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2023年のViアンティーカについて

こんにちは、シャニマスのグレードフェスで、恋鐘センターのアンティーカ編成を数年ほど精力的にプレイしている者です。

「ウチのリボンは恋結び」が信仰の対象です
ふわふわグレフェサーの証

普段はXでシャニマスのことをつぶやき(死語)していますが、2023年に2年振りの恋鐘限定Pアイドル【ふりそそぐもの】が実装され、いよいよViアンティーカも本格的に始動しようというところでこのnoteを執筆しました。

で、加減が分からずに文字数が膨大になったので、いきなりですが本記事のまとめを3行で記しておきます。

・グレ6までならおススメ、アンティーカを始めるなら是非。
・グレ7では環境に合っていない、あくまで現状では。
・今後の課題は、複雑な特性をもっと自由度高く使えるようになること。

目次とおおよその文字数を置いておくので、気になるところを適宜お読み頂ければ幸いです。



前置き:12月中旬、下旬のグレフェス結果(600字)

筆者が使用したのは【ふりそそぐもの】月岡恋鐘をCe、【フィドル・ファドル】田中摩美々をメイン火力担当に置いたVi一極編成です。

筆者はアンティーカ関連のアイドルをほとんど所持していて、それらのリソースを総動員した形ですが、ハッキリ言ってViアンティーカ本来の意図されたコンセプトから少し外れていて、しかもパーツが揃っていないとおススメしづらいので細かい解説は省きます。あくまで参考に。

フィドル・ファドル型Viアンティーカ


この編成を用いて、12月中旬・下旬の2期でそれぞれフェスマを出しました、一応は。

というのも、12月中旬は【ふりそそぐもの】月岡恋鐘の実装による接待ルールだったのですが、毎日プレイして赤チケも150枚程度(うち有料課金分120枚前後)は千切ったものの、想定したコンセプトでの盤面構築が出来ず、最終日の10時過ぎに興味UPが掛かった盤面をリンク無し思い出アピールでフェスマしたもので、何もかも不足しているのを見せつけられました。

これ全部が赤チケ


12月下旬はDa有利の通常ルールで、こちらはViアンティーカとしては中3日間プレイしてフェスチケは千切らずフェスマを出せました。


なお、前後にVoアンティーカとDaアンティーカでもフェスマ出来たので、12月下旬は全属性のアンティーカ編成でフェスマしました。全属性ばっちり使っているぞアピールです。


そんなこんなで、通常ルールだとそれなりだが長距離だとまったく歯が立たなかった訳です。あくまで変則的な編成でのケースですが、この結果を前提にいよいよ本題に入っていこうかと思います。


1:Viアンティーカの特徴(1000字)

まずはViアンティーカの特徴から。

・フレキシブル

ターン消費は付与した次ターンから
割と大事

【空・風・明・鳴】幽谷霧子から実装された新スキルです。
スキル発動中はPlusアピールの発動条件を踏み倒せる、ということですね。


・興味限定、興味DOWN

ふえ~ようわからんばい

アンティーカおなじみの興味操作に、新要素の興味限定が加わりました。
トワコレサポート【COOL JOKERS】田中摩美々の☆3ライブスキルで取得可能です。効果を簡単に書くと以下のとおりです。

・審査員のジャンルと不一致なジャンルのアピールでは満足度が上昇しなくなる。ただし、一致したジャンルであれば満足度が上昇する。
・興味無視アピールには効果が適用されず、満足度が上昇する。
・思い出アピール等の複合属性アピールでは、不一致ジャンルは上昇しないが、一致ジャンルのアピール分は上昇する。

Viアンティーカでは摩美々以外の4人に自由に持たせることが可能です。
また、それ以外の遅延要素としては興味DOWNが多い構成です。


・興味無視アピール、興味無視付与パッシブスキル

三峰も興味無視する時代

こちらもViアンティーカのアイドルが多く所持しています。自身で撒いた興味DOWNや興味反転により遅延状態の審査員を突破する目的で使用します。

主なライブスキルは

  • 【空・風・明・鳴】幽谷霧子(☆0、☆4)、

  • 【PURPLE M】田中摩美々(☆0、☆4)、

  • 【鏡界フィクションレイン】三峰結華(☆0、☆4)。

主なパッシブスキルは

  • 【空・風・明・鳴】幽谷霧子(☆4)、

  • 【ふりそそぐもの】月岡恋鐘(☆4)。


・背水系パッシブスキル(Me74%以下)

