見出し画像

マジック動画で字幕をつける時に意識すること3選+α

僕は、マジックの楽しさをより多くの人に知ってもらうために、Twitterを中心に情報発信をしています。その投稿の主軸となっているのは、毎日のマジック動画の投稿です。

マジックの楽しさをしてもらうためには、やっぱり実際にマジックを見てもらうことが重要だなと感じているので、パフォーマンスの動画を毎日投稿しています。

自分のマジック動画は、全く声を出しておらず、セリフは字幕で補っているのですが、結構周りの方からは好評で、ウルフさんの動画は見やすくていい、とのコメントも多数いただいています。

マジック動画でのセリフは、パフォーマンスを構成する要素として、とても大きな役割を持っています。雰囲気やキャラクターづけ、小ボケによる緊張感の緩和やミスディレクションなど、その役割は多大です。

「文字つけるだけ」と考えがちですが、やってみると案外難しいです。字幕が消えるのが早すぎて読みきれなかったり、字幕が現象の邪魔をしたりと、字幕のせいでマジックの良さを消してしまいがちになります。

そこで僕が字幕をつけるときに、意識してることを3つ+αシェアさせていただこうと思います。+αの部分は、かなりマジックの秘密について迫っているので有料部分とさせていただきます。公開から24時間は無料で公開させていただきますので、早めにご覧ください。

無料部分を実践するだけでも、かなり見やすい、かつ反応率の高い動画になると思います。ぜひ最後まで読んでいただき、参考にしていただければ幸いです。


演技の撮影から字幕を意識する

多くのマジシャンがやりがちなのが、演技を撮影した後に字幕を考えて編集していると思います。この撮影の仕方だと、先ほども書いたように、字幕が消えるのが早すぎて、動画に集中できないということが起こりがちですし、字幕を読んでいたら現象が起きてたなんてことも。

文字を読むので精一杯になってしまって、マジックが本来与える驚きや楽しみを大きく損なう可能性があります。


そこで僕は、撮影の時から、自分の横に字幕が実際に出ているイメージをしながら撮影しています。もう少し具体的に話すと、心の中で実際に文字を読み上げるように話しながら、演技を撮影しています。

これを意識するだけで格段に読みやすい字幕をつけられるようになるはずです。


ここで注意するべきことは、目で読むスピードと話すスピードは結構違うし、その違いも人それぞれということです。

実際に声が聞こえている状態での字幕は、かなり短くても認識することが可能です。これは聴覚情報と視覚情報の二つから言語を認識しているので、字幕の表示時間が短くても大丈夫です。YouTubeを見ていると、それはなんとなく理解できるかなと思います。

また聴覚情報は理解するスピードも速いです。ラジオが成り立っているのはそのためですね。聴覚情報のサブとして視覚情報の助けが入るので、字幕が短くても理解ができるようになります。

ところが文字情報だけとなると、途端に時間がかかるようになります。理解の大きなウェイトを占めていた聴覚情報がなくなったためです。

これを理解せずに撮影して、後からその演技に合わせて字幕をつけてしまうと、話で理解できるスピードと、文字を読み取って理解するスピードが合わないために、最初に話したようなことが起こってしまうのです。


この辺りは割と感覚なので、実際にやってみるといいかなと思います。これくらいの文字量だったらどれくらい表示をしておけばいいのか、を自分で調べてみましょう。これがまず一つ目です。

ちなみに自分は、基本3秒間字幕を表示させています。そこから文字量や動きの尺に合わせて、長くしたり短くしたりします。

この3秒間という数字は、結構短いように感じます。実はここにも自分なりに意識していることがあるので、それを次の章でお話ししましょう。


字幕は極力、一言で伝える

僕の動画を見返してみると、字幕の文字量がかなり少なくなっています。

例えば、アンビシャスカードを想像してください。字幕をつけるとしたら、

「一組のトランプを使ってマジックします」「この中から1枚好きなカードを選びます」「ダイヤの3でした」「これを真ん中に入れて指を鳴らすと」「一番上に上がってきます」

