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姉に優越感を抱いていたあの頃【音声と文章】

山田ゆり
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音声と文章、お好きな方をどうぞ。



おはようございます。
山田ゆりです。


今回は、
姉に優越感を抱いていたあの頃
ということをお伝えいたします。


私が結婚するころの女性の結婚適齢期は24歳ころだった。
女性をクリスマスケーキと揶揄する失礼な人もいた。

姉は家を押し出されるような形で結婚したと本人は言っている。

「次がつかえているから」と両親から言われ、
お見合いをして
それほど好きでもない人と結婚した
と、本人は言っている。

当時、姉の次には私、そして跡取りの予定の弟がいた。

お侍さんの時代ではないんだから
そんなことないでしょと思うが
姉は愛のない結婚をしたと言っている。

でも、当時の写真を見ると
ご主人様と一緒の時
いつも微笑んでいた。

やがて姉は3人の子宝に恵まれた。
だから、まんざらでもないのかも。

小さい頃から3歳違いの姉と
私はいつも競争していた。
それは口には出さなかったが
いつもライバル視していた。

私が学生のころまでは
我が家はとても貧乏だった。

姉が中学3年生の時
「ウチは私立に行かせるお金はない」と両親から言われ
公立高校に入れる学力が無かった姉は
高校受験を諦め
和裁の専門学校へ入った。

そして呉服屋さんへ就職した。

私はそんな姉を心の中で軽蔑していた。
親の言いなりになっている姉が嫌いだった。

勉強ができなければ勉強すればいいじゃないか。
やりたいことをやればいいじゃないか。



私は小6の時に
番長的な男子に一年間いじめを受け
クラスが変わったことでいじめが終わったが、
その後、自分から友だちを作ることが怖くて
小6から高校卒業までの7年間、
学校では独りぼっちだった。

独りぼっちの休み時間は遊ぶ相手もいないから
仕方なく勉強をしていた。
だから、勉強だけは出来ていた。

そして、県内でも指折りの進学校に30番台で入学できた。

そして、地元の企業よりも基本給が2万円高い会社へ入社できた。
賞与の金額も都会の基準だった。

だからいつも姉に対して私は優越感を抱いていた。

自分が姉より上だと思っていた。


しかし、姉の子育てを見て
私はそれらの考えが間違いであると分かった。


姉は結婚してから専業主婦になった。
当時、紙おむつはあったが
今のような激安のドラックストアはない時代だったから
紙おむつは贅沢品だった。

姉は手縫いの技術を生かして
布のおむつを出産前に100枚手縫いした。

そして、それをずっと使っていた。
姉のところに行くといつも布おむつが
放射線状になった洗濯物干しにたくさんかかっていた。

姉はあかちゃんの肌着も手縫いしていた。
また、棒針編みでおくるみも編んでいた。

勿論母乳で育てていた。
赤ちゃんが姉の乳首を口にくわえてグイグイ吸い込む様子を
不思議そうに私は眺めていた。

ミルクの自動販売機のようだった。


離乳食が始まると
姉はリンゴをすりおろしたり
白菜を鰹節と一緒に煮て
その汁を飲ませたりと

姉は育児の本を見ながら
いろいろな離乳食を作っていた。

無いものは買ってくればいい
当時、そう思っていた私は
手作りに徹している姉をすごいと思った。

おやつも手作りのものがほとんどだった。
姉に言わせると
「買うお金が無いから」
ということだったが

しかし、その頃、料理をすることが無かった私は
姉の姿が眩しかった。



その頃にはもう、姉に対する優越感は無くなり
姉を尊敬するようになった。

だから私は
独身時代は姉を軽蔑していたが
姉が結婚し、姉の子育てを見るようになり
そして自分も結婚し
同じように子育てをしてみて

姉の偉大さをしみじみと実感するようになった。



だから私は
年を重ねるたびに
姉に対して尊敬の気持ちが湧き
姉妹のありがたさを感じている。

不思議な事に
姉もご主人を失くしている。

姉のご主人様は
大腸がんで入退院を繰り返し亡くなった。
私も夫を59歳の時に亡くした。



姉とは違う。
独身時代はそう思っていたが
姉と私は似ている。


姉はいつも私の一歩前を歩いている。
だからこれからも姉を大事にしたい。


弟が亡くなった今は
唯一の姉妹である姉の存在が大きい。

姉に対して優越感を抱いていたあの頃。
本当の事が見えていなかったなと思う。
そして、それに気付けて良かった。


「お互い、健康で長生きしようね。」


お互いの誕生日に交わす言葉になった。



今回は
姉に優越感を抱いていたあの頃
ということをお伝えいたしました。


本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。



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