とても分かりやすい例

アンティーカではおなじみのメンタル(Me)の割合を参照して発動するパッシブスキルです。
ViアンティーカではMe74%がボーダーラインとなる場合が多いです。


・[Visual強化]

ストレイライトの月岡恋鐘ばい 
→これ言うとストレイPにブチキレられるらしい

【ふりそそぐもの】月岡恋鐘の思い出アピールで突然追加された要素です。
ストレイライトの専用スキルというイメージでしたが、その強さは折り紙付きです。ただ、どうやってVisualUPを付与するのかを考えなければなりません。


・Pアイドルへの依存度が高い

アンティーカのVi属性限定サポートは現状これだけ
【潜・潜・夏・娘】は知らない。

これはあくまで現時点でのアイドル実装の傾向として、Pアイドル多め、Sアイドル少なめとなっています。だいたいマイコレのせい。
パッシブスキルをPアイドルに依存しやすい点を抑えておきましょう。


2:利点と欠点

特徴を抑えたところで、ここからはViアンティーカを使ってみた素直な感想から利点と欠点をそれぞれ挙げます。なお、現環境でのグレ7基準で話を展開する為、シビアな観方をしていますのであしからず。

まず、利点は明確に一つ。

利点(700字)

1:恋鐘と霧子だけでデッキが形成出来る(グレ6以下の場合)

衣装がテーマ違いと思えないほどにマッチしたきりこが

【ふりそそぐもの】月岡恋鐘と【空・風・明・鳴】幽谷霧子のみで実用的な編成を構築出来るのは素晴らしいです。
具体的には、【ふりそそぐもの】月岡恋鐘をViに配置して以下の手順でのアピールを狙います。

空・風・明・鳴+(霧子)→ふりそそぐもの(恋鐘)→ふりそそぐもの+(恋鐘)

恋鐘のライブスキルは順番が前後しても良いですね。
フレキシブルからのPlusアピール込みで全体4.5倍+全体5.5倍を狙えます。
しかもお互いがVisualUP効果持ちなので、3ターン開始時点で最大110%分のバフ付与の状態を自前で用意出来ます。
パッシブスキルも上記2名の☆4スキルの発動条件を満たせます。
おまけに加点要素として3Plusがあるので文句なしです。
とりあえずViは飛ばせるので、後はVo・Daが残ったら適当な単体アピールで完全掌握・PLを狙いましょう。

なお、カッコ書きでグレ6以下としたのは、グレ7残留を狙う際はフェスマが穫れる編成でないと実用的でないからです。あくまでグレ6からのグレ7昇格狙いまでであれば、現環境ではがっちりアピール込みでの完全掌握で十分な模様なので、3Plus付きの本編成であれば昇格スコアを獲得できるでしょう。

アンティーカは編成を組む上での必須アイドルが多くなる傾向があり、質問ひろば等で「アンティーカ組みたくて〜」という相談を見かけても所持アイドルが足りていないなぁで終わってしまうケースがよく見られます。そんなお悩みのアンティーカPにはViアンティーカがおススメです。


欠点は20個です。
P・Sアイドル別に10個、
統合的観点から更に10個。

欠点(P・Sアイドル別)(3000字)

【ふりそそぐもの】月岡恋鐘

最愛 故に評価は厳しくなる

1:興味0.7倍(3ターン)が扱いづらい
2:Plusアピールの発動条件がシビア
3:☆4パッシブの発動条件が変
4:思い出アピール[Visual強化]に繋げるライブスキルが乏しい

