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社長にはなったけど、経営者になれない人へ

最近、起業したい人が増えている。もちろんこういう時代だから、自分なりに稼ぐことをしたいって気持ちもわかるし、令和はそういう人たちを応援してくれる時代でもある。

でも、ちょっとこわいな~って思う時がある。代表取締役社長って言う意味が分かっていない人がいるのじゃないかってね。

例えば、あなたが会社を作って社長になったとき、何を一番大事にしなければならないと思う?

それは人それぞれ違うけど、共通して言えるのは「お金」デス。

会社を作った時点で会社はあなたのものではなくなります。別人格になるわけです。その会社のお金はあなた以外に社員がいれば、その人達と一緒に作ったもの、あるいは売った商品から得られるお金なので、あなたの個人的なお金ではありません。当たり前の話なのですが、それがわかっていない人がいます。

会社に入金されたお金は会社のものであり、その中から給与や仕入れや経費を賄うのです。

代表取締役は、そのお金の一切の責任を持つ人ということであって、自由にお金を使ってよい人ではありません。

社員に対して必要な経費を出すのも、社長の個人のお金を出すという感覚ではなく、あくまでも会社のお金から出すという考え方にならなければいけません。会社の備品も日日の活動費も。

ただ、その会社のお金、資金が足りなくなった時、社長の自腹を切ってまでやるのか?

本来はそういう無計画な経営をしてはいけないのですが、軌道に乗るまでは社長の個人のお金をつぎ込むってことはよくあるケースかもしれません。

でもその時に、いったんでも個人的なお金で補った場合は、社長からの借り入れ○○万円という処理をしておかないといけませんね。

そういう当たり前の知識と覚悟を持ったうえで、会社のお金(資金)の使い道と調達の計画をしっかり立てねばならないということです。

そのあたりをちゃんと認識していれば間違った認識をしなくなります。

また最近よく耳にするのが、友人と数人で会社を立ち上げるという人がいます。一般的によほどち密な契約書を作っておかないと、うまくいってもうまくいかなくても、利益配分や負債の問題でこじれることが多くなります。

これは、最近の傾向で、フリーランスでやってきていた人が10年近くうまくやれてきてお客様も売り上げも上がってきている人に多いのですが、「何か別のことをやりたい。でも何をやっていいかわからない。たまたま友達が面白そうなことをやり始めたので、その人のアイデアに乗っかちゃう」ってもの。

自分では特にやりたいことではないけど、もうかればいいかな・・やりがいになるかな・・・~という感じかしら?

本当に儲かる?あるいはそのビジネスをどこまでわかっているのか?そのあたり見極めないとね。事業なんて半端にかかわって成功なんてするわけないしね。大事な友達もビジネスもパーにもなりかねません。

もちろん、そういうことをするのは絶対悪いコトだと言っているのではなくて、事業を起こして社長として成功するためには、会社にとってのお金の使い道をしっかり考えておかなければならないってこと。社長という名前を手に入れる事より、経営者としての手腕を振るうことです。お金に対する姿勢で、社員やあなたについていこうと思う人、支えてやろうと思う人の気持ちを萎えさせてしまうってことだってあるということをわかっていなければなりません。

そしてそのお金の使い方でさらに能力を何倍にも発揮してくれる人が周りにいるってことも気が付いておくべきことです。

お金はそういう人達のために使うことが一番生きた使い方だと私は思っています。成功する社長はお金を自分のものにしない。お金は人を育てることで何倍にもなって返ってくるということを知っている。人を信じて腹をくくれる人が本当の経営者になれるのだと私は思っている。





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