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令和のマーケティングと働き方

令和3年があと1か月余りに近づきました。コロナという見たこともない・顔が見えない敵との闘いの2年間が過ぎましたが、まだまだ終息には至らず共存の道を探すしかないのでしょうか・・・安心感は得られませんね。

平成から言われている働き方改革ですが、コロナのおかげという表現が正しいとは思いませんが、この2年で否応なしに働き方も人々の価値感も変わりました。

会社に行って仕事をするものという習慣が、見事に覆されました。仕事はどこにいてもできるものなのだと。また、災害が起きても自分を守るのは自分なのだということも知らされましたね。

東京都の感染者が一日数千人に膨れ上がった時、都も区も保健所も全くお手上げ状態で多くの人が自宅で放置された状況になりました。この国は非常事態の対応には全く弱い国なのだと改めて知ることになってしまいました。

働き方も2021年の調査によると、フリーランス人口1670万人、経済規模も過去最高の28兆1500万円だそうです。(※ランサーズフリーランス調査2021)これは今後もさらに伸びるはずなのです。それには理由があります。

大企業や国が日本を動かし、国民を守ってくれていた時代は過去の神話になったことを自覚しました。令和になってからは、個人がしっかり自分の足でたち、自分たちのすぐそばにいる周りの友人や家族を大事にしたいという意識が生まれ始めたのです。お国の事より、目の前の家族よ隣人を幸せにしなくてどうするの!ってね。

まさに縄文回帰というべきなのか?田畑を耕し、家族と近隣の友人たちと生きていく「村という暮らし方」が心地よく感じてしまう新たな感情が生まれ価値観が変わり始めたの事実ですね。東京にいなければならない理由がなくなりました。

住まい方が変われば、人々の消費の在り方も変わってきます。

15年位前から私は独自のマーケティング論を持っているのですが、当時「花子マーケティング」と言いました。

このマーケティングは、「その時の個人を徹底的に知り尽くす」その個人に対して必要なものは「これでしょ」って提供するやり方。今ではGoogleもFBもやってますよね。「あなたならこれに興味あるでしょ。買うでしょ」って大きなお世話的に目の前に提示してくれます。これこそ私の考えた花子マーケティングでした。

令和に入って、このあたりも変わってきています。人の行動や思考ではなく、感情を揺さぶるマーケティングです。揺さぶるというのは少しオーバーかもしれませんが、「理屈抜きに面白い!」「なんか心地いいんだな~」「幸せ感んじるな~」「そうそうよく代弁してくれました!」「猫や犬の可愛い仕草に癒されるぅ~」

そんな感情が人々を動かしているのです。

今まではあり得なかったことが、簡単にできるようになったおかげで、自分の感情をダイレクトに伝えることができるようになったのですね。ユーチューブやSNSがテレビに代わって新たなメディアとして台頭してきたわけです。

農チューバ―たちが、田舎で暮らす人たちや農業に従事する人達、空き家を改良して住む人達の姿を、新たな暮らし方として映し出しています。

私は、これからは個人に対して物を売る時代になって行くような気がしています。例えば、絵でもバックでも、自分の思いを伝えて、それを受け止めてカタチにしてくれる人に作ってもらうという販売方法とか消費活動の流れに変わってくるのではないかと思っています。

だからフリーランスという働き方は、個人の感情を捉えるマーケティングを活用すれば、ビジネスチャンスはいくらでもあるということになります。

どれだけ消費者の感情を受け止められるか?

それが令和のマーケティングだと考えています。







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