いきなり4つもあげましたが順番に。

興味0.7倍は端的に遅延性能が乏しいです。また、3ターン(打った側は実質2ターン)も残存することから、次ターンで自身が突破する為の方策も仕込んでおく必要もあります。具体的には興味無視なのですが、その興味無視パッシブスキルにも後述の欠点があり、中々上手く回りません。
また、興味0.7倍が【あけまして、大吉~!】(以下、「大吉」)の上に掛かると、発動した直後は0.95倍、興味反転が切れた後は1.05倍となり傍目ではフラットになりますが、これは大吉の利点をこちらが享受出来ない状態で、遅延も増々出来ないだけの結果を生みます。繰り返しますがこれが3ターンです。勿論、大吉以外の興味反転系を打たれた時も辛いです。

Plusアピールの発動条件は「5ターン以降~」ですが、律儀に待てるはずもありません。自ずとフレキシブルから発動させなければならないのですが、現行のフレキシブル自体にも欠点があります。これは総合的観点で後述します。

☆4パッシブの発動条件は「VisualUPが3個以上付与されている場合」ですが、これも現状の手持ちでは難しいです。ウチはストレイライトじゃないので、ステータスUPを複数個や長時間付与する手段がありません。
一応、アンティーカのライブスキルとしては恋鐘自身や【空・風・明・鳴】幽谷霧子、サポートでは【心に住む人】三峰結華が該当しますが、どれも付与数1個でターン数が3ターン(実質2ターン)しか無いので、これらの組み合わせだけでは発動ターン前に効果が切れてしまいます。
ということで、現実的に発動させる際は恋鐘自身のPlusアピールで更に1つUPを付与して、ようやく1ターン分の発動条件を確保出来ます。で、このパッシブスキルは最大2回発動です。手順はステUpアピール→恋鐘アピール→恋鐘アピールなのでしょうが、恋鐘Ceでは全く実用性がないので”変”と表現しています。
なお、限定Sアイドル【浮遊回帰線】黛冬優子であればこれらの欠点を相当カバー出来ますが、エアプ前提で遅延・背水・デュエットの要素が無い札を1枚でも投入するのはそれだけで苦しいのでは?と考えています。ここは要考察です。

[Visual強化]の欠点は先の☆4パッシブで触れた部分と同様です。とにかく現状ではステータスUPの手段に乏しいです。

【空・風・明・鳴】幽谷霧子

フレキシブルはなぜ途中で切れるか

5:フレキシブルの持続ターンが短い

編成の根幹たるフレキシブルの実用的な担い手は現状で霧子だけです。それだけでも問題なのですが、霧子自身の性能でも辛い部分があります。それはフレキシブルの持続ターン数です。
フレキシブルは☆0ライブスキルでも1ターン、☆4ライブスキルなら2ターンは保ちますが、編成全体を見渡した時、フレキシブルありきのライブスキルが大半を占める中でこの持続ターン数はいただけません。
結局4ターン以内でまとめるなら問題無いのでは?と思われるかもしれませんが、実際にプレイしていると特に長距離ルールであるほど、肝心な時にフレキシブルが切れている場面に出くわして残念な気分になります。特に☆0の方が。
しかも、霧子自身のPlusアピール発動条件も2 or 3ターン以前なので2度打ちはほぼ不可能です。
発動条件がシビアなPlusアピール持ちが多い中、なぜフレキシブルも長続きしないのかは大きな疑問です。おそらく、アピール加点関連で警戒されたのでしょうが。

【鏡界フィクションレイン】三峰結華

一人だけ背水の色が強すぎる

6:フレキシブルが打てない状態が辛い
7:☆4パッシブスキルの発動条件がシビア

この三峰でまず懸念されるのは「1ターン目で放てないデュエット札は扱いづらいか?」ですが使用してみるとそこまで致命的ではありませんでした。もっともデメリットなのはその通りですし、私の編成が恋鐘・フィドル摩美々の2枚看板体制だったので履歴事故が生じにくかっただけかもしれませんが。
また、1ターン目に札を切れずに遅延できないデメリットもまだ目をつむれますし、単体アピールとはいえ0.3倍はしっかり止まります。興味反転はご愛嬌です。
それよりも重篤なのはPlusアピール発動条件そのものに思えます。メンタル49%以下まで持って行ける編成でない限りはフレキシブルからしか発動出来ませんが、初手に霧子札を用意し、次点で三峰札を打って、デュエット先を確認して次へ、という一連の流れはいかにも窮屈ですし、フレキシブルを発動出来なければそれまで、ターン経過でも条件が解放されないケースが殆どなので詰みです。
それでもCe恋鐘の編成では投入せざるを得ないのですが…。