こんな感じを想像すると思います。ですが、僕の場合だと、

「一組のトランプ」「1枚選びます」「ダイヤの3」「真ん中に入れて…」「指パッチン」「一番上に来ました」

こんな感じになります。めちゃくちゃ文字量が少ないですよね。僕のマジックの動画の最大の特徴かもしれません。

前者が間違っているわけではありません。こちらの方が丁寧な印象を受けるので、マジックの印象自体も柔らかく見えます。ですが、当然文字量が多いので、それを読んでいるうちに現象が起きてしまったりすると、マジックのインパクトが弱まってしまうかもしれません。

後者の感じにすると、字幕が目に入った瞬間に意味を理解できるので、マジックを見る余裕ができるので、よりマジックの印象を強めることもできます。

さらに、文字量が少ない分、スペースを取らないため、文字を大きくすることが出来ます。小さい文字の字幕は、より”読もう”としてしまうため、字幕に気が取られがちになってしまいます。大きい字にすれば当然見やすくなるので、いいことづくしです。


じゃあ、どうやって一言にするかというと、「見てわかる修飾語は字幕にしない」「体言止め」この二つを使うとかなり文字量を少なく出来ます。

例えば、先ほど出した例の一番最初「一組のトランプを使ってマジックをします」という文。TwitterやInstagramで出すなら、タイトルや文章も付けられますし、見る人は大体マジシャンだとわかっている前提だと思うので、わざわざ「マジックします」なんて言わなくてもわかるわけです。

「〜を使います」もわざわざ言わなくても伝わりそうですよね。そうなると、「一組のトランプ」だけと体言止めにすれば、字幕は成立します。もしくはトランプを見せながら「カードマジック」と字幕をつけるのもいいかもしれませんね。

こうやって文字量を減らしながら、極力ひとことで伝えるようにすると、めちゃくちゃ字幕が見やすくなります。

先ほどの章の最後でも触れましたが、こうすることで字幕の表示時間は三秒で大体足りるようになります。これで字幕に気を取られすぎないようにすることができるのです。


文字の縁取りや座布団の大切さ

よく字幕をつける際に、ただ文字をポンと置いてしまっている人がいます。実はこれだと背景と同化してしまって、文字の視認性が下がってしまうことがよくあります。

これを解消するのが文字の縁取り座布団というテクニックです。

縁取りは文字に沿った枠線をつけること、座布団とは文字の後ろ側にある半透明の帯状背景です。こちらをご覧ください。

僕の場合は、文字を黒で縁取りして、青色の座布団を敷いています。ちょっと比較として、縁取りや座布団を外した動画もご覧ください。

どうでしょう?めちゃくちゃ見づらいですよね。後ろが白っぽい背景なので、かなり見づらくなっているのがわかります。

もう一度、Twitterにあげた方を見返してみると、より実感できるはずです。

後ろが黒っぽい背景であれば、そのまま白の文字でもわかるのですが、ぶっちゃけその場合でも、縁や座布団を敷くと、より見やすくなります。笑

また縁を二重、三重にして色分けしたり、縁を太くしたりすると、文字の形に合わせた座布団みたいな感じになるので、これもおすすめです。

白文字に黒縁プラス座布団で、大体の字幕は見やすくなりますので、字幕をつけるときはとりあえずやっておくと間違いないです。

3つ目が、縁取りや座布団の大切さでした。


文字の出す場所やタイミングも大事

上の3点を実践するだけで、かなり字幕は見やすくなって、よりマジックの印象を強めることが出来ます。まずはこの3点を意識して、字幕をつけてみてください。驚くほど、字幕が見えやすくなりますよ。


ここで、マジックの効果をより高めることができる字幕の使い方を紹介します。字幕による視線誘導(ミスディレクション)や見てほしいところに注目を集められる字幕のタイミングなどです。

動画では、ミスディレクションをかけるのは難しいと言われていますが、字幕を使うことでミスディレクションをかけることが可能になります。

このテクニックは、マジックに関するテクニックも含むため、ここから先は有料とさせていただきます。公開から24時間は無料公開とさせていただきますので、お早めにご覧ください。

マジックとしての使い方ではありますが、いろいろな動画で活用できると思います。それでは、ご紹介していきましょう。


ここから先は

1,170字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?