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日記 153日目

怪奇小説を読んだ。

死ぬ直前に強い念を抱えたままこの世を去っていった人は、稀に自分の死の瞬間を永遠に体験し続けてしまうことがあるらしい。屋上のへりから足が離れた瞬間にやはり自分はまだ死にたくないと気付くも時すでに遅く、恐怖で頭が埋め尽くされながら地面に衝突して肉塊になるのをただただ待つだけの時間とか。こえー。

しかし、恐怖や憎悪などのマイナスな念だけでなく、プラスの念によっても死の瞬間を再現し続けることが可能だとすれば、話は変わってくる。

もしかすると、この世界に半永久的にエクスタシーを感じ続けている幽霊がどこかにいるかもしれない。いたらいいな。見つけたら僕にだけこっそり教えてください。




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