☆4パッシブスキルの発動条件は「最大メンタル4500以上メンタル39%以下」ですが、メンタルの条件が厳しいです。大抵はMe74%以下、またはMe49%以下で良いはずなのですが、何故かMe39%以下まで持って行かなければなりません。
そもそもViアンティーカにはVo編成・Da編成のように50%超のメンタル減少ライブスキルが存在していませんが、「自身がメンタル減少スキルでない三峰」が所持している発動条件というのが渋いです。おまけに相性が良い【フィドル・ファドル】田中摩美々を併用すれば、摩美々での背水手段も塞がれます。意図的に運営が(嫌がらせ)バランス調整した結果であるのは自明です。

【PURPLE M】田中摩美々

摩美々が悪い訳ではないが

8:ライブスキルと興味DOWNの相性が悪い

Viアンティーカでは希少価値が高い興味反転持ちです。また、【COOL JOKERS】が名前被りで使用出来ないことからも、Pアイドルの摩美々には実用的なライブスキルが求められます。
筆者は【フィドル・ファドル】を使用した為、ここは完全にエアプでの感想ですが、興味反転は現環境で非常に有効であり、Viアンティーカでの摩美々はほぼ【PURPLE M】を使用するはずです。ちなみに【まみみスイッチ】の存在意義は謎です。
とはいえ、やはり興味反転と興味DOWNとの相性の悪さは懸念しなければなりませんし、盤面の興味操作を見て臨機応変に打ち分ける運用は往々にして事故るだけなので筆者は肯定的な評価が難しいです。特に【ふりそそぐもの】月岡恋鐘をViに置いて必ず興味DOWNを撒く展開では一層扱いづらいのではないでしょうか。

白瀬咲耶

アンティーカのオーパーツ
いつだってこれに救われてきたが、ある意味で呪物

9:有効なPアイドルが存在しない

咲耶はそもそもVi担当のPアイドルで有効な者がいません。欠点として挙げるのは変ですが、せっかく4人挙げたのでついでに。

まず、現状のPアイドルから選ぶ場合は【1/60・NaturalHeart】、【落ちる音がする】の2択になると思われます。
しかし【1/60・NaturalHeart】はMe50%以上で鳴り続ける低倍率のパッシブスキルと実用的でないライブスキルがネックですし、【落ちる音がする】はデュエット持ちではあるもののライブスキルおよび☆2パッシブスキルの発動条件「メンタル65%以上69%以下」が難解極まって扱いづらい印象です。
とはいえ、現時点で編成を組むなら二者択一となりますから、それぞれの特色を潰して汎用スキル持ちに徹するか、むしろ強烈に個を主張させて編成コンセプトを尖らせるのが実情です。

【COOL JOKERS】田中摩美々

もっと万能かと思ったのだが

10:興味限定の遅延性能が低い

正直、使用前はそこそこには遅延してくれるのだろうと思っていましたが甘かったです。ジャンル一致アピールが止まらないのは、グレフェスにおいて対面から一致アピールで満額殴られるのと同義です。しかも興味無視も貫通します。
また、連発するとデュエットが止まらず履歴事故を起こすのは盲点でした。汎用ライブスキルとしてはそれでも有用ですが、これは1回しか打てないやつです、多分。

Viアンティーカはサポートアイドルの数が少なく、汎用ライブスキルの選択肢も乏しい傾向にあります。
特に直近の限定サポート【silver◎lining】白瀬咲耶が「Visual3.5倍アピール[興味無視]/興味0.8倍[3ターン]」とまるで哀れなライブスキルになったこともあり、COOL JOKERS+に頼らざるを得ない状況でありながら、遅延が心許ないのは割と致命的かもしれません。


欠点(統合的観点)(3500字)

主要アイドルの欠点をさらったところで、Viアンティーカの何が問題なのかを記します。ここからは画像が少ないので読むのが辛そうですがご容赦ください。

11:フレキシブルを発動させる手段が乏しい

フレキシブル付与は霧子だけじゃない!
でもこれは…何?

