわない】
ということをお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日にしましょう。

山田ゆりでした。


＊＊アファメーション＊＊
私は愛されています。
大きな愛で包まれています。

失敗しても
ご迷惑をお掛けしても
どんな時でも愛されています。

夫の急逝で私たち親子は
いろいろな壁にぶつかりながら
日々成長しています。

3人の娘たちが愛おしい。
あなた、私たちは大丈夫。


ありがとう
あなた。



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