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【感想】ルーズヴェルトゲーム

あれ以来、大谷君の二刀流の活躍は多くなっている。
でも全く飽きない。

監督やコーチがあの時のベンチの様子が語り、明らかになってくる事実は興味深いものばかり。
そして皆、分かる。

野球も仕事も情熱は同じ。
真剣勝負は人の心を捉える。

プロ野球はほとんど観ないけど
高校野球は大好き。
先日のWBCは高校野球と同じ空気で、しかもメンバーはドリームチーム。
夢中にならないわけがなかった。

作中は社会人野球。
もっと知らない世界だが、白熱するゲーム内容は脳裏にありありと浮かんだ。

息子が高校野球の地区予選の時
ルーズヴェルトゲームではないが
あれはシーソーゲームの1点ビハインド。
球場スタンドには全校生徒。
皆が祈る様にバッターを見つめていた時
カキーンと打ったボールはライナーで、逆転に繋がった。

打ったのは息子じゃなかったけど
その子は試合の後、ボソリと言った。
『応援のチカラって、本当にあるんだな』

だいたい、いざと言う時踏ん張れる子は受験勉強も頑張れる。
その子は引退後、一般受験で都内の有名所へ進学した。

彼は今、元気だろうか。

私の経験上、サヨナラ勝ちってのは滅多にない。
チーム全員が同じ気持ちで前を向かなければキセキなんか起こらない。

この作品はルーズヴェルトゲームに例えていたが
これもサヨナラ勝ちと同じくらい滅多にないだろう。

どっちも精神的にキツいゲームだ。
夢中で、無心で、メンバー(社員)が1つにならないと起こらない奇跡。

ラスト、ハッピーエンドなので
物語の青島製作所はサヨナラ勝ちだ。

ハラハラドキドキ。
これだから人生は面白い。

感動は情熱だけで起こすものではない。
目の前の事を無心(夢中)でやる事から始まるのだ。

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