Viアンティーカ最大の弱点です。
新しいギミックであるフレキシブルを起点に各種Plusアピールを狙いたいのに、肝心の付与要員は実際のところ【空・風・明・鳴】幽谷霧子の1人しか存在せず、しかもフレキシブルの性質上、早期に放たないといけないのですが持続ターンも長くありません。
フレキシブルは単体では強力なギミックで、Plusアピールがグレフェスにおいて加点要素なのを十分に考慮された上で、このような縛りをかけた性能になってしまったのでしょう。
それでも、フレキシブル先のPlusアピールの発動条件がメンタル要因なら何とか対応してみせるのですが、【ふりそそぐもの】月岡恋鐘の「5ターン以降」のような条件ではもはやプレイヤー側が太刀打ちできません。これならシンプルにフレキシブル持ちを増やしてもらわないと割に合いません。

12:デュエットで履歴事故が頻発しやすい
デュエット自体はほぼ必須で、何らかの形で編成に入れる必要があります。
そして、デュエット先として外れのアイドル(思い出アピール等の火力担当)が存在するのはやむを得ないですが、Viアンティーカでは更にフレキシブル発動者(霧子)も外れ枠となり、これが履歴事故を頻発する原因となっています。
Viアンティーカのデュエットは、COOL JOKERS+を除けば事前にフレキシブル発動からのライブスキル発動が求められています。その時点で札交換を行っているケースやPlusアピール先のアイドルを温存するケースを想像して貰えれば、現状のデュエットがどれほど分の悪い賭けなのかお分かりいただけるでしょうか。履歴だけでなく札としても事故るわけです。

13:ユニークなパッシブスキルの発動確率がやや低い

興味無視パッシブは80%欲しい(大真面目)

興味無視パッシブスキルはDaアンティーカで初登場した際、余りにも使い勝手が悪く不評を買っていました。
それは発動して欲しくない盤面…興味UPが掛かった盤面でもお構いなしに発動してしまうからですが、ゲームの仕様上やむを得ないことだったかと思います。
そこで今回のViアンティーカでは、パッシブスキルでの発動を制御出来るよう、ライブスキルと連動した発動条件が設定されています。
【空・風・明・鳴】幽谷霧子も【ふりそそぐもの】月岡恋鐘も自身のライブスキル効果から発動条件を満たせるように仕向けられているのがその証左でしょう。
これ自体は良い調整だと思うのですが、発動確率が30%しかないとこれらの調整がフイになるほどに肝心な場面で発動しません。
興味無視は本当にピンポイントでしか必要ないスキルなので、条件を満たしたのに発動がおぼつか無いのは辛いです。

14:遅延性能が全般的に低い
実用的な遅延スキルを有しているのは【鏡界フィクションレイン】三峰結華のみ、それ以外のライブスキルでは真正面から遅延することが困難です。これは個々の性能にも原因がありますが、ライブスキルの発動順にフレキシブルを一手挟むことが遅延を益々困難にしています。
また、興味限定が働かない場面は歯痒く、打って対面が止まらないと虚無感が襲ってきます。本来の仕様がこうなのでもうどうしようもないのですが。

15:グレ7環境とマッチしていない(1)興味UPアピール・興味反転
これも遅延関連ですが、現環境で放クラがばら撒く興味UPに非常に弱いです。正確には無力という表現が正しいのかもしれません。
先に断ると、興味UPの上から【鏡界フィクションレイン】三峰結華の0.3倍の興味DOWNを被せる行動自体はそこそこの遅延効果があります。ただ、あくまで1人の審査員だけで盤面全体が止まりません。唯一の全体遅延アピール持ちの倍率が0.7倍では何ともならない、という訳です。
また、興味反転との相性がひたすら最悪です。後から打たれて何も対応できず、効果が複数ターン残るので次ターンも指をくわえて見ている他ありません。murmurmaidはもう見たくありません。

