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読書要約#16 ロジカルシンキング

ロジカルシンキングについての技術が詰まっている一冊。ロジカルシンキングは仕事をする上での必須能力であり、日常から少しずつ意識していくしかないなと思わされた。

①論理的に思考を整理

本書では3つを紹介していた。1つ目はMECEである。これは何回も紹介したので説明は割愛する。もれなくだぶりなくである。2つ目は「観察」のso what?(だから何?) why so?(どうしてそうなった?)だ。データや情報が何を意味するのかを要約し、同時に本当にそれが言えるのかを検証すること。3つ目が「洞察」のso what?(だから何?) why so?(どうしてそうなった?)だ。これは「観察」をした上で課題と照らし合わせ、元のデータや情報とは異質な部分を抽出し、同時に本当にそれが言えるのかを検証すること。

②論理的に構成する技術

いくら論理的に思考を整理できても、それを論理的にアウトプットせねば意味がない。そのヒントも紹介されている。1つ目は「結論がテーマの答えになっているか」ということだ。当たり前なのだが、意外と難しい。「結局君は何が言いたいの?」と言われてしまったら死亡だ。課題とその解はセットで答えるべきだ。
2つ目は縦と横の法則が成り立っているかどうかだ。縦とはso what? why so?で、横とはMECEのことを指す。つまり、課題に対する解の根拠が並列にもれなくだぶりなく導かれているかどうかということ。
また、論理のパターンは2つしかないという。「並列型」と「解説型」だ。「並列型」とは課題があって結論があって、その下に根拠を並列に並べるパターン。もっとも基本的な型だ。「解説型」とは課題があって結論があって、その下に相手と共有すべき「事実」、結論を導き出すための「判断基準」、事実を判断基準で判断した結果、どのように評価されるのかという「判断内容」の3つが並ぶ型だ。相手に伝える時はこのどちらかを用いることでわかりやすくなるとされている。

③所感

ロジカルシンキングってやっぱり大事だよなあと思った。何故ならば、ロジカルになれば抜け漏れが少なくなり、1つ1つのコミュニケーションにも無駄がなくなり、効率が高まり、ひいては生産性も高まる可能性が高いからだ。またこれが後天的に手に入れられるというのがまた良い。自分の努力次第で手に入れることができるものならば、それは手に入れたほうが良いに決まっている。本の中には設問がいくつかあった。まずはそれらを解くことから始めようと思う。この本で課題図書の要約は終了となる。約半年やってきてやはりアウトプットすると記憶に定着しやすいなと感じる。読むだけでなく自分なりまとめることは続けていく。来週から自分が読みたい本を読んでいく。

④転用

ロジカルシンキングとは大きく捉えると「思考法」である。転用として思考法の1つであるラテラルシンキングを紹介する。ラテラルシンキングとは直訳すると水平思考である。思考を横に大きく広げてイメージだ。それを実践するにはまず、現状や前提条件を本当にそれでいいのか?とゼロベースで考えることが必要になってくる。その上で役に立つのが「視点を変える」ということだ。例えば「逆転」「拡大」「縮小」「転用」「応用」「変更」「置換」「結合」などの見方は参考になる。人間はどうしてもバイアスをかけて物事を見てしまう生き物である。だからこそこれらの視点や第三者からの意見、考えをい積極的に取り入れてなるべく精度の高い意思決定をしていきたいものである。

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