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いつものように


 私の手に包み込まれたホットミルクを、ゆっくり飲む。
 それでも徐々に冷えていく。
 そうやって忘れてしまう色々な事にいつまでも怯えて、なかなか眠る事ができない。

 ……寝過ごす。
 とは言っても、私は在宅勤務で週1の打ち合わせ以外は自由の身である。
 もう少し早く起きれていたら二度寝ができたのにと、少し残念。
 「お腹空いた〜」
 空腹に勝てず、勢いよく起き上がる。
 だって1日の中で1番朝食が好きだ。
 お腹が空いていて美味しく食べられるし、悩む事なく食べられるから。

 私の朝はコーヒーが欠かせない。
 だからやっぱりパンを主食に、卵とシャルキュトリと葉菜ものにあればフルーツかヨーグルト。
 本日は、高級じゃない食パン5枚切りと目玉焼きとベーコンにフリルレタス。
 残念ながら果物もヨーグルトも切れていた。
 買い物リストに入れておこう。
 ゆっくりゆっくり食事の時間を取って、仕事に移ろう。

 仕事に疲れて冷蔵庫を開ける。
 ゴソゴソと常備しているプロセスチーズを2つと冷たい牛乳を飲む。
 又仕事に戻った。

 気がつくと外が暗くなっている。
 何となくお腹も空いている。
 「何食べよう」
 凄く悩む。
 この悩む時間が勿体無い。
 お米食べた方がいいかな?
 そうしたら、肉か魚に夜に生サラダはお腹が痛くなっちゃうから蒸すか煮るか…その前に買い物にも行かなくちゃ。
 「うーん。面倒くさい」
 よく考えたらあんまりお腹空いてない気がする。
 冷蔵庫を開けて考える。
 「納豆…松前漬け…やった!牛肉しぐれ煮〜」
 冷凍ご飯があるから、これで十分な夕食。

 私の手に包まれたホットミルクははちみつ入り。
 甘味のせいか温かい。
 冷めてしまう前にと一気に飲み込む。
 瞼を閉じて眠気を待つ。


 ……気持ちよく目が覚める。
 とは言っても、私の決めた休息日。
 もうちょっと寝ていたかったのに、いつもの時間に起きちゃって、少し残念。
 でもやっぱりお腹が空いて起き上がる。
 だってやつぱり朝食は食べたい。
 本日はお土産のバゲットとスクランブルエッグとボロニアソーセージにベビーリーフ。
 冷凍ブルーベリーをヨーグルトに入れる。
 たっぷりコーヒーを注いで、完璧な朝食。
 ゆっくりゆっくり食事の時間を取って、疲れた身体を癒そう。

 大好きなパーソナルチェアで本を読む。
 そのままうたた寝をする。
 温かい牛乳たっぷりのカフェオレを飲む。
 安らぎの時間が流れる。
 「あぁ、夕食どうしようかな……」
 時間がある時は煮込み料理を作ったりするけど、どうしようかと考える。
 そしてまたうたた寝をする。

 人の気配に目が覚める。
 「あっ、起きた」
 「あれ…いつの間に来たの?」
 少し身体を起こす私に抱きつく彼。
 耳元で優しく安心する声で話す。
 「これからいつものトコ行こう」
 それが合図のように、お腹が空いている事に気がつく。

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