16:グレ7環境とマッチしていない(2)興味UPばら撒き環境

興味無視に拘泥した結果
ここから赤チケを6,000円追加購入する破目に

興味UPの話題を擦りますが、興味UPは現環境に必要不可欠な要素だと感じています。もっと言えば、今のグレ7は興味UPが無いとフェスマを出せない深さではないでしょうか?
対面から超火力のアピールが飛んでくるたび誤解しそうになりますが、STEPが異次元の育成を可能にしたとはいえ、それだけで伸びに伸びた審査員興味値に対して短期ルールが3ターンフェスマ圏内であったり、長距離ルールかつ不一致ジャンルなのに安定してフェスマを出せる編成は決して大多数ではないのが実感です。
大半の編成は好むと好まざるとに関わらず、大吉を未だ擦り続けて、対面から飛んできた興味UPとの合わせ技で勝つ、というのが実際ではないでしょうか。
話が脱線しそうですがViアンティーカとしての問題点はシンプルです。現環境で興味無視が本当に有効でしょうか?

17:全体アピールの火力が低い(興味無視をした場合)
またまた興味関連ですが、アンティーカは興味無視が絡むと全体アピール火力が一段階落とされる傾向があります。
仮に興味無視かつ超火力な全体アピールが実装されたら、対面で打たれた時にそれだけでグレフェスを崩壊させるので予防線としては正しい判断なのですが、興味UP前提の審査員興味値が設定されていると、いい加減、育成でカバー出来ない範囲での火力不足を感じます。
個人的には興味無視するなら現在の設定から+1.5倍程度のアピール火力増が必要に思えますし、それが困難なら、やはり基本的なコンセプトに立ち返って遅延がしっかり掛かった状態での興味無視全体アピール2度打ちが博打でなく実用的な環境下でないと逆風を打破できないのではと感じます。

18:リスクとリターンが見合わない
フレキシブルしかり、デュエットしかり、Viアンティーカは編成上での縛りが多すぎます。それでいて、条件を突破した際のリターンがまた運要素であるケースが散見されて、延々と当たらないギャンブルをさせられている気分です。
運営側はそれぞれのギミックの長短をしっかり把握は出来ていて、更に環境で暴れないような調整を試みているように感じますが、グレ7相当で実用的に戦えるバランス調整には至っていないというのが率直な感想です。
他ユニットを例に出すのは健全ではありませんが、例えば【ふりそそぐもの】月岡恋鐘の☆4興味無視パッシブを楽に発動させられるのはアンティーカではなくイルミネ・ストレイであるというような、自ユニットでは困難な条件も他ユニット出張であればすんなり解決できるという事態はプレイヤーとして中々辛いものがあります。この現象はDaアンティーカでもあったので、いっそ出張性能の方に発動制限を掛けるべきではないかとまで考えてしまいます。

19:直近のP・Sアイドルだけでは編成構築がおぼつかない(特にCe恋鐘の場合)
トワコレサポートの実装から半年経過し、これだけP・Sアイドルが出ても、理想的なライブスキル順が不透明です。いや正確にはフレキシブルとデュエット込みならいくらでも理想ルートが夢想できるのですが再現性が皆無です。
主な原因はやはりフレキシブルという新ギミックに起因するのでしょうが、であるならば旧アイドルを扱いづらく仕向けるような縛り(特に注目度Down系パッシブスキル関連)はもっと緩くして欲しかったです。トワコレサポートが登場してから半年以上が経過しても編成が一級品にならないのはゲームとしてどうなんだとちくちく発言する次第です。

20:対面(CPU)ではヘイトを買うアピールを連発しやすい
自身で使うとこんなにも難しいViアンティーカですが、対面でCPUとして登場した際、綿密に仕込んだコンセプトを無視してViに高火力興味無視アピールを連発します。或いは興味DOWNをバラまいてあなたの興味操作をぐしゃぐしゃにするでしょう。
興味DOWNといい興味限定といい、運営はアンティーカに特殊な興味操作を持たせて環境自体を変化させたい思惑があるようですが、それでいて、それらを突破するギミックに興味無視を使うので意味が分からない事になります。


3:現時点での総合評価(800字)

総括して、筆者の2023年Viアンティーカの評価は冒頭のとおりです。

・グレ6までならおススメ、アンティーカを始めるなら是非。
・グレ7では環境に合っていない、あくまで現状では。
・今後の課題は、複雑な特性をもっと自由度高く使えるようになること。

欠点が20あろうがそれを上回る利点が1あれば、総評としては強力な編成だと見做せると筆者は考えます。よって、限定Pアイドル2枚で全体アピールをぶん回して3プラス加点、これでグレ7昇格も射程圏内なViアンティーカは間違いなくおススメできる編成です。
極論とは承知していますが、グレ6以下がユーザーの99%を占めるのですから、そのグレード帯で通用するパワーがあるなら十分と見做せる理屈です。更にトワコレ持ってないから編成組めないなんてこともありませんし、後から追加アイドルで編成をユニークに出来る楽しさも併せ持っています。

とは言いつつ、いざグレ7に上がると限定アイドルをいくら投入しても厳しい戦いを強いられるのが現状です。抱えきれない程のギミックをどうみても持て余していて、しかもコンセプト自体が環境での強行動と逆行しているので、しっかり詰めるとウィークポイントばかり目立つ構図となっています。

この状況を打破する為には、縛りが強い各種特性をもっと扱いやすく、自由に展開出来ることが必須条件であるように思えます。
例えば、何回も話題になるフレキシブルにおいて、とにかく初手フレキシブルの択が増えないとお話になりませんし、今更ですがフレキシブル先のアピールには無条件でフレキシブルを付けるような形式で良かったのではないでしょうか?
フレキシブル→プラスアピールの一方通行でなくて、フレキシブル→プラスアピール(フレキシブル)→プラスアピール(フレキシブル)であれば欠点の一部はカバーできたように思えます。

さて、筆者の総合評価は示しましたが、グレ7で今すぐ戦いたい方には益が無い結論とも承知しています。なので最後に、現時点での編成構築のポイントを3点挙げたいと思います。


4:現時点での編成構築のポイント3つ(1500字)

1.シンプルな編成構築を心掛けて、ギミックの取捨選択をすること
例として、Ce霧子編成で戦う場合には、霧子で思い出アピールするなら霧子自身のフレキシブル発動札は経過していないはずです(私はエアプなのであくまで想像ですが)。なので手順としては、【COOL JOKERS+】のデュエットで履歴を埋めつつ遅延を適宜行い、大吉や【PURPLE M】田中摩美々の興味反転が消失した盤面を思い出アピールで獲る、というルートが想定されます。
このように、全ての要素を組み込もうとするのではなく、よりシンプルに、実用的に使用出来る編成構築とギミックの取捨選択が現状では望ましいでしょう。

2.興味無視はルール次第で捨てて良いこと
現環境は興味UPが主流の為、これに抗って興味無視を貫くのは賢明ではありません。審査員が軒並み停滞する中で興味無視全体アピールを通すのは快感ですが、現状では興味無視の盤面を最初から狙わない、興味無視を無視するのも有効です。
筆者のDaアンティーカとViアンティーカでの使用感から、興味無視パッシブスキルが有効に働く場面というのは「短距離ルール、かつ自身が全体アピール2連発可能な状態」に限定されるというのが率直な感想です。火力と興味無視の合わせ技だけでフェスマが狙える状態ということですね。
長距離ルールになればなるほど、盤面は興味UP状態に移行している確率が高く、また長距離ゆえに興味UPを無視してフェスマを獲るのは至難の業だからです。
なお、興味無視パッシブスキルを育成時点で取得しない場合のパッシブスキル不足を不安視されるかと思いますが、意外とそこまで致命的ではありません。普段は消去するような 50%程度の序盤に鳴くパッシブを残すだけでも楽になります。また余談ですが、思い出ゲージ加速にも悩む編成なので、STEPで取得可能な思い出加速パッシブスキルは脇に複数個取得させると良いです。

3.Ce恋鐘にこだわるなら次回のP咲耶まで様子見でも良いこと
こちらも特に長距離ルールにおいて、[Visual強化]の手段が不足している現状では本来の性能を発揮できないので、更なる強化を待った方が賢明です。それでも使うなら幾層も策を練って試行錯誤しましょう。というか、より良い組み方があったら是非ともお教えください。
P咲耶と限定しているのは、咲耶だけは有効なVi属性のPアイドルがいないからです。筆者は【silver◎lining】を出しながらVi特化の咲耶が本当に来るかどうか疑問視しているのですが、本稿で挙げる欠点を解消し得るPアイドルはもはや咲耶だけとも見受けられる為、深く考えないことにしました。ただ、近日中に登場する可能性が高いマイコレでは結局パワー不足ではないかとは危惧しています。トワでコレなレベルでないとこれだけ積み重なったギミックを複数個持たせられないのではないでしょうか?
なお、限定Pが来ていない結華については、マイコレがViなので属性被りさせないのではないかと予想しています。マイコレ全般にそのような傾向があると思われるのですが、どうでしょうか?

※物静かとひかえめについて
あくまで個人の使用感ですが、物静かは不要です。
人気者は常にメリットがあるのに対して、物静かは興味無視が発動しないとこちらも不利になりますし、なにより単体では効力が乏しいからです。この手の興味操作アビリティは環境で流行して皆が登載しているような状態でないとノウハウ本に1枠割くのはもったいないと感じます。少しでも能力値UPに割り振った方が良いです。
ちなみに【フィドル・ファドル】田中摩美々を使用する人は代わりにひかえめを登載すると良いと思います。出来れば3積みで。注目度Down系はとにかく手段が少なく苦労します。筆者は泣きながら物静かノウハウ本からひかえめノウハウ本を作成している最中です。

おわりに(650字)

この記事のタイトルに”2023年”と銘打ったのは、ここまでお読み頂いたとおりにViアンティーカはまだ未完成で、特にCe恋鐘編成においては2024年の強化を待つ様相だからです。

そのタイミングで記事いる?という話ですが、実は冒頭で記した投稿理由は建前で、12月中旬の大敗北グレフェスでヘラったメンタルのケアの為に書き殴ったら一応は落ち着けたので見返したら少しはタメになる話かと思ってお蔵入りさせるのが勿体なくなり投稿したのが本音です。待望の限定恋鐘だったので攻略記事を書く意気込みは最初からあったのですが、紆余曲折あってこうなっちゃったんですね。
あと、Viアンティーカでグレ7フェスマした私以外の猛者達がほとんどXで捕捉できなくて、故に攻略要素のある記事も先行者かつCe霧子第一人者のあるみさん以外に全然見つからないのでだったら好き勝手書いてやるぞ!という思惑もあったりします。

以下はあるみさんの最初のnoteですが、今でも先見の明があるすばらしいnoteなので是非ご覧ください。続編も勿論、おススメです。

なので、長文でちくちく要素が散見されるのはヘラった時期の筆記がベースだからなのですが、ただ欠点をあげつらうのではなく、現状でViアンティーカを目一杯楽しむ為の情報も盛り込んで軌道修正したつもりです。
確かに12月中旬は本当に酷い体験だったのですが、アイドルの性能を把握して、育成して、編成組んで、フェスに潜って全然上手くいかなくて、絶望したのちに次の日に改善策を絞り出す、あの工程は久しく忘れていたグレフェスの醍醐味のひとつだった、とも思うのです。
別に大変な体験を一緒に共有したいのではなくて、このnoteを踏み台にしながら、あなたのViアンティーカで楽しんで貰えればと願っています。


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